ADAC RAVENOL 24H NURBURGRING

ニュル24時間で劇的な優勝を飾った80号車

80号車「メルセデスAMG GT3 TEAM RAVENOL」を優勝に導いたマロ・エンゲル/ルカ・シュトルツ/ファビアン・シラー/マキシム・マルタン。
80号車「メルセデスAMG GT3 TEAM RAVENOL」を優勝に導いたマロ・エンゲル/ルカ・シュトルツ/ファビアン・シラー/マキシム・マルタン。

去る5月16〜17日、ドイツで行われた第54回ニュルブルクリンク24時間レースで、80号車「メルセデスAMG GT3 TEAM RAVENOL」(マロ・エンゲル/ルカ・シュトルツ/ファビアン・シラー/マキシム・マルタン組)が予選25位から大逆転となる総合優勝を飾った。

その80号車をサポートする「RAVENOL」は、ドイツで1946年に創業された自動車用潤滑油メーカーのオイルブランドである。まだ日本での知名度はさほど高くはないが、今大会のタイトルスポンサーであり、現地ドイツではレースファンはもちろんのこと、目の肥えたドイツプレミアムブランド車オーナーの間では広く知られているという。

今回、ニュルブルクリンク24時間のレースウィーク中に、そのRAVENOLのモータースポーツ担当ディレクターを務めるマルティン・フニング氏と、日本における総輸入販売元である株式会社NOVELの渡邊卓代表へのインタビューの機会を得た。RAVENOLの強さの秘密と今後の展望を訊いたので報告しよう。

注力しているのはGTカテゴリー

RAVENOLのモータースポーツ担当ディレクターを務めるマルティン・フニング氏。
RAVENOLのモータースポーツ担当ディレクターを務めるマルティン・フニング氏。

まずフニング氏はRAVENOLとモータースポーツの関わりから語り始めた。

「2004年ドイツツーリングカーシリーズDTMの下位クラスにあたるセカンドリーグ参入が始まりでした。その後、2009年にはモーターサイクルレース、パワーボートレースやフォーミュラレースにも活動の場を広げ、2017年から2022年までF1グランプリにも関与しました。しかし、現在私たちが最も力を入れているのはGTカテゴリーです」

今回の冠スポンサーにつながるニュルブルクリンクサーキットとのパートナーシップ契約は、2015年にスタートしたという。

「当初はコントロールタワーの3階メディアセンターやコーナーのネーミングライツを持つ形で始まりました。そして2024年からはタイトルパートナーとなり、24時間レースに出場するドライバーのレーシングスーツに『RAVENOL』のバッジが付けられると、一気に知名度が高まりました」

トップチューナーも認めるオイル

80号車「メルセデスAMG GT3 TEAM RAVENOL」。
80号車「メルセデスAMG GT3 TEAM RAVENOL」。

岐阜県岐阜市に拠点を構えるNOVELは、日本を代表するラグジュアリーカーブランドであるレクサス向けのハイパフォーマンスパーツの企画・開発・製造・販売を手掛けるトップチューナーである。そしてレクサスだけでなく、ニュルブルクリンクとの関係も深いと渡邊氏は語る。

「今年の春から当社でRAVENOL製品の取り扱いを開始しています。今回その24時間を制したRAVENOLを取り扱えることを嬉しく思います。販売ネットワークなどは、今後順次整備する計画を進めています」

「また、ニュルとの関わりで言えば、私達は2016年からこれまでにレクサス RC F GT3や市販車に近いSP8クラスにレクサス RC Fを仕立てて、ニュル24時間レースに挑んだ経験を持っています。日本でお馴染みの吉本大樹選手や佐々木孝太選手、ニュルマイスターと呼ばれるドミニクおよびマリオ・ファーンバッハー兄弟らと共にニュル挑戦を共有してきました。これらの参戦計画を進める上で得た知見やネットワークを活用し、当社ではニュル挑戦を希望されるお客様には、ニュルライセンス講習からNLS(ニュルブルクリンク耐久選手権)出場およびニュルブルクリンク24時間レースへの参加サポートなども含めフルパッケージ対応しています。また、レーシングドライバーによるレッスンなどを含み、レベルに合わせたドライバー育成プランもご用意しています」

「これまで、日本の大手企業から日本を代表するレーシングチームなどのニュル参戦に際し、当社NOVELが各種のバックアップをさせていただいており、現在もいくつかのニュル参戦プロジェクトが進行しています。私達はニュルブルクリンクに挑む皆様のサポートを通じて、多くの方々にあの24時間目の感激を経験していただきたいと願っているのです」

ニュルの過酷さとそこで活躍することの価値──、それをよく理解しているチューナーも認める珠玉のオイルがRAVENOLなのである。特にモータースポーツを好むユーザーに対して、RAVENOLのオイルはどのように期待に応えるのだろうか? フニング氏が答える。

「RAVENOL製品には特別な点があります。カートからトップフォーミュラまで、あらゆるジャンルのモータースポーツ向けのオイルを揃えていることです。それが私たちの強みでもあります」

つまり、どんなチーム、どんなレースシリーズでも、必ずソリューションを提供できる、というのがストロングポイントだ。公道もある意味で千差万別の環境適応性能が求められるが、そこにももちろん対応できるのはいうまでもない。

RAVENOLを選ぶ理由

80号車「メルセデスAMG GT3 TEAM RAVENOL」。
80号車「メルセデスAMG GT3 TEAM RAVENOL」。

最後にドイツでストリートを走る市販車ユーザーは、なぜRAVENOLを選ぶのか聞くとフニング氏はこう締め括った。

「私たちは開発者であり、同時に生産者としてモータースポーツに非常に深く関わっています。24時間レースのような極限状態でRAVENOLが高い性能を発揮すれば、一般的なロードカー向けオイルも高品質であると理解していただけるでしょう。モータースポーツでの成功は、一般ユーザーにとっても特別な信頼感・インパクトがあるのです」

「カーショップで愛車のオイルを選ぶ時、特別なオイルを選びたいですよね? 日本でもモータースポーツに興味があり、プレミアムブランドのロードカーを持つ方ならRAVENOLの特別感に共感いただけると確信しています」

今回の80号車メルセデスAMG TEAM RAVENOLの総合優勝は、RAVENOLにとってひと際大きな勲章となった。

PHOTO/RAVENOL、AUTOSPORT

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