デジタルギア感もある小さくてかわいいルックス「PIXO」

日産が欧州市場向けの新型小型EV「ピクソ(PIXO)」を発表。欧州の都市部での使いやすさを重視したAセグメントのコンパクトEVで、最大259kmの航続距離や50kWの急速充電に対応。2027年初頭から欧州での納車開始が予定されている。

ここで気になるのは、日本市場への導入だ。現時点で日産から日本発売についてのアナウンスはないものの、全長3796mm×全幅1790mm×全高1512mm、ホイールベース2492mm、最小回転半径は4.95mというボディサイズは、日本国内でも扱いやすそうな絶妙な感じ。

日本で販売されている日産サクラは軽自動車規格のため、ピクソのほうがひと回り以上大きい。一方で、マーチなどのコンパクトカーと比べると、全長は短い。「サクラでは少し小さいけれど、一般的なコンパクトカーではちょっと大きい」というユーザーにもフィットしそうなサイズなのだ。スタイリングもデジタル感のあるヘッドライトやテールレンズ、日産らしい丸みを帯びたボディシルエットは、女子ウケも良さそうな印象だ。

とはいえ、実際に国内では軽自動車のサクラがあるから、コスパ的なことを考えると、日本導入はあまり期待できないかも。ピクソは、日産単独で開発されたモデルではない。そもそも、このピクソは、ルノーとのパートナーシップを活用して開発され、車両デザインは日産が担当。生産はスロベニアにあるルノーのノボ・メスト工場で行われる。こういった面も含めて、欧州向けモデルという位置づけになっているわけだ.

小さいけど実用的だし、充電性能も高い!

では実際にピクソがどんなクルマなのかをチェックしてみよう。

パワートレーンはEV専用で、27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーを搭載する。航続距離はWLTPモードで最大259km。モーターの最高出力は60kW。都市部での日常的な移動を中心に考えた、小型EVらしいスペックとなっている。充電については、最大50kWの急速充電に対応。15%から80%まで約28分で充電できるとしている。また、最大11kWの普通充電にも対応し、双方向給電にも対応する。

ボディは小さいけれど実用性も重視されている。荷室容量は通常時で356L。後席を格納すると最大1221Lまで拡大する。都市部での買い物や通勤といった日常用途だけでなく、ある程度の荷物を積んでお出かけするシーンにも対応できそうだ。全長3.8mを切るコンパクトボディでありながら、こうした積載性を確保しているのもピクソのポイントといえる。

ピクソは、単に小さくて安価なEVというだけではない(価格は12月以降に発表予定)。「MyNissan」アプリによって、ナビゲーションやリアルタイムのルート案内、充電管理、車両操作などのコネクテッド機能を利用できる。さらにインフォテインメントにはGoogle built-inを採用し、Google Geminiにも対応。音声によるナビゲーションや各種操作など、デジタルサービスとの連携も強化されている。先進運転支援システムでは、衝突被害低減ブレーキやレーンキープシステム、e-Pedalなどを採用する。

こういった実用面、そしてなにより国内にはないボディサイズという意味では、ますます日本導入が期待されるところで、ちょっと気になる存在だ。

NISSAN PIXO(欧州向け)
ニッサン・ピクソ

項目新型ピクソ
全長3796mm
全幅1790mm
全高1512mm
ホイールベース2492mm
最低地上高140mm
バッテリー27.5kWh LFP
航続距離最大259km(WLTP)
モーター最高出力60kW
急速充電最大50kW
急速充電時間15→80% 約28分
普通充電最大11kW
荷室容量356L
後席格納時1221L