Mercedes-Benz GLE
2023年9月のマイナーチェンジで全車マイルドハイブリッドに

「M」クラスの後を受け継いだメルセデス・ベンツ「GLE」は、2019年6月に現行型の2代目にスイッチした。現行型から3列シートSUVになり、多人数乗車も可能になっている。2020年6月に2列5人乗りの「GLEクーペ」が追加された。
さらに、2023年9月にマイナーチェンジを受け、全車マイルドハイブリッド化。2025年6月には、新エントリーグレードグレードの「GLE 450 d 4MATIC Sports Core」をSUV、クーペモデルに追加している。

現行GLEは、2列シートも設定されるものの3列シートを基本とするSUVと、2列シートが基本のクーペが選択できる。ここではSUVタイプをピックアップした。
現在のラインナップは5グレード

SUVのエントリーグレードである「GLE 300 d 4MATIC(ISG)」は、2列5人乗りが標準で、オプションで3列シートを設定する。加えて、最上級の「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+(ISG)」も2列5人乗りだが、こちらはオプションでも3列シートは設定していない。

現在のラインナップは、2.0リッター直列4気筒ディーゼルを積む「GLE 300 d 4MATIC(ISG)」、3.0リッター直列6気筒ディーゼルを搭載する「GLE 450 d 4MATIC Sports Core(ISG)」「GLE 450 d 4MATIC Sports Night Edition(ISG)」、3.0リッター直列6気筒ガソリンの「メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+(ISG)」、4.0リッターV8ガソリンを積む「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+(ISG)」となっている。
2列5人乗りにするか、3列7人乗りにするか

まずは、2列シートにするのか、3列仕様にするのかを使い方に応じて選ぶ必要があるだろう。3列シートがいっさい不要ならエントリーグレードで1173万円の「GLE 300 d 4MATIC(ISG)」もしくは、最速仕様で2443万円の「GLE 63 S 4MATIC+(ISG)」という極端な選択肢になってしまう。倍以上の価格差があり、この2グレードで迷う人はまずいないのではないだろうか。
現実味が増すのは、「GLE 300 d 4MATIC(ISG)」にするか、1407万円の「GLE 450 d 4MATIC Sports Core(ISG)」もしくは、1482万円の「GLE 450 d 4MATIC Sports Night Edition(ISG)」にするかだろう。

なお、「450 d」系の2グレードの差を簡単に説明すると、「Night Edition」は、「Sports Core」に「ナイトパッケージ」、専用22インチAMGホイール、専用内装トリムを追加した上位仕様(逆にいえばSports Coreはそれらを省くかグレードダウンした仕様)となる。
GLEの3列目は、乗降性も含めると大人にとっては短時間、エマージェンシー用の域を出ないが、緊急用や子どもが座るのなら実用になる。逆に、3列目が不要ならば積載性を考えるとサードシートは無用の長物になる。
「300 d」は「450 d」系よりも約235万〜310万円安い

「450 d」系よりも約235万〜310万円安い「300 d」は、269PS/550Nmの直列4気筒ディーゼルを搭載する。車両重量は2450kgだが、48VマイルドハイブリッドのISG(Integrated Starter Generator)のアシストもあって実用域から高速域まで不足のない動力性能を確保するはずだ。
先進安全装備は全車標準となる。足まわりでは「300 d」はコイルスプリングの標準サスペンション、「450 d」系はエアサスの「AIRMATIC」が標準になる。エアサスペンションが欲しいのなら「450 d」系になる。さらに加えると、電子制御ダンピングシステムの「アダプティブダンピングシステム」は「450 d Core」に、「E-ACTIVE BODY CONTROL」は「450 d Night Edition」にオプション設定される。

「E-ACTIVE BODY CONTROL」は、AIRMATICサスペンションの電子制御ダンパー&エアスプリングに加えて、四輪それぞれに48V電動油圧ユニットを備えることで、快適な乗り心地と操縦安定性を両立するシステムだ。走りにもいっさい妥協を許さないのであれば、97万5000円のオプションで追加できる「450 d Night Edition」を選択するのがいいだろう。
「300 d」と「450 d」系の快適装備の違い

そのほか、内装の加飾などの仕上がりは「300 d」では、「450 d」に差を付けられているが、前席両側のパワーシートや電動ランバーサポートなどは「GLE 300 d」でも標準になる。2列目左右席のパワーシートは、「300 d」がオプションで「450 d」は標準となる。
2列目左右席のシートヒーターは全車標準だが、前席両側のシートベンチレーターと前席温冷機能付カップホルダー、ヘッドアップディスプレイは「300 d」がオプションだが、「450 d」では標準になるなど差が付けられている。さらに、シート機能や車内照明(アンビエントライト)、空調や音楽、フレグランスまでプログラム化して乗員に提供する「エナジャイジングパッケージ」、「エアバランスパッケージ」も「300 d」はオプションで、「450 d」は標準になる。

ナビ関連は「MBUX ARナビゲーション」は全車標準で、「MBUXナビゲーションプレミアム」は全車オプション扱い。「Apple CarPlay」、「Android Auto」のスマホ連携やETC車載器は全車に標準で用意されている。
約30万円のオプションで「300 d」を3列仕様にする手も

2列5人乗りの「300 d」系と3列7人乗りの「450 d」系では、パワートレインはもちろん、足まわりや快適装備、内外装のトリム類などに差を付けられている。しかし、先述したように3列目がまったく必要ないのなら4気筒とコイルスプリングであっても軽い「300 d」にするのが賢明だろう。逆に、基本的には非常用、短時間用であっても3列目が欲しいのなら「450 d」系にしておけば、走りも装備の面でも満足度は高そうだ。

なお、4気筒とコイルスプリングになる「300 d」の3列シートのオプション価格は30万6000円。パワートレインをはじめ、快適装備もかなり異なるとはいえ、「450 d」との価格差は約235万円ある。安くても1000万円オーバーのGLEを新車で買う人が、そこまでイニシャルコストを抑えたいかどうかは分からないが、少しでも安く3列シートを手に入れたいのならもちろん検討の価値は十分にある。

