連載
今日は何の日?■米国で10代目シビック・ハッチバックを販売することを発表

2016(平成28)年8月15日、ホンダの米国法人である米国ホンダモーターは、英国HUM生産の10代目「シビック・ハッチバック」を輸入して秋に米国で販売することを発表した。欧州ではすでに販売されて人気を博しており、米国に続いて翌2017年7月には、日本でもセダンとタイプRとともに発売された。
人気コンパクトカーからグローバルモデルへ成長したシビック



日本を代表するファミリーカーのひとつとして位置付けられるシビックの歴史は古く、初代「シビック」は1972年7月にデビューした。2ドア・ファストバックのコンパクトカーとして低燃費と小気味よい走りを両立し、世界中で大ヒットした。発売翌年には、当時世界一厳しい排ガス規制“通称マスキー法”に世界で初めて適合したCVCCエンジンを搭載して一躍世界的な名車となった。
その後も、2代目(1979年~)の“スーパーシビック”、3代目(1983年~)の“ワンダーシビック”、4代目(1987年~)の“グランドシビック”、5代目(1991年~)の“スポーツシビック”、6代目(1995年~)の“ミラクルシビック”、7代目(2000年~)の“スマートシビック”と世代ごとに付けられたユニークな愛称で、人気コンパクトカーの地位を不動のものとした。
8代目(2005年~)は、3ナンバーのボディサイズとなり、ミドルクラスのグローバルカーへと進化した。日本市場へは4ドアセダンのみが展開され、2代目から続いていた愛称名はなくなった。パワートレーンは新開発の1.8Lエンジンとハイブリッドが搭載された。
2015年にモデルチェンジした9代目は、残念ながら日本では販売されずに、米国を中心とする海外市場重視のモデルとなった。
10代目シビック・ハッチバックを米国で販売

米国では、9代目はセダンとクーペが販売されていたが、10代目のモデルチェンジを機に欧州向けのハッチバックを秋に輸入販売することが2016年8月のこの日に発表された。

これにより、米国では2016年に発売されて“2016 North American Car of the Year”を獲得した「シビック・セダン」、スポーティさをさらに追求した「シビック・クーペ」に続き、「シビック・ハッチバック」が追加されて3つのモデル構成となった。
10代目シビックは、世界のCセグメントでトップクラスの操る喜びの提供を目指して開発。シビック・ハッチバックはセダン、クーペとともにグローバルモデル共通のプラットフォームを採用し、スポーティなデザインを際立たせ、優れた燃費性能と運動性能を両立。さらに、ハッチバックの使い勝手の良さを発揮した。
パワートレーンは、最高出力182ps/最大トルク24.5kgmを発揮する1.5L直噴VTECターボエンジンとCVTおよび6速MTの組み合わせ。先進の安全運転支援システムである“Honda SENSING(ホンダ・センシング)”が採用されていることも訴求ポイントのひとつだ。
1年遅れで日本にも10代目シビック投入


一方で日本は、米国発売から約1年遅れの2017年7月に10代目「シビック・セダン」と「シビック・ハッチバック」、「シビック・タイプR」が発売された。

基本的には米国仕様と同一スペックで、パワートレーンはセダンが173ps/22.4kgmを発揮する1.5L直噴VTECターボエンジンとCVTの組み合わせ、ハッチバックは182ps/最大トルク24.5kgmの1.5L直噴VTECターボエンジンと6速MTおよび173ps/22.4kgm のCVT仕様。また6代目となるタイプRは、最高出力320ps/最大トルク40.8kgmを発揮する2.0L直噴VTECターボと6速MTの組み合わせだ。

先進の安全運転支援システムである“Honda SENSING”が採用されているのも米国仕様と同様。車両価格は、セダンが265.032万円、ハッチバックが280.044万円(CVT、6速MT)、タイプRが450.036万円に設定された。なお、セダンの販売は2020年8月をもって終了した。

・・・・・・・・・・・
シビックは、日本では2021年9月に現行モデル(11代目)にモデルチェンジした。セダンは設定されず、スポーティなハッチバックのみだが、ガソリン車とハイブリッド車が選べ、上質感漂う、流麗なエクステリアデザインが魅力である。ハッチバックもセダン同様、日本では決して売れ筋のカテゴリーではないが、そんな中シビックはヒットとは言えないまでも、健闘していると言える。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


















