『33rd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW』に集まった
綺羅星のようなアメ車ベースのカスタムマシン

2024年12月7日(日)、神奈川県横浜市にあるパシフィコ横浜にて、カスタムカー&モーターサイクルを対象とした国内最大のインドアショーの『33rd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW』(以下、HCS)が開催された。

『33rd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW』会場の様子。

前回はこのイベントの花形であるSTREETRODをリポートしたが、アメリカンカスタムの最高峰のショーとなるHCSにはHOTRODあり、LOW RIDERあり、TRUCIN’あり、STREET VANありと、ジャンルやカスタムの方向性の異なるさまざまなマシンがエントリーする。

「気分は『アメリカン・グラフィティ』」「DEUCE」ことフォード・モデルBのSTREETRODカスタムをピックアップ! | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

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『33rd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW』のSTREETROD系カスタムマシン。

これまでに開催されたHCSを振り返ると、時代ごとにエントリー車両の顔ぶれは少しずつ変わってきている。過去にはLOWRIDERが目立っていたこともあるし、RATRODがブームとなっていたこともあった。

Primera Car Club所属の1973年型オールズモビル・デルタ88。「Best Paint」の受賞車。

今回はHCSでテーマである「40Years of Hot Rodding in Japan」でスポットが当てられたDEUCE (1932年型フォード・モデルB)を中心としたSTREETRODを除くと、アメリカ本国でマッスルカーの人気が昨今再び高まっていることもあってか、シェルビーGT350(おそらくはクローン)やダッジ・チャレンジャー、シボレー・コルベットなどが目立っていた。

レーシーな雰囲気がぷんぷんに漂うROD MOTORSの1970年型ダッジ・チャレンジャー。
1970年型ダッジ・チャレンジャーのリヤビュー。鮮やかなライムグリーンのボディカラーが往時のマッスルカーらしい。
1969年型シボレー・カマロ。シャシーはTCI社製のニュー・フレーム、パワーユニットはZZ383ニューエンジン+T56型6速MTを搭載するなど、旧車でありながら現代のテクノロジーをPRO TOURING仕様。
シェルビーGT350Rのクローン。オリジナルは1965年型フォード・マスタングをベースにコブラ289cu-in(4.6L)V8が与えられ、レース用LSD、強化サスペンション、FRP製カウルフード、軽量化などを施され、36台が生産された。
RODMOTORSの1970年型シボレー・シェベル。「ハマのゴットハンド」こと葛城誠氏は心臓部に454cu-in (7.4L)ビッグブロックV8にBDS製ブロワーをインストール。見事なPRO STREET仕様に仕上げた。「Daytona Magazine’s Pick」受賞車。

もちろん、50’sや60’sのアメリカ車や、それをベースにしたLOWRIDER、TRUCIN’もあいかわらず勢いがある。

「Best of Show Automobile」に輝いた
1940年型マーキュリー・エイト「BREEZEE」

そのようなアメリカ車を含む、すべてのエントリー車両の中でHCSの頂点に輝いたのが、El-Classico Vintage and Antiquesが制作した1940年型マーキュリー・エイトだ。英語で「快適さ」や「さわやかさ」を意味する「BREEZEE」と名付けられたこのマシンは、「Best of Show Automobile」と「A-Cars Magazine’s Pick」をダブル受賞したのだ。

El-Classico Vintage and Antiquesが制作した1940年型マーキュリー・エイト「BREEZEE」。愛車の前に立つのはオーナーの松本氏。

ルーフを4インチチョップし、ボディのノーズ部分からリアエンドまで低く流れるようなスリークなラインが特徴のこのマシンは、伝統的なLEAD SLEDとして仕上げつつ、ディティールに至るまでオーナーとビルダーの美意識とクラフツマンシップが詰まっている。

「Best of Show Automobile」と「A-Cars Magazine’s Pick」をダブル受賞しただけあって、隙のないハイクオリティなマシンに仕上げられている。

一般的にこのカスタム手法は、同じマーキュリーでも1949~1951年型が人気となっており、1940年型はどちらかと言えばHOTRODとして仕上げられることが多い印象だ。

1940年型マーキュリー・エイト「BREEZEE」のリアビュー。ノーズ部分からリヤエンドまで低く流れるようなスリークなラインが特徴となるLEAD SLED (レッドスレッド)らしいカット。一見するとLOWRIDERの一ジャンルと勘違いする人がいるかもしれないが、これはHOTRODから派生した白人のモーターカルチャー。つまりは別ジャンルとなる。

だが「BREEZEE」はそんな筆者の思い込みを見事に吹き飛ばす見事な仕上がりだった。オーナーの松本氏は6年前にアメリカからこのクルマを輸入し、El-Classico Vintage and Antiquesに車両の製作を依頼。ボディとドアの長さが合っていないなどの不具合を修正しつつ、ペイントを剥離して仕上げたという。まさにオーナーの美への追求と同店の高い技術力の結晶ともいえるだろう。

1940年型マーキュリー・エイト「BREEZEE」のインテリア。細部に至るまでこだわりを手が入れられており、オーナーとビルダーの美意識と技術力の高さを感じさせる。

なお、このマシンは2026年5月24日にお台場・青海駐車場で開催される『38th MOONEYES Street Car Nationals®』で再び公開される。カスタムカルチャーに興味がある人は、ぜひこの機会に会場を訪れて間近で実車をご覧になって頂きたい。

2026年5月24日、お台場・青海駐車場で開催される『38th MOONEYES Street Car Nationals®』に1940年型マーキュリー・エイト「BREEZEE」をはじめとしたHCSのアワード受賞車が展示される。ぜひみんなで遊びに行こう!

フォトギャラリー:『33rd HCS』にエントリーしたアメリカ車

ここまでの画像や、本文にはない画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(44枚)」で見ることができる。どのようなアメリカ車ベースのカスタムマシンがエントリーしていたのか、また、当日の雰囲気を画像で楽しんでほしい。

『33rd YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW』