純正品の弱点を対策した強化品!

製品化に向けたプロジェクトが進行中

競技車両のエンジン製作を数多く手がける“ドゥーラック”のファクトリーで、スキャニング用のポイントが無数に貼り付けられたエンジンブロックを発見した。その正体は、アルミ鋳造による日産RB26DETT用ブロックの試作品である。

詳細はまだ明かせないが、このブロックはもともと海外で試作されたものだという。しかし精度面に課題が残り、プロジェクトは一度頓挫。現在は日本国内での製造へと切り替え、改めて製品化を目指せないか検討が進められている段階だ。

ブロック本体は単なる純正コピーではない。クランクキャップには高強度の鍛造アルミを採用し、ラダー形状の削り出し構造とすることで、純正の弱点を補強。高出力化を前提とした設計が随所に盛り込まれている。

現状ではデジタルデータ化に向け、各部にポイントを貼り付けたうえで3Dスキャニングを実施。今後はCTスキャンも行い、ウォーターラインやオイルラインといった内部構造まで含めた詳細な検証を進めていく予定だ。

なお、当初はシリンダーにスリーブを圧入する前提で設計され、すでに切削加工も施されている。しかし近年では低炭素鋼の溶射加工という選択肢も現実味を帯びており、より強度や耐久性に優れる仕様へと設計変更する可能性もあるという。

純正ブロックの限界を見据え、現代の加工技術と解析手法を投入する本プロジェクト。RB26チューニングの新たな選択肢となるのか、今後の動向に注目したい。

●取材協力:ドゥーラック TEL:0467-81-3610

「社外シリンダーブロックでも公認は取れる!?」専門家が語るハードルと今後の展望

【関連リンク】
ドゥーラック
https://www.do-luck.com/