手頃で実用的なEVを、ひと目で2CVフルゴネットとわかる姿で
2CVフルゴネットは、何世代にもわたって職人や商店主、配達員の仕事を支えてきた小型の商用車だ。今回のコンセプトでシトロエンのデザイナーが目指したのは、手頃な価格で実用的、そして工夫に富んだEV(電気自動車)。デザインは、ひと目で2CVフルゴネットの流れをくむとわかる、親しみやすいものにまとめたという。


ベースとなる2CVコンセプトからは、必要なものに絞り込み、設計に工夫を凝らし、使いやすさを重視するという方針をそのまま受け継いだ。乗用車で示したシンプルな電動モビリティを、仕事の現場に持ち込んだ1台というわけだ。

かつての2CVフルゴネットを思わせる、キャビンより一段高い箱形の荷室と側面のリブ
2CVフルゴネット・コンセプトは、丸みを帯びた小さなキャビンの後ろに、ルーフより一段高い箱形の荷室を背負うプロポーションが特徴だ。

フロントまわりは、2CVコンセプトと共通だ。丸く張り出したフェンダー、そこから飛び出したように装着されるヘッドライト、中央に据えられた大きなシトロエンのエンブレムなどが、愛くるしいフェイスを構成している。ぶつけたときの修理のしやすさを考慮した、ボディから張り出したバンパーも2CVコンセプトを踏襲している。

リヤまわりはいかにも実用性を重視した雰囲気。積載効率の良さそうな箱形の荷室が目を引く。側面は水平のリブを何本も並べたパネルで構成され、かつての2CVフルゴネットの荷室を思わせる。テールランプは、下端の左右に細い赤いラインを置いただけのシンプルなものだ。

ホイールは、外周に細かなフィンを並べたディスク状のデザインで、中央のハブには「2CV」のロゴが入る。ミシュランのタイヤは、サイドウォールに白い装飾とロゴをあしらった。
2CVフルゴネット・コンセプトは、シトロエンのデザイナーが自発的に手掛けたデザインスタディだ。短期的に市販モデルを予告するものではないという。


