長年の競技車両製作ノウハウをフル投入!

究極を狙う一台のGT-Rがついに動き出した

名門チューナー“フレンズ”が2年の歳月を費やし、タイムアタック専用車として作り上げた「究極のR35GT-R」がついに走り出した。従来のR35GT-Rチューンの常識にとらわれず、細部に至るまで徹底的に作り込まれた力作だ。

国内のGT-Rチューンといえば、1000psオーバー級であってもストリート走行を前提とした仕様が主流。そのため車重がかさみ、サーキットアタッカーとして頂点を狙える個体は多くないのが現状だ。そうした状況を打破すべく、代表の猪瀬氏は「R35のポテンシャルはこんなものではない」と確信。情報収集を重ね、一大決心のもと専用マシンの製作に着手したのが2年前のことだ。

製作は時間をかけて進める方針とし、進捗はあえて外部に明かさず進行。第一歩として行われたのは、車体のフルストリップと徹底した軽量化だ。ロールケージなどで強度を補える部分は大胆に削ぎ落とし、重量増の要因となっていた電装系もゼロから見直し、配線を引き直している。現時点で純正のまま残されているのは、未着手のミッションコントロール周辺のみだという。

エンジンは第一段階として排気量ノーマルのまま、HKS製ピストンとコンロッドを組み込み、GT5565_BBタービンをツインで装着。制御はMoTeC M150で行い、まずは800ps程度での運用からスタート。これはあくまで通過点であり、シャシーや駆動系のセットアップが煮詰まり次第、さらなるパワーアップが予定されている。

また、課題となるミッション制御についても、海外製の制御基板を導入予定。テストを重ねながらアテーサの制御変更なども視野に入れているという。

ドライカーボン製アンダーパネルはメインフレームを軸に強固に固定。インタークーラーやオイルクーラーなどはフロント前方に機能的にレイアウトされている。

さらに、バンパーからボンネット、フェンダーまでを一体化したフロントカウルを製作。現在は一部にファイバー素材を用いた暫定仕様だが、最終的にはカーボン化が予定されている。

シャシー面では、クロモリ鋼を用いてロールケージからストラットまでフレームを新設。軽量化と同時にボディ剛性の大幅な向上を実現している。ロールケージはピラーに溶接留めされ、ダッシュボードなどもカーボン製に変更。最終的には外板の大半をカーボン化し、さらなる軽量化を進める計画だ。

サスペンションでは、リヤアッパーとロールケージを連結し、4輪を強固に支持。ボディ側から手を加えることで、R35が持つ本来のポテンシャルを引き出す車体作りが行われている。

リヤサスメンバーはポーランドVERKLINE社製のものを利用。純正サスメンバーから比較すると大幅な軽量化が実現するため、今回のプロジェクトでは重要なキーパーツと言える。

リヤシートからトランクまでのフロアパネルは切り抜かれ、フラットに成形されている。今後完成するアンダーパネルと合わせ、ダブルディフューザー効果を狙った形状なのだという。

フロントサスメンバーもリヤと同じくVERKLINEの製品に変更。こちらも必要な剛性をキープしつつ、重量削減に大きな効果をもたらしてくれる。

前後のアーム類やナックルなどはワイズファブの製品を組み合わせる。こちらも純正と比べると大幅な軽量化を達成でき、さらにジオメトリーの変更などハンドリングの改善にも威力を発揮する。

「これまでもR35をデモカーとして手掛けようと何度も思ったんだけど、他のクルマの製作やメンテで手一杯でして。ようやく製作に着手できたわけですが、手探りしながらいいもの造ろうとガンバっています。まだまだ暫定的な部分も多いので、進化に期待して下さい。まずはR35トップタイムを狙います」とは猪瀬代表。

先日筑波サーキットで行われたシェイクダウンでは、エアロが未完成、足回りも市販品の組み合わせで、あくまで「作動テスト」という状態ながら、いきなり55秒フラットを記録した。来シーズン、完成度を高めたフレンズR35GT-Rは、車種別最速記録の塗り替えはもちろん、タイムアタッカー全体の頂点を狙う。その進化から目が離せない。

●フレンズ 栃木県下都賀郡野木町友沼6602-4 TEL:0280-54-1650

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