自動運転トーイングトラクターは、空港で手荷物や貨物を収容したコンテナ等をけん引し、無人搬送を行う車両である。空港内全域における様々な環境・条件下において、周囲状況や自車の位置を的確に 認識し、安全かつ正確に走行するために、LiDAR※2、路面パターンマッチング(RSPM)※3、GNSS※4など複数のセンシング技術が採用され、自己位置推定や障害物検知システムが高性能化・冗長化されている。また、あわせて開発された「Fleet Management System(FMS)」により複数車両を用いた効率的な運用が可能とされている。
2025年12月からは、羽田空港に3台が導入され、国内初となる空港制限区域内における自動運転レベル4無人貨物搬送の実運用が開始された。今後導入の拡大を図り、グランドハンドリング業務の人員不足対応や、空港業務の持続的な発展に貢献していく。

【注釈】
- 特定条件下における完全自動運転。特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施
- 対象物にレーザー光を照射し、その反射光を測定することで距離を正確に測定できるセンサ
- 車両に搭載したカメラで撮影した路面画像と事前に作成した路面画像マップデータをマッチングすることで、車両の位置・姿勢情報を取得する技術
- Global Navigation Satellite Systemの略、高精度衛星測位技術
