現在、自動車の製品価値やイノベーションの多くがソフトウェアによって実現される「SDV(Software Defined Vehicle)」の時代を迎えている。ソフトウェアを高速に進化させることが競争力の鍵となっており、車種や車の世代の違いを越えてソフトウェアを共通化し、継続的に発展させることが不可欠となる。そのためには、異なるハードウェア上で、共通のソフトウェアを動作させるオープンなデバイス仮想化技術の確立が求められる。
VirtIOは、デバイス仮想化を実現するためのキー技術になる。また、VirtIOを採用することで、クラウドサーバ等のコンピュータ上に仮想的なハードウェア環境を構築できる。それにより、実車両のハードウェア開発前から各社が仮想ハードウェア上でソフトウェアの開発・進化が可能となり、開発スピードの大幅な向上が可能となる。
パナソニック オートモーティブシステムズは、VirtIOの車載向け開発と業界標準化の推進を、自動車業界、関連IT業界、半導体業界を巻き込みながら、2018年からグローバルにリードしている。VirtIOが業界標準として確立されることで、最適なハードウェア技術を選択できる健全なエコシステムの構築が可能となる。VirtIOを業界標準化すること、および同社の標準化推進の取り組みは、主要な自動車会社や関連企業などグローバルに賛同を得ている。パナソニック オートモーティブシステムズは、VirtIO準拠した車載向けソフトウェアプラットフォームの開発を完了しており、さらに進化させていくことでSDV時代にふさわしい自動車の開発革新を実現していく。

【注釈】
- AGL(Automotive Grade Linux):Linux Foundationの共同開発プロジェクト。自動車メーカー、サプライヤー、ならびにテクノロジー企業が結集して、インフォテインメント、メータークラスター、テレマティクス、その他の車載システム向けの共通のソフトウェア基盤を構築している。
- OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards):IT技術の標準を作っている国際的な非営利団体。
- SOAFEE(Scalable Open Architecture For Embedded Edge):自動車業界とソフトウェア業界を結びつけ、AI対応のソフトウェア・ディファインド・ビークルを実現するための取り組み。


