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ロータス エミーラの日本仕様の変遷

ロータス エミーラのエクステリア
ロータス エミーラのエクステリア

「エリーゼ」「エキシージ」「エヴォーラ」の後継的役割を担っている「ロータス エミーラ」は、2021年にワールドプレミアされ、翌年に日本上陸を果たしたミドシップスポーツカーだ。

2021年10月の日本導入時(受注開始)には、トヨタ製の3.5リッターV6エンジンにスーパーチャージャーを組み合わせた「V6 ファーストエディション(405PS、6速MT/6速AT)」が登場。さらに2022年4月、メルセデスAMG製の2.0リッター直列4気筒ターボ(365PS、8速DCT)を積む「直4 ファーストエディション」を追加ラインナップした。

ロータス エミーラのサイドビュー

初期導入の「ファーストエディション」展開以降は、通常のカタログモデルである「ターボ」「V6」の導入、そして「ターボ SE」などの追加を中心に、ラインナップが刷新されている。

「エミーラ ターボ」と「エミーラ ターボ SE」の違い

ロータス エミーラのリヤビュー
ロータス エミーラのリヤビュー

2026年9月上旬時点の日本向け現行ラインナップは、AMG製2.0リッター直列4気筒ターボ(8速DCT)を積む「エミーラ ターボ(365PS)」と、同じパワートレインを搭載しつつ406PSにパワーアップした「エミーラ ターボ SE(406PS)」だ。なお、ラインナップの頂点として本国では発表ずみの「エミーラ 420 スポーツ」が2026年夏に登場予定と予告されている。

ただし、2026年9月上旬時点で公式ホームページに掲載されているのは、「エミーラ ターボ(1761万5400円)」と「エミーラ ターボ SE(1823万1400円)」で、その価格差は61万6000円とエミーラの車両価格を考えれば比較的小さい。そこで今回は、この2台を比較してみよう。

ロータス エミーラのシート

まず、動力性能では「エミーラ ターボ SE」が明確に上回る。「エミーラ ターボ」は最高出力365PS、最大トルク430Nm、0-100km/h加速4.4秒。一方の「エミーラ ターボ SE」は最高出力406PS、最大トルク480Nm、0-100km/h加速4.0秒となっている。最高出力は41PS、最大トルクは50Nmも上回っていて、0-100km/h加速も0.4秒短縮されている。

「エミーラ ターボ SE」の魅力

写真は欧州仕様(左ハンドル)
写真は欧州仕様(左ハンドル)

しかも、「ターボ SE」は単にエンジンをパワーアップしただけではない。「ロータス・ドライバーズ・パック」が標準装備され、スポーツサスペンション、アップグレードされたクロスドリルド&ベンチレーテッド2ピースブレーキディスク、ローンチコントロールなどを備える。一方の「ターボ」は、ツーリングサスペンションと20インチ軽量鋳造アルミホイールを採用する。

つまり、足まわりについては両車に明確な違いがある。「ターボ SE」は、よりスポーツ走行を意識したサスペンションや高性能ブレーキを標準装備し、さらに20インチ鍛造ホイールも選択できるなど、走りを重視するユーザーに向いた仕様だ。価格差61万6000円で、エンジン性能だけでなくシャシー側まで強化されている点は見逃せない。

写真は欧州仕様(左ハンドル)
写真は欧州仕様(左ハンドル)

また、インフォテインメントシステムは、10.25インチのセンターディスプレイと12.3インチのTFTドライバーディスプレイを備え、「Apple CarPlay」や「Android Auto」にも対応する。日常的な使い勝手に関わる部分では、両グレードの差は小さい。

内装などの装備差は?

ロータス エミーラ
ロータス エミーラ

そのほか、シングルゾーン式オートエアコン、12ウェイ電動調整式プレミアムスポーツシート、クルーズコントロール、キーレススタートなどを備える。「KEF 10ch・560Wプレミアムオーディオ」はオプション設定だ。

さらに、「ターボ SE」は外観上でもスポーツ志向が強く打ち出されている。ダークフィニッシュの専用バッジやスポーツカラーのブレーキキャリパーが与えられ、足元には20インチ鍛造アルミホイール(標準または選択可能)が装着される。2ピースブレーキディスクと組み合わせられることで、ホイール越しに見える“走りの本気度”がターボよりも一段強い。

ロータス エミーラ(欧州仕様)
ロータス エミーラ(欧州仕様)

内装でも差別化が図られており、アルカンターラ巻きステアリングホイール(専用ステッチ)やブラックアルカンターラのヘッドライニングが標準化(あるいは選択可能)され、コクピットの雰囲気はよりスパルタンだ。走りを重視するユーザーに向けた仕様であることが、乗り込んだ瞬間から伝わってくる。

価格差約61万円をどう考える?

ロータス エミーラ(欧州仕様)
ロータス エミーラ(欧州仕様)

価格差が約61万円なら「エミーラ ターボ SE」を推したい。406PSの最高出力と480Nmの最大トルクだけでなく、スポーツサスペンションや2ピースブレーキディスク、ローンチコントロールまで標準装備されるのは見逃せない。エミーラの魅力であるスポーツカーとしての走りを存分に味わいたいなら、「ターボ SE」の方が、買った後に後悔することはないはずだ。サーキット走行も見据えているのなら「ターボ SE」でキマリだろう。

ロータス エミーラ(欧州仕様)
ロータス エミーラ(欧州仕様)

一方、365PS、430Nmでも十分に高性能であり、ツーリングサスペンションによる乗り味や、ターボ SEより少し低い車両価格を重視するなら「エミーラ ターボ」も魅力的な選択肢になる。日常での快適性を重視するのであれば「エミーラ ターボ」の方が無難だが、61万6000円という価格差を考えると、エミーラを「走りを楽しむためのスポーツカー」として購入するなら、より高性能な「エミーラ ターボ SE」を選ぶ価値は十分にある。

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