従来品M634と比べて摩耗ライフを14%向上させつつ、ブロック表面に生じる段差状の摩耗を40%低減

eコマース市場の成長を背景に、宅配便を中心とした小口配送の物流需要は拡大しており、国内の宅配便取扱個数も高水準で推移している状況にある。こうした用途で使用される小型トラックは発進と停止を頻繁に繰り返す運行が多く、タイヤの摩耗が進行しやすい傾向にある。トーヨータイヤはこのような使用環境を踏まえ、小型トラック・バス用オールウェザータイヤ「デルベックスM635」を開発した。この製品は、耐摩耗性能および耐偏摩耗性能を高めるとともに、天候による路面状況の変化にも対応できる設計だ。

開発にあたっては、トーヨータイヤ独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「e-balance(イー・バランス)」を活用。大型ブロックパターン設計およびワイドスチールベルト構造によってトレッド部の剛性を確保し、走行時に生じやすい過度なブロック変形を抑制した。さらに、積載量が少ない状態での走行シーンも想定に入れ、トレッド面中央部にワイドセンターエリアを設けることで接地状態を安定させている。低荷重時にも摩耗が偏りにくい構造により、摩耗ライフを14%向上(同社従来品M634比)させるとともに、ブロック表面に生じる段差状の摩耗を40%低減している。

また、トレッドパターンにサイプと呼ばれる細かい切れ込みを設けており、ブロック剛性を維持しながらも、雨天時や浅雪路面におけるトラクション性能を高めている。これにより、路面状況に変化が起こりやすい場面でも発進や制動時の挙動を安定させ、ドライバーの安全運転を支える。

このほか、同社独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」を活用した低燃費コンパウンドをトレッドベース部に採用して転がり抵抗を低減。稼働率の高い小口配送用途を想定し、燃料費や二酸化炭素排出量削減に貢献する低燃費性能にも配慮されている。

なお「デルベックスM635」は、2026年5月14日(木)から16日(土)までの3日間、パシフィコ横浜で開催される日本最大級のトラック関連総合展示会「ジャパントラックショー2026」のトーヨータイヤブースにおいて、展示車両に装着した形で初披露される予定だ。

トーヨータイヤ「デルベックスM635」サイズラインナップ