つくりが合理的で使い勝手◎ CVT搭載で走行性能が向上

2025年に国内で新車として売られた商用車の内、50%を軽商用車が占めた。特に販売台数の多い車種がハイゼットトラックだ。

エクステリア

撮影車両の標準車、そしてキャビンを後方へ延長した「ジャンボ」系とふたつのボディが選択可能。「ジャンボ」系のコンセプトはスーパーキャリイと同じだが、「ジャンボ」系の方がキャビンは小さい。最小回転半径は3.6m。

同じダイハツのハイゼットカーゴ&アトレーよりは少ないが、1ヵ月平均で6000台以上の届け出を出した。軽乗用車に当てはめるとワゴンR+スマイルに迫る売れ行きだ。

インストルメントパネル

収納スペースが豊富に組み込まれているのがインパネの特徴。右端のドリンクホルダーや助手席前の大型トレーに加え、メーターの上までボックスティッシュが載るほど大きなトレーとするなど徹底的に実用性を磨いている。

販売が好調な理由は、合理的で使いやすいクルマづくりだ。短い全長で標準車の荷台長は1940㎜を確保した。前輪を前席の下に配置してホイールベースが1900㎜に抑えられて最小回転半径も3.6mに収まり、狭い農道の直角に曲がる小さな交差点でも脱輪しにくい。ボディは標準車と室内の上側を後方へ拡大した「ジャンボ」系がある。

居住性

軽トラックなので運転姿勢はアップライトで独特だ。より好みの運転姿勢を取りたいなら「ジャンボ」系がいいだろう。リクライニング調整も加わってより好みに応じた姿勢がとれるようになるからだ。

標準車では、前席を前側へスライドさせてもヘッドレストは動かないが、「ジャンボ」系は一体型なので常に乗員の頭部をサポートする。「ジャンボ」系には座席の後部に奥行きが175㎜の収納設備も備わり、荷台に置けない貴重品などを置ける。エンジンは自然吸気だが、最大積載量が350㎏の軽トラックだから、乗用車とは設定が異なり実用回転域の駆動力を高めた。

うれしい装備

「エクストラ」にはキーを携帯するだけでドアロック解除やエンジン始動ができる非接触式キーを装備する。
倒した助手席背もたれはほぼ水平になり、荷物を置くスペースに。テーブルとしても活用できる。
CVT車の4WDは電子制御式。必要に応じて、自動で4WDになる制御や2WD固定、常時4WDが選べる。
月間販売台数   6960台(25年7月~12月平均値)
現行型発表    14年9月(一部仕様変更 25年2月)
WLTCモード燃費   16.5㎞/ℓ※CVT車(MR)  

荷台

軽商用車のATは大半が4速の有段式だが、ハイゼットは無段変速のCVTだ。エンジンを常に走行状態に適した回転域で回せるため、動力性能が有効活用されて運転しやすい。燃費や静粛性も向上させる。外装色は豊富で、レッド、オレンジ、明るいグリーンなども選べる。CVTの採用も含めて乗用車感覚で使える軽トラックだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.175「2026年 軽自動車のすべて」の再構成です。

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