新型アコードは10代目である。EセグメントFF4ドアセダンのど真ん中にホンダが投入する新型アコードは、北米では常にベストセリングモデルである。北米でも日本でも直接のライバルは、トヨタ・カムリ。ともにハイブリッドで燃費も居住性も非常に高いモデルだ。ここではサイズと燃費、価格を比較してみよう。
まずは、価格とサイズ

価格とサイズの話をする前に、新型アコードとその宿命のライバルになる、トヨタ・カムリの主戦場はアメリカである。両モデルともアメリカで長年高い人気を誇っている。いわば、ピックアップトラックと並んでアメリカ人の「下駄がわり」のクルマを言っていい。SUV人気に押されてセダンは販売台数を落としてはいるが、それでも2019年に アコード:26.8万台 カムリ:33.7万台ものセールスをマークしている。21世紀に入ってからはカムリやや優勢の状況が続いている。

ホンダ・アコードEX
さて、価格だ。新型アコードは、2モーターハイブリッド(i-MMD)を搭載する「EX」グレードのみだ。価格は税込465万円。FFのみの設定だ。 対するカムリもハイブリッド(THSⅡ)で345万6000円から。こちらは4WDモデルも選べる。アコードEXにあたるのはカムリのFF、WSレザーパッケージで445万円ということになろう。

トヨタ・カムリ
ホンダがアコードに課した月刊目標販売数は、わずか300台。対するカムリが2400台ということを考えると、ちょっと「弱気すぎ」にも思えるが、セダン人気が低い国内事情を考えた商品戦略なのだろう。
ボディサイズは、ほぼ同じ。
ホンダ・アコード

ホンダ・アコード 全長×全幅×全高:4900mm×1860mm×1450mm ホイールベース:2830mm
トヨタ・カムリ

トヨタ・カムリ 全長×全幅×全高:4910mm×1840mm×1445mm ホイールベース:2825mm
ボディサイズは、アコード、カムリとも「ほぼ同じ」と思っていい。 ホンダ・アコード 全長×全幅×全高:4900mm×1860mm×1450mm ホイールベース:2830mm トヨタ・カムリ 全長×全幅×全高:4910mm×1840mm×1445mm ホイールベース:2825mm だから、いつもなら重ね合わせるところだが、重ね合わせるとあまりにも同サイズでわからなくなってしまう。

上がアコード、下がカムリ
ホンダ・アコード

ホンダ・アコード 室内寸法:長2070mm/幅1585mm/高1155mm
トヨタ・カムリ

トヨタ・カムリ 室内寸法:長2030mm/幅1535mm/高1185mm(カムリWSレザーパッケージ2WD)
室内は ホンダ・アコード 室内寸法:長2070mm/幅1585mm/高1155mm トヨタ・カムリ 室内寸法:長2030mm/幅1535mm/高1185mm で、高さ方向以外は、アコードの方が広そうだ。 最小回転半径は ホンダ・アコード:5.7m トヨタ・カムリ:5.9m で、ともにあまり小回りが効くとはいえないが、それでもアコードの方が取り回し性はいい。
ともに、独自のハイブリッドシステム、それも世界トップレベルのフルハイブリッドシステムを搭載する両モデル。燃費性能はどちらが優れているのだろう? その前に、新型アコードとMAZDA6のサイズ比較もしておこう。
MAZDA6

MAZDA6 全長×全幅×全高:4865mm×1840mm×1450mm ホイールベース:2830mm

上がアコード、下がMAZDA6
MAZDA6と新型アコードのホイールベースは、2830mmで同一。全長はアコードが35mm長く、全幅が20mm広く、全高は同じだ。どちらも充分に大きい。 ちなみに、MAZDA6の室内は長1960mm×幅1550mm×高1170mmである。アコードの室内の広さがここでもわかる。
燃費のいいのは、どちらか?

新型アコードは、ホンダ自慢の2モーターハイブリッドシステム、i-MMDを使う
新型アコードは、ホンダ独自の2モーターハイブリッド、i-MMDを使う。
注目のモード燃費は JC08モード燃費:30.0km/ℓ WLTCモード燃費:22.8km/ℓ 市街地モード 21.2km/ℓ 郊外モード 24.4km/ℓ 高速道路モード 22.6km/ℓ と発表されている。 対するカムリはどうだろう?

トヨタ・カムリはご存知THSⅡを使う
モード燃費でTHSⅡに敵うシステムはない、と言っても過言ではないほど精緻可憐な制御で優れた燃費性能を叩き出すトヨタのハイブリッド。カムリも例外ではない。 JC08モード燃費:28.4km/ℓ WLTCモード燃費:21.6km/ℓ 市街地モード 17.1km/ℓ 郊外モード 24.3km/ℓ 高速道路モード 22.5km/ℓ がカタログ燃費である。 すべてのモードでホンダ新型アコードがカムリを上回っている。とくに、THSⅡが得意とする市街地モードでもアコード=21.2km/ℓ、カムリ=17.1km/ℓとアコードの燃費がいい。これは、アコードのエンジンが2.0ℓなのに対してカムリが2.5ℓなのも関係しているだろう。
新型アコード、カムリともにすぐれたEセグ4ドアセダンであるということに異論を挟む人は少ないだろう。とはいえ、日本の道路事情(というより住宅・駐車場事情か)では全長4.9mはやや大きい、と思う人もいるだろう。 ここでは、アコードとインサイトの同門比較も最後に付け加えておこう。

ホンダ・インサイト
サイズの前に価格を。インサイトなら上級のEXグレードでも356万4000円だ。サイズも小さいが、価格もアコードより110万円も安いのである。

赤いボディがインサイト。アコードよりだいぶ小さいことがわかる

上がアコード、下がインサイト
アコードのボディサイズが 全長×全幅×全高:4900mm×1860mm×1450mm ホイールベース:2830mm なのに対して インサイトは 全長×全幅×全高:4675mm×1820mm×1410mm ホイールベース:2700mm である。これでも、充分な大きさだと言える。室内寸法は 室内寸法:長1925mm/幅1535mm/高1160mm で、最小回転半径:5.3mとなる。
ホンダ・アコードEX 465万円

全長×全幅×全高:4900mm×1860mm×1450mm ホイールベース:2830mm 車両重量:1560kg 室内寸法:長2070mm/幅1585mm/高1155mm 最小回転半径:5.7m サスペンション:Fマクファーソン式/Rマルチリンク式 パワートレーン 2.0ℓ直4DOHC+iMMD(ハイブリッド) エンジン型式:LFB 排気量:1993cc ボア×ストローク:81.0mm×96.7mm 圧縮比:13.5 最高出力:145ps(107kW)/6200rpm 最大トルク:175Nm/3500rpm 燃料タンク:48ℓ モーター:H4型交流同期モーター 最高出力:184ps(135kW) 最大トルク:315Nm JC08モード燃費:30.0km/ℓ WLTCモード燃費:22.8km/ℓ 市街地モード 21.2km/ℓ 郊外モード 24.4km/ℓ 高速道路モード 22.6km/ℓ
トヨタ・カムリWSレザーパッケージ2WD 448万3000円

全長×全幅×全高:4910mm×1840mm×1445mm ホイールベース:2825mm 車両重量:1600kg 室内寸法:長2030mm/幅1535mm/高1185mm 最小回転半径:5.9m サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rダブルウィッシュボーン式 パワートレーン 2.5ℓ直4DOHC+THSⅡ(ハイブリッド) エンジン型式:A25A-FXS 排気量:2487cc ボア×ストローク:87.5mm×103.4mm 圧縮比:14.0 最高出力:178ps(131kW)/5700rpm 最大トルク:221Nm/3600-5200rpm 燃料タンク:50ℓ モーター:3NM型交流同期モーター 最高出力:120ps(88kW) 最大トルク:202Nm JC08モード燃費:28.4km/ℓ WLTCモード燃費:21.6km/ℓ 市街地モード 17.1km/ℓ 郊外モード 24.3km/ℓ 高速道路モード 22.5km/ℓ
ホンダ・インサイトEX 356万4000円

全長×全幅×全高:4675mm×1820mm×1410mm ホイールベース:2700mm 車両重量:1390kg 室内寸法:長1925mm/幅1535mm/高1160mm 最小回転半径:5.3m サスペンション:Fマクファーソン式/Rマルチリンク式 パワートレーン 1.5ℓ直4DOHC+i-MMD(ハイブリッド) エンジン型式:LEB 排気量:1496cc ボア×ストローク:73.0mm×89.4mm 圧縮比:13.5 最高出力:109ps(80kW)/6000rpm 最大トルク:134Nm/5000rpm 燃料タンク:40ℓ モーター:H4型交流同期モーター 最高出力:131ps(96kW) 最大トルク:267Nm JC08モード燃費:31.4km/ℓ WLTCモード燃費:25.6km/ℓ 市街地モード 22.8km/ℓ 郊外モード 27.1km/ℓ 高速道路モード 26.2km/ℓ
