No.84 カルピス® ボトルカー (サスペンション/荷台ドア開閉・希望小売価格594円・税込)
No.84 カルピス® ボトルカー リヤビュー

2026年4月の第3土曜日に、それまでの『No.84 トヨタ クラウン 個人タクシー』に代わって『トミカ』に加わったのは『No.84 カルピス® ボトルカー』です。

カルピスは、実業家の三島海雲氏がモンゴル滞在中に口にした発酵乳に着想を得て、日本人の体に合う健康的な飲料として開発され、1919年に三島氏によって発売されました。皆さんもご存じのように、カルピスはさわやかな酸味とやさしい甘みを特徴とする希釈タイプの飲料として広く親しまれており、日本を代表する乳酸菌飲料ブランドとして知られています。当初、カルピスは濃縮タイプで販売され、水で割って飲むスタイルが一般的でしたが、その後はストレートタイプや炭酸入りなど多様な派生商品が登場し、子どもから大人まで幅広い世代に支持されるブランドへと成長しました。

ボトルカー 実車 フロントビュー(アサヒ飲料の販売会社で使用されているボトルカーの画像に、編集部にて『トミカ』のデザインを適用して作成した加工画像です)
ボトルカー 実車 リヤビュー(アサヒ飲料の販売会社で使用されているボトルカーの画像に、編集部にて『トミカ』のデザインを適用して作成した加工画像です)

企業としてのカルピスは、戦前から戦後にかけて事業を拡大し、乳酸菌研究を軸として、飲料だけでなく健康食品分野にも展開を広げました。その後、時代の変化とともに経営統合が進み、2007年に味の素株式会社の傘下に入り、その後、2016年には飲料事業がアサヒグループホールディングスに譲渡され、現在はアサヒ飲料の主力ブランドの一つとして展開されています。長年にわたり「初恋の味」として親しまれてきたカルピスは、日本国内のみならず海外市場にも進出し、乳酸菌飲料文化を広める存在として成長を続けており、100年以上の歴史を持つブランドとして今なお進化を続けています。

さて、缶やペットボトル入りの飲料を、自動販売機に対して配送するために用いられる特装車をボトルカー、またはボトルキャリアカーやベンディングカーと呼びます。ボトルカーは一般的な配送トラックをベースにしながらも、自動販売機オペレーションに最適化された専用装備を備えることで、効率的かつ迅速な補充作業を可能にした業務用車両です。

こうした車両は主に飲料メーカーや、その自動販売機の販売網を担うオペレーターによって運用されており、日本全国に広がる自動販売機ネットワークを支える重要な存在となっています。

No.84 カルピス® ボトルカーのドアを開けると、ちゃんと飲料ケース棚が作りつけられている。
実車の荷台内部。飲料ケースを効率よく収納・取り出しできる専用ラックや仕切りが設けられているのがわかる(九州アサヒ飲料販売株式会社の車両)

ボトルカーの外観は一見すると箱型のトラックですが、荷台内部には飲料ケースを効率よく収納・取り出しできる専用ラックや仕切りが設けられており、銘柄ごとに整理された状態で積載されることで、現場での補充作業をスムーズに行なえるよう工夫されています。さらに、車両にはリフターや昇降装置が備えられる場合もあり、重量のある飲料ケースの積み下ろしに伴う作業負担を軽減するとともに、限られたスペースでも安全に作業できるよう配慮されています。また、運転席周辺には販売データや在庫状況を管理するための端末が搭載されることも多く、どの自動販売機にどの商品をどれだけ補充するかをリアルタイムで把握しながら運用できる点も特徴です。

加えて、車体には企業やブランドのロゴ、ブランドカラーが施されることが一般的で、街中を巡回する中で自然と広告効果も発揮します。『No.84 カルピス® ボトルカー』は、カルピス・ブランドの飲料を配送するボトルカーを想定しているため、カルピスのロゴとブランドカラーを施したものとなっています。

日本の代表的な小型トラックとして知られるいすゞのエルフ(6代目モデル)。ベストセラーモデルだけに、様々な特装車のベースとしてもよく使われている。

ボトルカーの広告効果は侮れませんが、その本質はあくまで効率的な補充作業を実現するための機能性にあります。近年では人手不足や作業効率向上の観点から、積載レイアウトの最適化やデジタル管理の高度化が進められており、電動化など環境対応も含めて進化が続いています。このようにボトルカーは、自動販売機という日本特有のインフラを陰で支える存在として、日々の飲料供給を滞りなく維持するために欠かせない役割を担っているのです。

無駄を省いた機能的なデザインの運転席まわり。大きな室内空間も実現されており、ドライバーの疲労負担の軽減に寄与している。

さて、カルピスの飲料を扱うボトルカーには様々な車種がありますが、実は『トミカ』の『No.84 カルピス® ボトルカー』には、どこの自動車メーカーの小型トラックにも見える『トミカ』オリジナル・デザインのトラックが用いられており、明確なモデル車両はありません。ここではアサヒ飲料をはじめとして、比較的多く、ボトルカーに使用されているいすゞエルフとしてご紹介しましょう。

トランスミッションはマニュアルトランスミッションの進化形である『スムーサーE』シリーズを発展・改良させた、いすゞ独自のイージードライブシステム、自動変速とシーケンシャルマニュアル変速を実現する『スムーサーEx』を搭載。

いすゞのエルフは1975年に2トン・クラスのトラックで販売台数首位の座を獲得して以来、日本を代表する小型キャブオーバー・トラックとして知られてきました。1959 年に初代モデルがデビューし、現在では7代目を数えますが、いまだにボトルカーとして多く使用されているのは2006年にデビューした6代目にあたるモデルです。

エンジンの小排気量ターボ化、軽量キャブの新開発、フレーム、サスペンション、タイヤの改良など、車両全体で徹底した軽量化を実施し、走行性能の向上のみならず、充実した車型バリエーションの展開を可能にしている。

いすゞはこの6代目モデルから、小型トラックと中型トラックを一つのグループとして考え、「SEE GLOBAL(シー・グローバル)」をコンセプトに、世界市場を見て、世界に通用するトラックを目指して開発されました。いすゞがこれまで、世界中の市場で学んできたトラックに求められるニーズを踏まえ、安全性、経済性、環境性能をグローバルな視点で徹底的に追究しています。また、環境規制の強化、免許制度の改正、労働人口の減少、事故・盗難の頻発、運行管理の重要性など、日本国内における小型トラックを取り巻く大きな環境変化も踏まえて開発されています。将来を見据えた“運ぶ道具”として、“新普通免許最適車”、“新排出ガス基準時代の省エネ車”、“セーフティ・セキュリティ”の新しい3 つの価値基準を提案しています。

『トミカ』の『No.84 カルピス® ボトルカー』は、「町でよく見かけるボトルカー」の特徴を上手く捉えて再現しています。側面のドアも開閉できる動きの楽しさなど、カルピスの可愛らしいカラーリングと相まって、コレクションに加えたくなる1台ではないでしょうか。

■いすゞ エルフ ディーゼル 2t ハイキャブ 高床ダブルタイヤ/ロングボディ/木製アオリ・ワンハンドゲート付 主要諸元(『トミカ』のモデル車両と同一ではありません)

全長×全幅×全高(mm):6080×1930×2270

ホイールベース(mm):3360

トレッド(前/後・mm) :1395/1425

車両重量(kg):2530

エンジン:4JJ1-TCS型直列4気筒DOHCディーゼル インタークーラー付き2ステージターボ

排気量(cc):2999

最高出力: 110kW(150ps)/2800rpm

最大トルク:375Nm(38.2kgm)/1400-2800rpm

トランスミッション:6速AT

サスペンション(前/後):インデペンデント/リーフリジッド

ブレーキ(前/後) :ディスク/ドラム

タイヤ:(前後)185/85R16

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.94 光岡 M55 (サスペンション可動・希望小売価格594円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2026年4月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.84 トヨタ クラウン 個人タクシー』に代わって『No.84 カルピス® ボトルカー』が登場します。また、それまでの『No.94 日産 セレナ』に代わって『No.94 光岡 M55』が登場します。なお、『No.94 光岡 M55』には初回のみの特別仕様(特別色)もあります。

No.94 光岡 M55 (初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格594円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。