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今日は何の日?■第2回軽井沢八月祭に、エクストレイルFCV2台を提供

2008(平成20)年8月16日、日産自動車は8月24日まで開催された第2回軽井沢八月祭で演奏者の送迎などに利用するため、「エクストレイルFCV」2台を提供した。「エクストレイルFCV」は、2002年12月に国土交通大臣の認可を取得して、耐久信頼性などの確認のため公道での走行試験を続けていた車両である。
国土交通大臣の認可を取得したエクストレイルFCV

FCEVのベースとなったエクストレイルは、2000年11月にアウトドア派の若者をターゲットにしたSUVとしてデビュー。先行して登場したトヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」よりも、ややアクティブなイメージをアピールしたのが特徴だった。エクストレイルは、200万円台という低価格の魅力もあり、ライバルのRAV4やCR-Vを抑えて、2001年から国内SUV販売台数トップの座に10年間君臨するという大ヒットモデルとなった。

日産は、1990年代に入ってから本格的にFCEVの開発を始め、様々なシステムのFCEVを試作した。エクストレイルFCVは、高圧水素ボンベを搭載し、燃料電池とリチウムイオン電池を組み合わせたハイブリッド方式を採用。水素は、燃料タンク位置に搭載された高圧水素タンクに350気圧に圧縮して充填、リチウムイオン電池は床下に搭載された。

出力58kWのモーターをエンジンルームに搭載して前輪駆動で走行し、最高速度は125km/h、航続距離200km超を達成。燃料電池スタックは、米国“UTC Fuel Cells社”製の最高出力54kWの固体高分子型が使用された。
これらの技術を集結させたエクストレイルFCVは、2002年の12月、国土交通大臣の認可を得て国内公道走行試験をスタートさせた。
改良が進められたエクストレイルFCVの2005年モデル
公道試験で様々な課題を抽出しながら、エクストレイルFCVの改良が進められた。


2003年モデルでは、高出力モーターの採用によって、最高出力が2002年モデルの約1.5倍の85kWとなり、最高速度は145km/hに達した。航続距離は、運転効率に優れた燃料電池スタックと、コンパクトで冷却性能に優れた出力密度の高いリチウムイオン電池の採用により、1.75倍の350km以上と大幅に改善された。

2004年3月には、エクストレイルFCVの2003年モデルの1号車をコスモ石油に納車。コスモ石油は、日産とともに「水素・燃料電池実証プロジェクト」に参画しており、当該車両を導入することで水素供給インフラ技術の開発や関連した様々な知見を得ることを目指したのだ。さらに同年4月には、エクストレイルFCVは神奈川県と横浜市に納入され、100万円/月の限定リース販売を始めた。

その後もエクストレイルFCVの進化は続き、2005年モデルでは自社開発の燃料電池スタックに変更し、高圧水素タンク圧力も700気圧に上げて、航続距離は500km超まで改善された。
第2回軽井沢八月祭で活躍したエクストレイルFCV

そして、2006年8月のこの日から、「エクストレイルFCV」2005年モデル2台が、第2回軽井沢八月祭の音楽祭の演奏者の送迎や環境教育用に提供された。
軽井沢八月祭は、財団法人ソニー音楽芸術振興会が中心となって組織される実行委員会が運営する音楽祭を中心とした文化・芸術の祭典で、日産は前年に続いて2年連続の協賛となる。
軽井沢八月祭実行委員会が目指す“環境に配慮したイベント運営”と、“人とクルマと自然の共生”を目指して中期環境行動計画「ニッサングリーンプログラム 2010」を推進する日産の考え方が一致しての協賛となったのだ。

会期中はエクストレイルFCV2台が演奏者の送迎を行なったほか、一般消費者の試乗体験や地元小学校での環境出張授業でも使用された。期間中の水素充填のため、日産は水素ステーションを渡商会の協力を得て現地に設置したとのこと。
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日産は、当時「エクストレイルFCV」(2005年モデル)を使って世界初となるFCEVのハイヤーの運営を2007年2月に神奈川都市交通で始めるなど、FCEVの開発を積極的に進めていた。しかし、以降トヨタとホンダがFCEVを推進するのに対して、日産はEVに注力するためか、FCEVの開発をスローダウンしたようだ。2010年以降は、日産から、FCEVに関する情報は発信されなくなってしまった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

