BYDは2026年末までに全国100店舗開設を目指す

BYDは、日本市場専用モデルである軽EV「BYD RACCO(ラッコ)」を2026年7月28日に発表、発売したばかりだ。3日後に都内で11店舗目となる「BYD AUTO 東京杉並」をオープンした。
運営するのは、明治モータース(明治産業の100%子会社)で、明治モータースとしては「BYD AUTO 東京品川」に次ぐ2店舗目となる。「BYD AUTO 東京杉並」は、杉並区のみならず、目黒通りなどとともに、高級車ブランドを中心に自動車正規販売店が軒を連ねる井の頭通り沿いにある。
都内屈指の自動車ディーラー通りにオープン

オープンセレモニーでは、ショールーム内にラッコが展示されていたほか、ミドルサイズSUVでスーパーハイブリッド技術「DM-i」を搭載したPHEVの「BYD SEALION 6」、クロスオーバーBEVの「BYD SEALION 7」、スポーツセダンの「BYD SEAL」、ミドルサイズSUVの「BYD ATTO 3」、コンパクトEVの「BYD DOLPHIN」が順次展示される予定となっている。

明治産業の竹内 眞哉代表取締役社長は、BYD AUTO 東京杉並のオープンセレモニーの挨拶で「2023年秋に東京品川をオープンした直後に、BYDの王 伝福総裁がBYD AUTO 東京品川に立ち寄り、日本の軽自動車を見て、軽自動車参入を決断したそうです。それからわずか3年足らずでラッコを開発してしまいました」とその開発スピードについて触れた。続けて「地域に根付いた販売をしていきたい」と締めている。
BYD Auto Japanの東福寺 厚樹社長は、「BYDが日本で事業展開するにあたり、2022年の初頭だったと思いますが、まずはテクニシャンのトレーニング施設をしっかりと確保する必要がありました。ハイボルテージバッテリーを扱える整備士を育成するパートナーとして、ノウハウをお持ちの自動車部品商社である明治産業さんとお話を進めさせていただき、その後、昔やられていたクルマの販売にも携わっていただきました。2025年は確か全国でも五指に入る販売実績を残されています。2026年はラッコの発売を機に、販売台数を増やしていこうという中で、大変心強いパートナーであります。東京杉並は55店舗目の正式ショールームであり(準備中を含めると77カ所)、今年末までになんとか100店舗まで持っていきたいと考えております」と、BYD AUTO 東京杉並への期待と販売網構築の決意を改めて語った。
BYDの日本累計販売(登録ベース)が1万台に到達

続けて東福寺社長は、「本日にも日本での登録ベースで累計1万台に届き(成約ベースでは1万1000台規模)そうです。4年目に入ろうとする中、ようやく1万台に達することになりますが、1万台になると街中で見かけることがある台数規模だと思います。まずは、累計1万台を足がかりに、今年の末までにラッコで受注ベースで1万台を達成し、来年はコンスタントに月あたり1000台ベースを維持することで、1万台を超える輸入車のプレイヤーとして、全国に100を超える店舗網も含めて、2万台規模のアウディ、1万台超規模のボルボといった有名ブランドと肩を並べられるようになると思います」と、ラッコは軽自動車ではないかとほかのブランドから見られるかもしれないと前置きしながらも今後の展望について触れた。
BYD AUTO 東京杉並の商圏は杉並区、中野区、新宿区

続いて、明治モータース取締役社長の齋藤 剛氏は「東京杉並はまずは5名でスタートし、2か月後になりますが、ここから300mほど離れた場所に本格的な整備工場をオープンします。明治産業のバッテリーマネジメント部門と合体するカタチでメカニックが2名加わります。商圏は杉並区、中野区、新宿区になり、この3区の皆様に寄り添い、東京品川との連携も密にしていきます」と挨拶。万全の体制でBYDの販売、整備を担うことになる。

BYDラッコの初期受注は220台(販売店込みで400台)

また、BYD Auto Japanの東福寺社長によると、2026年7月28日に発表、発売されたばかりのラッコについて、すでに販売店も含めると400台を超える受注(一般ユーザーからは220台程度)があるという。8月1日、2日のデビューフェアでどれだけ受注があるかも大きいだろうが、すでに試乗してすぐに注文したという声も上がっているという。

納期については、エントリーグレードの「200」は即納できるクルマがあり、「300」は若干、バッテリーの生産に時間がかかっていて、9月分の入荷分になるという。初期受注段階では圧倒的に「300」の方が多く、グレード別では「300Premium」が最も多く、75%程度を占めているそうだ。

なお、239万8000円の「300Plus」に対し、249万7000円の「300Premium」は、運転席6ウェイ電動調整機能やホットカップホルダー、リヤアームレスト、電動スライドドア感応式フットランプなどは「Premium」にのみ標準になるなど、装備がかなり充実している。

BYDラッコに限らず、新型車の傾向として販売初期段階では最上級グレードから売れる傾向にあるが、その後、中間仕様やエントリーグレードも増えていく車種が比較的多い。エントリーグレードの「200」は、CEV補助金15万円により実質支払い額は200万円を切るというインパクトもある。セカンドカーニーズや地方での日常の足としての需要も考えると、今後は「200」もより増えていくかもしれない。
■店舗名:BYD AUTO 東京杉並
■所在地:〒168-0065 東京都杉並区浜田山4丁目15-8
■オープン日:2026年7月31日(金)
■営業時間:10:00~18:30
■定休日:火曜日、水曜日(※2026年9月末までは休まず営業)
