直感的に操作できる内装配置 3列目の格納しやすさも美点

ノアは人気の高いミドルサイズのミニバンで、基本部分を共通化したスポーティで個性的な車種として、姉妹車のヴォクシーも用意されている。ノアのボディは、全幅が1730㎜だから3ナンバー車に入るが、全長は4695㎜に収まり、最小回転半径も5.5mだ。ボディスタイルが水平基調だから、前後左右ともに視界が優れ、ボディの四隅の位置もわかりやすい。混雑した街中や駐車場でも、運転しにくく感じることはない。

エクステリア

シエンタに比べるとひとまわり大きいが、アルファードに比べると小さい。そんなノアの現行モデルはボディが拡幅され、エアロ仕様だけでなく標準仕様の「X」でも3ナンバー化されている。4695㎜の全長はステップワゴンに比べると100㎜以上短く、昨今のこのクラスとして標準的なサイズと言える。
「S」と付くグレードはエアロ仕様でよりアグレッシブなデザインを採用。フロントバンパーやリヤバンパーとサイドマッドガードの形状が異なる。最小回転半径は5.5m。

インパネなどの内装は、馴染みやすいデザインだ。エアコンの操作も一般的なスイッチ式で、タッチパネルではない。ハイブリッドのATレバーも、操作方法がシンプルでわかりやすい。室内はミドルサイズのミニバンらしく広い。身長170㎝の大人6名が乗車して、2列目シートに座る乗員の膝前空間を握りコブシふたつ分に調節すると、3列目の膝前にも握りコブシひとつ半の余裕ができる。3列目シートは、格納のしやすさを重視したため座面の長さが若干短いが、座り心地に不満はない。

乗降性

床と座面の間隔も適度で、3列目に座った乗員の足先が2列目シートの下側に収まりやすいこともあり、多人数で乗車したときも快適だ。床が低いことも特徴で、路面からスライドドア部分の床までの高さは380㎜程度に収まる。ステップ高がさほど高くないため、中間ステップを介さずとも乗り降りすることが可能だ。そしてノアは、ミドルサイズミニバンとしては装備が充実している。

インストルメントパネル

7 . 0 インチもしくは4.2インチ液晶を組み合わせたメーターは大きな文字盤で見やすさに配慮。「S- G」は8インチ、「S-Z」は10.5インチ画面のディスプレイオーディオを装備する。

低速時にはステアリングホイールから手を離しても運転支援機能が作動するアドバンストドライブ、スマホを使って車外から車庫入れの操作を行なえるアドバンストパーク、乗員降車時に車両が接近するとスライドドアの作動を止めて事故を防ぐ安心降車アシスト、リヤゲートを任意の角度で止めて狭い場所でも荷物を出し入れできる機能などを採用。これらの先進装備は、標準装着かメーカーオプションとして用意されている。

居住性

パワーユニットは、1.8ℓ直列4気筒エンジンを使ったハイブリッドと、2.0ℓの純ガソリンエンジンだ。売れ筋のハイブリッドは、動力性能は特に高くないが、モーターの反応が機敏で運転しやすい。ノイズも静かで走りが上質に感じる。乗り心地はミニバンとしては少し硬く感じる。。特に17インチタイヤ装着車はこの傾向が強い。その代わり全高が1800㎜を超えるミニバンとしては、ステアリング操作に対する車両の反応が比較的機敏だ。

うれしい装備

一般的にはテールゲート自体に組み込まれることが多い電動操作スイッチだが、ノアは車体側面に設置。その理由は、操作後に開くテールゲートを避けて後ずさりする必要がないようにとの配慮だ。
3列目を使わない際に、どれだけ2列目で快適に過ごせるかが昨今のミニバンのトレンド。8人乗りでもかなり後方へスライドするが、7人乗りは飛行機のビジネスクラス並みのゆったり感を実現する。
月間販売台数   6610台(25年5月~10月平均値)
現行型発表    22年1月(一部改良 25年9月)
WLTCモード燃費  23.4㎞/ℓ※「HYBRID X」のFF車  

ラゲッジルーム

セレナなどのライバル車に比べると、床が少し低く重心が下がった効果もあり、運転感覚が若干スポーティな印象を受ける。この特徴は、峠道などに加えて、右左折の多い街中も走りやすくしている。取り回し性は、ミニバンというよりもハッチバックやワゴンに近い印象だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.173「2026年 ミニバンのすべて」の再構成です。

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