Mercedes-Benz GLS 450 d 4MATIC
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RANGE ROVER SPORT S

ドイツと英国、目指す高級感の違い

「メルセデス・ベンツ GLS」は、ブランド最上位に君臨するフルサイズラグジュアリーSUV。2019年には2代目へと進化した現行型が登場し、2023年に内外装や装備を刷新した改良新型が導入された。3列シートによる余裕あるキャビン空間、最高レベルの質感を誇るインテリア、充実した先進運転支援機能を備える。

2022年にフルモデルチェンジし、3代目へと刷新された「レンジローバースポーツ」は、フラッグシップモデル「レンジローバー」に次ぐラグジュアリーSUV。今回は「メルセデス・ベンツ GLS 450 d 4MATIC」と同じ3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボを搭載する「レンジローバースポーツ S」をピックアップした。

スリーポインテッドスターを前面に押し出した大型グリルを備えるGLSに対し、レンジローバースポーツは、フラッシュサーフェイス化されたモダンなフォルムが特徴。ボディサイズは3列シート仕様をラインナップするGLSが、全長で250mm、ホイールベースで130mm長く、レンジローバースポーツよりひとまわり大きい。

メルセデス・ベンツ GLS 450 d 4MATIC

ボディサイズ=全長5210mm×全幅2030mm×全高1840mm
ホイールベース=3135mm
車両重量=2610kg
タイヤサイズ=285/40R23(前)、325/35R23(後)

レンジローバースポーツ S

ボディサイズ=全長4960mm×全幅2005mm×全高1820mm
ホイールベース=2995mm
車両重量=2490kg
タイヤサイズ=235/65R19

出力でレンジローバースポーツ Sを圧倒

「GLS 450 d 4MATIC」は、3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボに、スタート時にエンジンをサポートするISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載し、最高出力367PS、最大トルク750Nmを発揮。一方の「レンジローバースポーツ S」は、3.0リッター直列6気筒「INGENIUM」ディーゼルターボに、ランドローバーが独自開発した48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられ、最高出力300PS、最大トルク600Nmというスペックが与えられている。

車両重量では120kg重い「GLS 450 d 4MATIC」だが、最高出力67PS、最大トルク150Nmというアドバンテージは大きく、0-100km/h加速は0.3秒、最高速度でも「レンジローバースポーツ S」を突き放した。

メルセデス・ベンツ GLS 450 d 4MATIC

エンジン形式=直列6気筒ディーゼルターボ+ISG
排気量=2988cc
最高出力=367PS/4000rpm
最大トルク=750Nm/1350〜2800rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD
最高速度=250km/h
0-100km/h加速=6.1秒

レンジローバースポーツ S

エンジン形式=直列6気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド
排気量=2993cc
最高出力=300PS/4000rpm
最大トルク=650Nm/1500-2500rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
最高速度=218km/h
0-100km/h加速=6.4秒

対照的な雰囲気をたたえた室内空間

エクステリア以上に対照的な雰囲気をたたえるのがインテリアだ。GLSはともに12.3インチのコクピットディスプレイとワイドディスプレイを並べ、クローム製パーツを随所に散りばめた、煌びやかな室内空間が広がる。後席はロングホイールベースを活かし、3列目まで十分なスペースが確保された。

レンジローバースポーツは、メータークラスター内に12.3インチインタラクティブドライバーディスプレイをレイアウトし、センターコンソールに13.1インチ曲面型タッチスクリーンをフローティング配置。アクセントとしてクロームパーツが奢られるものの、シックで落ち着いた雰囲気は英国車だからこそと言えるだろう。

同じ3.0リッター直6ディーゼル+マイルドハイブリッドという構成ながら、「GLS 450 d 4MATIC」と「レンジローバースポーツ S」の価格差は276万円。GLSは広い室内空間と贅沢装備を含む快適性、7人乗りならではの実用性という得難い強みを持つ。一方、レンジローバースポーツはレンジローバー譲りの高い走破性能に、他のSUVとは一線を画した内外装など、“個性”をアピールできる1台だ。

車両本体価格

メルセデス・ベンツ GLS 450 d 4MATIC 1534万円
レンジローバースポーツ S 1258万円

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