ハスラー タフワイルドは、街にもアウトドアにも映える軽クロスオーバー

ハスラー タフワイルドは、軽クロスオーバーとしての扱いやすさと、アウトドアに似合うタフなデザインを両立したモデルだ。
2026年5月の一部仕様変更では、ハスラー タフワイルドに大胆なブロック形状の専用フロントグリルと「SUZUKI」のアルファベットエンブレムが採用され、より力強いデザインとなった。また、車体色には新色「ウッドランドカーキメタリック」も設定されている。
ハスラーの魅力は、アウトドア専用車になりすぎていないことにある。キャンプ場や山道に似合う雰囲気を持ちながら、街中でも違和感なく使える。ボディサイズは軽自動車規格に収まり、最小回転半径も4.6mと扱いやすい。普段の買い物や通勤にも使いながら、週末にはデイキャンプやドライブに出かける。そうした使い方に向いている。
また、タフワイルドにはアウトドア感を高める専用装備が与えられており、ブラックメタリックの15インチアルミホイール、撥水加工のファブリックシート表皮、マットカーキのインパネカラーガーニッシュなどが確認できる。
見た目のタフさだけでなく、汚れを気にしにくい内装や荷室まわりの使い勝手も、アウトドア用途では重要なポイントだ。ハスラー タフワイルドは、遊びに使える雰囲気を日常車として無理なく取り入れたモデルといえる。
今回のハスラー タフワイルドで注目したいのは、デザインだけではない。2026年5月の一部仕様変更では、安全装備も進化している。
スズキは今回、ハスラーおよびハスラー タフワイルドに「デュアルセンサーブレーキサポートII」や電動パーキングブレーキを採用し、スズキの軽自動車として初めてブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートを全車標準装備した。さらに、ACCや車線維持支援機能も全車標準装備としている。
アウトドアでは、街中だけでなく高速道路、郊外の幹線道路、山道、キャンプ場周辺の狭い道など、さまざまな環境を走ることになる。長距離移動では運転支援機能が疲労軽減につながり、駐車場や視界の悪い場所では周囲確認をサポートする機能が役立つ場面もある。
つまり、ハスラー タフワイルドは見た目がアウトドアっぽい軽にとどまらない。日常からレジャーまで使う一台として、安全面や運転支援機能も強化されている点は見逃せない。
ハスラー タフワイルド主要グレード例

| 項目 | タフワイルド ターボ | タフワイルド |
| 車両型式 | スズキ・4AA-MR52S | スズキ・5AA-MR92S |
| 駆動方式 | 2WD / フルタイム4WD | 2WD / フルタイム4WD |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 |
| 全長×全幅×全高 | 3,395 × 1,475 × 1,680 mm | 3,395 × 1,475 × 1,680 mm |
| ホイールベース | 2,460 mm | 2,460 mm |
| 最低地上高 | 180 mm | 160 mm |
| エンジン型式 | R06A型 (直列3気筒インタークーラーターボ) | R06D型 (直列3気筒) |
| 総排気量 | 0.658 L | 0.657 L |
| エンジン最高出力 | 47 kW [64 PS] / 6,000 rpm | 36 kW [49 PS] / 6,500 rpm |
| モーター最高出力 | 2.3 kW [3.1 PS] / 1,000 rpm | 1.9 kW [2.6 PS] / 1,500 rpm |
| トランスミッション | CVT (無段変速機) | CVT (無段変速機) |
| WLTCモード燃費 | 2WD:22.0km/L/4WD:20.4km/L | 2WD:24.3km/L/4WD:22.4km/L |
エブリイ Jリミテッドは、荷物を積んで遊びに行ける軽バン

エブリイ Jリミテッドは、ハスラー タフワイルドとは異なり、軽バンならではの積載性を活かしたアウトドア向けモデルだ。
商用バンとしての実用性を土台にしながら、外観にはアウトドア感やギア感を加えているのがJリミテッドの特徴である。黒い加飾や専用デカールによって、いかにも商用車という印象を抑え、趣味のクルマとしても見せやすくなっている。
そして、エブリイ最大の魅力は荷室だ。全高は1,895mm、2名乗車時の荷室寸法は長さ1,820mm、幅1,280mm、高さ1,240mmを確保している。軽自動車規格のボディながら、キャンプ道具や釣り道具、アウトドアチェア、収納ボックスなどを積み込みやすい空間を持つ。
アウトドアで使う場合、荷物を積めることは大きな強みになる。テントやタープ、クーラーボックス、寝袋、調理道具などは、見た目以上にかさばりやすい。エブリイ Jリミテッドであれば、そうした道具を積み込んだうえで、現地で荷室を整理したり、休憩スペースとして使ったりすることも想像しやすい。
また、エブリイは荷室の使い方を工夫しやすい点も魅力のひとつだ。市販の収納ボックスやベッドキット、車中泊マットなどを組み合わせれば、キャンプ仕様や車中泊仕様へと発展させやすい。最初から大がかりなキャンピングカーを選ばなくても、自分の趣味や使い方に合わせて空間を作り込める余地がある。
走りの面では、JリミテッドにインタークーラーターボエンジンとCVTが組み合わされている点も見逃せない。荷物を積んで移動する機会が多い軽バンにとって、余裕のある走りは扱いやすさにつながる。2WDに加えて電子制御式パートタイム4WDも選べるため、キャンプ場周辺や未舗装路に近い環境でも安心感を得やすい。
エブリイ Jリミテッド主要グレード例

| 項目 | エブリイ Jリミテッド |
| 車名・型式 | スズキ・3BD-DA18V |
| ボディー | 5ドア |
| ルーフ形状 | ハイルーフ |
| 駆動方式 | 2WD〈後2輪駆動〉/電子制御式パートタイム4WD |
| 乗車定員 | 2名/4名 |
| 全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,895mm |
| 荷室寸法 長×幅×高 | 2名乗車時:1,820×1,280×1,240mm/4名乗車時:930×1,385×1,240mm |
| ホイールベース | 2,430mm |
| 最低地上高 | 150mm |
| 車両重量 | 2WD:950kg/4WD:1,000kg |
| 最大積載量 | 2名乗車時:350kg/4名乗車時:2WD 250kg、4WD 200kg |
| エンジン型式 | R06A型 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ |
| 総排気量 | 0.658L |
| 最高出力 | 47kW[64PS]/6,000rpm |
| 最大トルク | 95N・m[9.7kgf・m]/3,000rpm |
| トランスミッション | CVT(無段変速機) |
| WLTCモード燃費 | 15.1km/L |
街乗りも外遊びも、軽自動車で楽しむアウトドアスタイル
TOKYO OUTDOOR SHOW 2026のスズキブースに展示されていたハスラー タフワイルドとエブリイ Jリミテッドは、同じ軽自動車でありながら、異なるアウトドアの楽しみ方を提案していた。
ハスラー タフワイルドは、街乗りのしやすさとアウトドア感を両立する軽クロスオーバーである。普段の移動にも使いやすく、週末のデイキャンプやドライブにも似合う。
一方のエブリイ Jリミテッドは、軽バンならではの荷室空間と積載性を活かしたモデルだ。キャンプ道具や趣味のギアを積み込み、遊びの拠点として使いやすい。
軽自動車の扱いやすさは、アウトドアを暮らしの延長に取り入れるうえで大きな強みになる。車体がコンパクトで、日常使いもしやすいからこそ、外遊びに出かけるハードルを下げてくれる。
ハスラー タフワイルドとエブリイ Jリミテッドは、アウトドアを特別なイベントではなく、日常の先にある楽しみとして見せてくれる2台といえる。
