スバルがライフセービング協会にライフセーバーカーを貸与

2026年度SUBARUライフセーバーカー(クロストレック)

スバルは2020年から「公益財団法人日本ライフセーバー協会(JLA)」のオフィシャルパートナーとして、ライフセーバーカーを貸与しており、2026年度は全国30都道府県のライフセービング協会に「SUBARUライフセーバーカー」39台を提供。7年目を迎える2026年で累計200台以上のライフセーバーカーを貸与してきた。

スバルが海の守護神に? 7年目で累計200台超!!「SUBARUライフセーバーカー」が今年も海の安全を守る! | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

水難救助用レスキューチューブを全国のライフセービング協会へ寄贈現場での迅速な救助活動を支える スバルは「一つのいのちプロジェクト」の一環として、公益財団法人・日本ライフセービング協会(以下JLA)が推進する「水辺の事故ゼ […]

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2026年7月19日(日)、「海の日」を翌日に控えたこの日、「カヌー・スラロームセンター」(東京都江戸川区)で、2026年度に貸与されるライフセーバーカーの引渡式が実施された。引渡式に用意されたのは、東京スバル、神奈川スバル、千葉スバルがそれぞれのライフセーバー協会に提供するクロストレックとフォレスター。

SUBARUライフセーバーカー引渡式では、スバルを代表して東京スバル株式会社の宮澤和彦代表取締役社長からJLA代表の入谷拓哉理事長にキーが手渡された。

また、2026年度の初めての取り組みとしてレスキューチューブも全国各都道府県のライフセービング協会に寄贈されるという。

赤いソーセージにようなものが「レスキューチューブ」で、ライフセーバーが使用する救助機材(浮具)だ。

ライフセーバーカーは何をするクルマ?

ライフセーバーカーは、主に海水浴場開設期間にライフセーバーが毎日のパトロールに使用するクルマで、前述のレスキューチューブやレスキューボードを積載するほか、AED(自動体外除細動器)を搭載。さらに、津波フラッグなども載せて、海水浴客の安全に備えている。

ライフセーバーが使用するレスキューボード。
レスキューボードなどを積載するためのルーフラック。
ライフセーバーカーのラゲッジルームに搭載されたAED。また、濡れたり汚れたりした機材を載せても清掃しやすいようにラゲッジマットなども装備している。
リヤシートも座面と背もたれを覆う防汚カバーを装備。
リヤシートのフロアにもゴム製のマットを備える。

また、学校などで開催される安全教育の際には、やはりこれらの機材を載せて出向くことになる。その際には教材としてライフジャケットを50着も載せて行くこともあるそうだ。

津波フラッグも搭載する。

スバルがライフセーバーカーとして提供するクルマは、普通乗用車としての取り回しの良さはもちろんのこと、これらの機材を搭載する積載性、そして、ハードに使えるタフさなどが全国のライフセーバー協会で高い評価を得ているという。

SUBARUライフセーバーカーの3台。車種やグレードについては各販売店による。装備類はライフセーバー協会の要望に応えて追加されている。

ライフセーバーカーはボディにライフセーバーのカラーである赤と黄色の市松模様のストライプと同じ配色の「SURF PATROL」の文字をを配し、ボンネットを中心にJLAのエンブレムを描いている。また、ミラーが赤くなっているのも外観上の特徴だ。

SUBARUライフセーバーカーの3台。

ひと目でライフセーバーカーとわかるエクステリアは、ライフセーバーとその活動の知名度アップに貢献しているほか、安全教室などで学校などに出向いた際の生徒ウケも上々なようだ。

JLAのエンブレム。

スバル×ライフセーバーの始まり

ライフセーバーは海の家を拠点に活動することが多いのだが、コロナウイウルス流行時は海の家が開業していなかった。その一方で、アウトドアレジャーが盛り上がっており、海水浴客も少なくなかったこともあり、ライフセーバーカーには移動やパトロール以外にも活動拠点としての役割も期待された。

神奈川スバルのフォレスターはフロントグリルに純正アクセサリーを装着。

しかし、当時のライフセーバーカーは自治体が所有する軽トラなどを一時的に借り受けて使用しているなど、あまり恵まれた環境とは言えなかったという。

東京スバルのライフセーバーカーはクロストレック。

そのような状況下で、JLAは同じ「安全」を強く掲げるメーカーであり、アウトドアやネイチャーと親和性の高いメーカーであるスバルに相談。それに応え、スバルは2020年からライフセーバーカーの貸与を開始した。自動車メーカーがクルマを貸与する形での協力はJLA初の事例となった。

千葉スバルのライフセーバーカーもクロストレック。

その後、スバルは2021年にはライフセーバーカーの貸与活動を全国規模で展開。2022年にはオフィシャルパートナー契約を締結し、AED講習会や「いのちを守る」活動へ拡大していった。2024年には全日本ライフセービング選手権大会を協賛したほか、大会会場のビーチクリーン活動を実施するなどしている。

2024年10月に全日本ライフセービング選手権大会である片瀬西浜・鵠沼海水浴場(神奈川県)で実施された一つのいのちプロジェクト「ビーチクリーン」活動。PHOTO:SUBARU

ともに掲げる「事故ゼロ」の理念

スバルは「安全と愉しさ」をテーマに、特に「安全」について力を入れているメーカーだ。「0次安全」「走行安全」「衝突安全」「予防安全」そして近年は新たに「つながる安全」を加えた5つの安全領域を強化し、「2030年までに死亡交通事故ゼロ」を目指している。

スバルの「死亡交通事故ゼロ」に向けた取り組みについて開設する中瀬哲也氏(スバル技術本部・車両安全開発部・衝突安全第三課)。
スバル・フォレスターが「自動車安全性能2025」で「ファイブスター大賞」を受賞!全項目で最高評価のレベル5を獲得 | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

「自動車アセスメント」「JNCAP」とは? 「自動車アセスメント」は、安全な自動車やチャイルドシートの普及促進を目的とし、国土交通省及び独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)が実施する安全性能試験とその評価である。アメ […]

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スバル・フォレスターは「自動車安全性能2025」で全項目最高評価で「ファイブスター大賞」を受賞した。

JLAは水辺における安全知識と技能を広め、誰もが安全に楽しむことができる社会のために「水辺の事故ゼロ」を目指している。

水辺の事故ゼロについて説明する日本ライフセービング協会の松本貴行副理事長。

スバルはまた「交通死亡事故ゼロ」=「いのちを守る」ことをクルマだけにとどめず、ユーザーや地域社会にとって大切なものを守る活動に広げていく「一つのいのちプロジェクト」を推進している。

「一つのいのちプロジェクト」について開設する石川誠氏(スバル営業本部・国内事業企画部)。

共通する使命はいずれも「事故ゼロ」であり、事故を無くし、人生の選択肢が増えることで、より豊かで笑顔のあふれる未来を共創したいとの思いだ。その共通する理念と「一つのいのちプロジェクト」がスバルとJLAの協業になっているというわけだ。

JLAによる「海そなえ」体験。

「カヌスラで海そなえ SUBARU DAY 2026」

スバルはこの「一つのいのちプロジェクト」として、またJLAが実施する「2026 Water Safetyキャンペーン」後援の一環として、JLAおよび東京スバル、千葉スバル、神奈川すばると共に水難事故や交通事故から「いのちを守る」大切さを学べるイベント「カヌスラで海そなえ SUBARU DAY 2026」を初開催した。

「カヌスラで海そなえ SUBARU DAY 2026」

開催は「海の日」である7月20日(月・祝)だが、ライフセーバーカー引渡式の7月19日(日)に、その内容が報道陣に公開された。

■海そなえ体感
海の事故で多い「落水」「離岸流」を世界最高レベルの水辺施設(カヌー・スラロームセンター)で安全に体感する。また、ライフジャケットの効果を体感し、水辺のレジャーでの必要性を実感する。世界の溺死者は23万6000人/1年。海に限らず水辺ではライフジャケット装着が当たり前になるようにしていきたいと、講師を務めた松本貴行は語った。

ライフジャケットの浮力と、着用次に水の中でどのように動けるのかを体感。海に限らず、水辺のレジャーではライフジャケットは必須。正しい着用方法や、逆に装着時に発生する危険についても会越された。
遭難時に協力して救助を待つ方法も体験。
大型の浮具は風の影響を受けやすくあっという間に流されてしまう。また、一度落ちると這い上がるのが意外と難しい。
「離岸流」体験。ライフセーバーによる救助の42%は離岸流で流されてしまうケース。流れに逆らって泳いでも前に進まず、体力ばかりが消耗する。ん離岸流は幅10m〜30m程度なので、慌てず流れに対して横に移動することが大事。
「海そなえ体感」での離岸流体験(動画)。

■プリクラッシュブレーキ実演
アイサイトによるプリクラッシュブレーキの作動を実際に乗車して体験する。

アイサイトによるプリクラッシュブレーキ体験。
アイサイトによるプリクラッシュブレーキ体験(動画)。

■ソルテラ/トレイルシーカーによるクールスポット体感
プリクラッシュブレーキ体感の待合スペースとして、ソルテラとトレイルシーカーのエアコンを使ったクールスポットを用意。

ソルテラとトレイルシーカーを使ったBEVクールスポット。
クールスポットの中は繋がっており、広々としている。
冷蔵庫やトースターも使えるBEVの利点をアピール。

■水没VR体験&子供免許証
JAFが用意したコンテンツで、360°動画による水没車両からの脱出を体験する。また、交通安全クイズに答えると、子供免許証が発行される。免許証はその場で写真を撮るので、ちゃんと顔入りになる。

水没車両からの脱出が体験でるVR。
クイズに答えてもらえる子供免許証。左が正答率の高い「ゴールド免許」。

開催日は24組48名の親子が参加し、各コンテンツを通じて交通安全と水辺の安全を体験する機会となった。いよいよ夏休みシーズンに入り、帰省や旅行でクルマでの移動も増える季節。また、普段クルマに乗らないドライバーも運転する機会も増える。そして、何より夏は水辺のレジャーへ出かけることも少なくない季節だけに、交通安全と水辺の安全を再認識する良い機会となったことだろう。

SUBARUライフセーバーカーの3台。