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迷える中古車ノマドへ

Mercedes-Benz GLE

3列シート仕様が欲しいなら現行型の2代目

2代目の現行GLE
2代目の現行GLE

初代「メルセデス・ベンツ GLE」は2列5人乗りのみだったが、2代目の現行型から2列5人乗りに加え、オプションの「リヤシートパッケージ」を選択することで3列7人乗り仕様にできる。つまり、初代と現行型では、シート配列の設定が異なる。

なお、現行型3列目の乗降性はミニバンのように良好とはいえない。セカンドシートの肩口にあるスイッチ操作で2列目シートが電動でウォークイン(前方にスライド&前傾)するものの、フロアが高く、開口部の足元、頭上空間ともにそれなりだ。お年寄りの乗り降りは厳しいだろう。

2代目のサードシート
2代目のサードシート

3列目の居住性は、身長170cmの筆者の場合、短時間なら許容できる印象だが、座面はやや薄めでヒール段差(床面から座面前端部までの高さ)も低め。背もたれも直立気味で、大人の場合、エマージェンシーと割り切る必要があるだろう。

初代なら300万円前後で手に入る

初代GLE
初代GLE

2015年10月から2019年5月まで販売された初代は、GLEとして販売された期間が2015年末〜2019年初頭までの3年半程度しか販売されておらず、2026年8月末時点の物件数は極端に少ない。加えて、モデル末期に差しかかっていた約3年半であり、新車販売台数も少なかったのだろう。中古車流通量は30〜40台程度で推移している。

初代の中古車平均価格は、300万円前後で推移していて値頃感はある。少ない選択肢になるが、その中でも「350 d 4MATIC」もしくは「350 d 4MATIC スポーツ」が多くなっている。

初代GLEのリヤビュー

3.0リッターV6ディーゼルターボ(OM642型)は、最高出力258PS、最大トルク620Nmを発揮し、2tを超える巨体を力強く加速させる実力の持ち主だ。軽油のため燃料代を抑えられる。高速道路を使ったロングドライブの機会が多いのなら利点をより享受できる。

初代GLEの注意点は?

初代GLEのインパネ

初代の注意点は、同ディーゼルエンジンのNOxセンサーの熱劣化、AdBlueノズルの詰まりやヒーター/ポンプの故障などが高額修理費用に直結するだけに見逃せないポイントだ。

そのほか、エアサスペンションの「AIRMATIC」のエア漏れや劣化も要注意。「350 d 4MATIC スポーツ」などに標準装備されるエアサスも、年式や距離に応じてトラブルが出やすい。初代GLEに限らず、エンジンや駆動系のオイル漏れ、水漏れ、電装系のトラブルなども要チェックだ。整備記録簿でNOxセンサーやエアサスの交換歴を確認したい。

初代GLEのサイドビュー
初代GLEのサイドビュー

現在、最も多く流通しているのは2017年式で、走行距離別では5万〜9万kmが多い。2万〜5万km程度の物件も流通している。走行距離の多少よりもコンディション重視で選ぶのが重要だろう。

2代目は物件数が多く、低走行距離個体も

2代目GLEのリヤビュー
2代目GLEのリヤビュー

2019年6月から販売されている2代目の中古車流通量は145〜155台程度で、中古車平均価格は710万円前後まで跳ね上がる。年式別では2020、2021年式の前期型が中心だが、最近の2025年式も非常に多い。2025年式をはじめとする高年式は、走行距離2万km未満が多く、登録未使用車も含まれている。1000万円超の物件も多く、中古車としての旨味はそれなりだ。

一番のおすすめグレードは、中古車流通量が多い「400 d 4MATIC スポーツ」。最高出力330PS、最大トルク700Nmというパワーとトルクを誇り、2.3tを超える巨体を軽快に加速させる。高速巡航時の静粛性と軽油を指定する燃費は、長距離ドライブでもありがたみを感じさせるはずだ。

エアサスペンションの「AIRMATIC」も標準になり、乗り心地のしなやかさと荷物の積み下ろし、悪路走破性に寄与する車高調整機能も享受できる。相場価格は、650万〜800万円前後(走行3万〜5万km台のコンディション良好個体)となっている。

2代目で価格を抑えたいのなら

2代目GLEのインパネ
2代目GLEのインパネ

価格を抑えたいのなら、2019〜2021年の初期型(導入直後)に多く導入された3.0リッター直列6気筒ガソリン+ISG(48Vマイルドハイブリッド)モデルが狙い目だ。中古車相場は500万〜650万円程度だが、500万円を切っている個体も出始めている。ディーゼル人気が高いGLEだけに、ガソリンモデルは中古値落ちが比較的大きく、年式の割に車両価格が手頃になっている。街乗り中心で、滑らかなエンジンフィーリングと静粛性を重視するのなら、あえてガソリンモデルを狙う手もあるだろう。

2代目GLEのラゲッジ
2代目GLEのラゲッジ

最後に付け加えると、少しでも新車に近い状態で乗りたいのなら、内外装デザインや「MBUX」が刷新された2023年9月のマイナーチェンジ後モデルがマストだ。中でも2.0リッター直列4気筒ディーゼル+ISG(48Vマイルドハイブリッド)を積む「300 d 4MATIC」は、850万〜1000万円前後という相場で価格もそれなりに抑えられる。「450 d」などの上級グレードよりも手頃な価格帯になっている。7人乗りが必要な場合は、当然ながらオプションの3列目シート(リヤシートパッケージ)が装着されているか要確認だ。

2代目は、初代よりも信頼性が高まっているものの、ISG(48Vマイルドハイブリッド)の補機バッテリー劣化、ディーゼル特有のNOxセンサーやAdBlue系の確認などは欠かせない。まとめると初代は300万円前後、2代目は700万円程度の予算が必要だと考えよう。

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