フロントバンパーでは遊び心あふれる「ロボットフェイス」を表現
日産「PIXO(ピクソ)」は、ルノー「トゥインゴ」がベースのAセグメントEVだ。パワートレインは最高出力60kWのモーターに、27.5kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを組み合わせる。航続距離はWLTPで最大259km。納車は2027年初頭から始まる予定で、価格や各市場の仕様は12月以降に発表されるという。
ピクソのボディサイズは全長3796mm、全幅1790mm、全高1512mm、ホイールベース2492mm。オーバーハングはフロント741mm、リヤ563mmである。日産はエクステリアのデザインについて、コンパクトEV向けに同社のデザイン言語を新たに解釈したもので、キューブを思わせるプロポーションとクリーンな面構成を組み合わせたと説明している。


ボディは短いボンネットから高いキャビンへとつながる5ドアハッチバック・タイプで、サイドシルとバンパー下部をブラックの樹脂パーツで引き締めている。また、ボディカラーには、ワンダーパープルやギアブルーなどを設定する。

公開されたデザインスケッチには「KADOMARU(角丸)」「SQUARE × CYLINDER」、ランプの検討図には「CHIGUHAGU(ちぐはぐ)DESIGN」といったキーワードが見られる。さらに「ANALOG × DIGITAL」「8BIT」「ROBOT FACE」といった言葉も並び、四角い目と口をもつ顔のアイコンが繰り返し描かれている。フロントのロワグリルの端に添えられた笑顔には「HELLO!」、ランプ内部の小さな顔には「EASTER EGGS!」と記されている。

デザインの軸となっているのは、車名にも通じるピクセルのモチーフだ。
フロントでは左右のヘッドランプをボディ同色の横長パネルでつなぎ、その中央に日産のエンブレムを置く。ランプの上部には四角いセグメントを組み合わせたグラフィック、下部には斜めのストライプ状の発光部を並べた。ボンネット先端の見切り線の下には、ピクセル調の書体によるPIXOのロゴを浮き彫りで配している。
バンパー下部の開口部は四角い穴を並べたパターンで構成し、その右端には四角を組み合わせた笑顔のモチーフが隠れている。日産はフロントバンパーの表情を「ロボットフェイス」と表現している。
リヤでも同様の手法をとる。テールランプには赤い斜めのストライプを並べ、ヘッドランプのグラフィックと呼応させた。テールゲートのボディ同色パネルには間隔を空けたNISSANの文字を配したほか、リヤウインドウ下のブラックのガーニッシュにも四角いパターンをあしらっている。ホイールはブラックを基調に、白い四角のインサートを配置したデザインだ。
車体の各所には日産の「ニ(2)・サン(3)」にちなんだ隠しモチーフが盛り込まれている。リヤウインドウを囲む樹脂パーツのCピラー部分や、ダッシュボード両端のエアアウトレットのベゼルには2本線と3本線を並べたグラフィックが刻まれており、これもそのひとつとみられる。
インテリアは水平基調のダッシュボードを採用し、両端に赤いベゼルで囲んだ楕円形のエアアウトレットを配置した。中央には10インチのタッチスクリーン、その下に3つのダイヤル式空調操作部を並べる。ドライバーの前には7インチのメーターディスプレイを採用し、ステアリングホイールのパッドにもピクセル書体のPIXOロゴを入れ、シートはライトグレーのファブリックに赤いステッチを組み合わせている。

パッケージングは大人4名の乗車を想定する。リヤシートは左右独立のスライド式で、ラゲッジ容量は後席を起こした状態で356L(50Lのケーブル収納を含む)、後席格納時で1221L(いずれもVDA方式)となる。
リードエクステリアデザイナーを務めた日産グローバルデザインの古山雅人氏は、次のように語る。「PIXOは、優れたものは小さなパッケージにも宿ることを証明しています。コンパクトなサイズは欧州の都市に自然に馴染みますが、私たちはその中の空間を最大化することに力を注ぎ、開放的で実用的、そして驚くほど広々としたキャビンをつくり上げました。都市環境にぴったりの、この大胆で楽しい新型EVをお客さまがどのように受け入れてくださるのか、とても楽しみです」









