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今日は何の日?

■世界的に人気となったハイエースシリーズが誕生

初代「ハイエース」
1967年10月2日にデビューしたトヨタ「ハイエース・トラック」

1967年(昭和42)年10月2日、トヨタは1956年7月にデビューした「トヨエース」より小さい新型のキャブオーバータイプの「ハイエース」シリーズを発売した。コイル式の前輪独立懸架とモノコックボディ構造を採用し、トラック、デリバリーバン、ワゴン、コミューターの豊富なバリエーションが用意された。

初代「ハイエース」のバリエーション

ハイエースの兄貴分、トヨエース

「ハイエース」の兄貴分に相当する小型4輪トラック「トヨエース」は、1953年8月に「トヨペット・ライトトラックSKB型」としてスタートした。

1956年7月に「ライトトラックSKB型」から「トヨエース」に改名

ライトトラックSKB型は、ボンネットを持つ1953年8月に誕生した「SK型」のシャシーを利用したセミキャブオーバー型の小型トラックで、キャビンを前進させることで荷台長をSK型より500mmほどロング化。また、前後縦置きリーフスプリングによる車軸懸架、低床はしご型フレームシャシーとし、機能に徹した極めて簡素な設計でフロントガラスは平面、シートはハンモックタイプが採用された。

当初販売は、価格がライバルよりも高めだったため低調だったが、競争力を高めるため、値下げをしたうえで強力な拡販活動を実施。さらに、荷台とキャブのバリエーションも拡大し、低床・高床・ダブルキャブの各種トラックやバンモデルなどを展開し、徐々に販売が伸び始めた。

そして1956年7月に、SKB型は公募により「トヨエース」と改称。トヨエースとなってから販売は一気に加速し、トヨタ自ら“トラックの国民車”と称するほどのベストセラーカーとなった。初代以降も、トヨエースはその名の通り小型トラックのエースとして、人気小型トラックとして進化し続けた。

ハイエースシリーズのベースとなったトラック

「トヨエース」の弟分として、1967年10月のこの日に「ハイエース」シリーズがデビューした。トラック、デリバリーバン、ワゴン、コミューターの4種のバリエーションが用意された。

「ハイエース・トラック」のサイドビュー(当時のカタログより)

その中でベースとなったのは、3名乗車/積載量1トンの「ハイエース・トラック」だ。その設計思想は、“小さなボディで大きく使える”こと。そのための基本設計は、運転席を前に出すキャブオーバー型で同じ全長でも荷室や客室を広く取るという発想である。これは、当時の配送業、商店、自家用の多人数移動に最適だった。

また、最初から貨物車だけでなく、乗用ワゴンやコミューター展開まで見据えた多用途設計だった点も注目だ。つまりトラックの基本設計から、商用バン、乗用ワゴンなど仕事用と送迎用など人と荷物が合理的に輸送できるという合理的な考え方だ。

「ハイエース・トラック」に搭載されたエンジン(当時のカタログより)

パワートレーンは、最高出力65ps/最大トルク10.3kgmを発揮する1.3L 直4 OHVエンジンと4速MTの組み合わせ。駆動方式は、フロントシート下にエンジンを置くFR。これにより前まわりを短くでき、積載性を向上させた。

車両価格は48万円。当時の大卒初任給は3.2万円(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約343万円に相当する。

商用車のイメージを変えたハイエース・デリバリーバン

1967年10月2日にデビューしたトヨタ「ハイエース・デリバリーバン」

トラックと同時に、派生車の「ハイエース・デリバリーバン」もデビューした。バンは、トラックと基本レイアウトを共有しつつ、箱型の大きな室内空間を持つ。キャブオーバー式なので、短い全長でも荷室長と室内容積を確保して、都市部の配送や送迎に使えるのが特徴だ。

1967年10月2日にデビューしたトヨタ「ハイエース・デリバリーバン」
1967年10月2日にデビューしたトヨタ「ハイエースワゴン」のリヤビュー

ハイエース・デリバリーバンのサイズは、全長4305mm×1690mm×1890mmで、トラックとほぼ同等。室内寸法は、長さ2670mm×幅1405mm×高さ1315mm、最大積載量は500kg(6人乗り)/850kg(3人乗り)に達した。

1967年10月2日にデビューしたトヨタ「ハイエースワゴン」
1967年10月2日にデビューしたトヨタ「ハイエースワゴン」のメカニズム

パワートレーンは、トラックと同じ1.3L 直4 OHVエンジンと4速MTの組み合わせ、駆動方式もFRである。ちなみに、ワゴンとコミューターには、70ps/11.5kgmの1.5L 直4 OHVが搭載された。

1967年10月2日にデビューしたトヨタ「ハイエースワゴン」のコクピット

ハイエースシリーズには、安全性に対する配慮も充実していた。フロントウインドウには厚さ5mmの強化ガラスを採用。インパネはセーフティパッド付で、無反射タイプのメーターや防眩処理を施した金属金具などが装備された。

デリバリーバンの車両価格は、56.5万円(標準仕様)/60.5万円(デラックス)。現在の価値では、約406万円/435万円に相当する。

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当時、世界的にワンボックス型デリバリーバンが人気を集めていた。「ハイエース・デリバリーバン」は、海外ライバル車と比較しても荷室の広さや運転のしやすさ、耐久性で優れていたため、ハイエースデリバリーはすぐに世界中に輸出され好評を得ていた。世界に通用するグローバルモデルとして好調なスタートを切ったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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