2026年上半期のミニバン販売台数トップ10

| 順位 | メーカー・モデル | 販売台数 | 前年比 |
| 1位 | トヨタ・シエンタ | 62,805台 | 110.4% |
| 2位 | トヨタ・ルーミー | 52,342台 | 116.6% |
| 3位 | ホンダ・フリード | 48,303台 | 98.4% |
| 4位 | トヨタ・ヴォクシー | 46,813台 | 118.3% |
| 5位 | トヨタ・アルファード | 43,819台 | 98% |
| 6位 | トヨタ・ノア | 42,488台 | 104.4% |
| 7位 | 日産・セレナ | 34,598台 | 88.9% |
| 8位 | ホンダ・ステップワゴン | 32,780台 | 113.6% |
| 9位 | スズキ・ソリオ | 28,596台 | 98.2% |
| 10位 | 三菱・デリカD:5 | 18,130台 | 137.7% |
シエンタが首位、トヨタ5車種がトップ10入り
2026年上半期のミニバン販売台数で首位となったのは、トヨタ・シエンタだ。累計販売台数は62,805台、前年比は110.4%となった。
トップ10では唯一6万台を超えており、2位のルーミーに10,463台の差をつけている。前年同期から販売台数を伸ばしながら、上半期を通して高い販売規模を確保した。
2位にはトヨタ・ルーミーが入り、累計販売台数は52,342台、前年比は116.6%となった。
前年同期を16%以上上回り、上半期で5万台を超える販売台数を記録した。
3位にはホンダ・フリードがランクイン。累計販売台数は48,303台、前年比は98.4%となった。
前年同期をわずかに下回ったものの、上半期で約4万8,000台を販売している。シエンタと同じコンパクトミニバンの主力モデルとして、ランキング上位を維持した。
4位にはトヨタ・ヴォクシーが入った。累計販売台数は46,813台、前年比は118.3%だった。
3位のフリードとの差は1,490台にとどまる。車格やボディサイズは異なるものの、半年間の累計販売台数では両車が接近しており、ヴォクシーは前年同期から18%以上販売台数を伸ばした。
5位にはトヨタ・アルファードが続いた。累計販売台数は43,819台、前年比は98%となった。
アルファードは、上位のシエンタやルーミー、フリードとはボディサイズや価格帯が大きく異なる高級ミニバンである。それでも上半期で4万台を超えており、高価格帯のモデルとして大きな販売規模を確保している。
6位にはトヨタ・ノアがランクイン。累計販売台数は42,488台、前年比は104.4%だった。
兄弟車のヴォクシーとノアを合計すると、上半期の販売台数は89,301台に達する。両車を別々に集計しても4位と6位に入っており、中型ミニバン市場における販売規模の大きさが表れた。
また、上位6車種のうち、フリードを除く5車種がトヨタ車となった。コンパクト系のシエンタとルーミー、中型ミニバンのヴォクシーとノア、高級ミニバンのアルファードと、異なる価格帯や用途のモデルが上位に並んでいる。
7位には日産・セレナが入った。累計販売台数は34,598台、前年比は88.9%だった。
前年同期を下回ったものの、上半期で3万4,000台を超える販売台数を記録した。中型ミニバンではヴォクシーやノアに販売台数で先行された一方、8位のステップワゴンとの差は1,818台となった。
8位にはホンダ・ステップワゴンがランクイン。累計販売台数は32,780台、前年比は113.6%となった。
前年同期から13%以上販売台数を伸ばしており、セレナとの累計販売台数差も2,000台未満に収まった。下半期の販売推移によっては、中型ミニバンの順位が入れ替わる可能性もある。
9位にはスズキ・ソリオが入った。累計販売台数は28,596台、前年比は98.2%だった。
ルーミーと同じく2列シートのコンパクトトールワゴンに位置づけられるモデルであり、広い室内空間やスライドドアを備えている。前年同期をわずかに下回ったものの、上半期で約2万9,000台を販売した。
10位には三菱・デリカD:5がランクイン。累計販売台数は18,130台、前年比は137.7%だった。
販売台数では9位のソリオと1万台以上の差があるものの、前年比ではトップ10のなかで最も高い伸び率を記録している。ミニバンとしての室内空間にSUVらしい走破性やデザインを組み合わせた独自性の高いモデルであり、他の上位車種とは異なる需要を取り込んでいる。
シエンタが安定して首位、月別推移では各モデルの明暗が分かれる

上半期の累計販売台数に加え、1月から6月までの月別推移を見ると、モデルごとに異なる動きで販売台数を積み上げてきたことがわかる。
首位のシエンタは、1月に10,145台、2月に9,770台、3月に11,674台を記録。その後も4月は10,172台、5月は9,314台、6月は11,730台となり、すべての月で9,000台を超えた。
半年間を通して安定した販売水準を維持したことが、上半期首位につながったといえる。
一方、2位のルーミーは月ごとの変動が大きい。1月は7,694台、2月は7,448台、3月は6,336台だったが、4月には12,192台まで急増した。5月は8,381台に減少したものの、6月には再び10,291台まで伸ばしている。
累計販売台数ではシエンタに1万台以上の差をつけられたが、4月単月ではシエンタを上回り、トップ10のなかで最も多い販売台数を記録した。この4月の大幅な伸びが上半期累計を押し上げ、2位につながった形だ。
3位のフリードは、1月の7,135台から2月は8,420台、3月は10,932台と販売台数を伸ばした。しかし、4月以降は7,900台、6,622台、7,294台と推移しており、年度末の3月を頂点に販売水準を落としている。
ヴォクシーは1月の7,190台から、2月は8,196台、3月は8,580台、4月は9,918台と増加した。その後、5月には5,985台まで減少し、6月は6,944台まで回復している。1月から4月までは販売台数を伸ばした一方、5月以降はそれまでの水準を下回った。
アルファードは1月に7,860台を記録した後、2月と3月は6,000台台で推移。4月には8,318台まで伸び、5月は6,454台に減少したものの、6月には上半期最高となる8,519台を記録した。
ノアも3月の8,075台から4月には8,265台まで伸ばした後、5月は5,912台まで減少。6月には6,908台まで回復しており、兄弟車のヴォクシーと近い販売推移を見せている。
セレナは1月の6,263台から販売台数を伸ばし、3月には7,794台を記録した。しかし、4月には3,590台まで大きく減少した。その後は5月に4,184台、6月に5,543台と回復しているものの、3月までの販売水準には届いていない。
対してステップワゴンは、1月から5月まで4,000台台から5,000台台で推移し、6月には上半期最高となる6,595台を記録した。上半期累計ではセレナが1,818台先行しているものの、6月単月ではステップワゴンがセレナを1,052台上回っている。
ソリオは1月と2月に4,000台台で推移した後、3月には5,528台まで増加。4月と5月は再び4,000台台となったが、6月には5,209台まで伸ばした。大きな突出はないものの、半年間を通して一定の販売規模を維持している。
デリカD:5は1月の2,073台から販売台数を伸ばし、3月には3,699台を記録した。4月以降は3,308台、2,662台、3,010台と推移している。月間の販売規模はほかの上位モデルより小さいものの、上半期累計では前年比137.7%と大きく伸長した。
コンパクト系が上位を形成する一方、中型・高級ミニバンも存在感
2026年上半期のランキングでは、シエンタ、ルーミー、フリードと、日常で扱いやすいコンパクト系モデルが上位3車種を占めた。
狭い道路や駐車場でも取り回しやすい車体に、広い室内空間やスライドドアを組み合わせたモデルが大きな販売規模を確保しており、日常での実用性がミニバン選びの重要な要素になっていることがうかがえる。
ただし、コンパクトなモデルだけに需要が集中しているわけではない。ヴォクシーとノアは合計89,301台を販売し、アルファードも単独で43,819台を記録した。多人数での移動や広い室内、高級感などを求める需要も大きい。
メーカー別では、トヨタがトップ10に5車種を送り込んだ。5車種の累計販売台数は248,267台となり、トップ10合計410,674台の約60.5%を占めている。これはミニバン市場全体のシェアではなく、今回抽出したトップ10内での割合だが、トヨタの商品展開の幅広さを示す結果である。
上半期首位のシエンタが安定して販売台数を積み上げる一方、中型ミニバンではセレナとステップワゴンの差が縮まり、デリカD:5も高い伸び率を記録した。
シエンタの安定した販売が続くのか、6月単月でセレナを上回ったステップワゴンが年間累計でも差を縮めるのか。上半期に見られたモデルごとの販売推移が、年間ランキングを左右することになりそうだ。
