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今日は何の日?■パジェロミニのラストモデルとなる特別仕様車を発表

2012(平成24)年3月22日、三菱自動車は「パジェロミニ」に走りをスタイリッシュに彩る特別仕様車「プレミアムセレクション~ファイナルアニバーサリー」を3月26日に発売することを発表した。1994年12月に誕生したパジェロミニは、2012年6月をもって生産を終えることを決定、本モデルはラストモデルとなった。
人気パジェロのミニチュア版パジェロミニ誕生

1994年12月、三菱自動車からパジェロの弟分として軽自動車の4WDオフローダー「パジェロミニ」がデビューした。パジェロミニは、当時大人気だった「パジェロ」をスケールダウンしたようなスタイリングと、パジェロ譲りのオフロード性能とオンロードのしなやかな走りが特徴だった。

ボディは、モノコック構造をベースにラダーフレームに近い構造材を組み込んだビルトインフレーム構造で、オフロードでの強靭さを実現。スタイリングは、兄貴分の美点を忠実に継承した横開き式リアゲートを備えた3ドアスタイルで、まさしくパジェロのミニチュア版といったところ。

パワートレーンは、当時軽としては珍しい4気筒の最高出力52ps/最大トルク6.0kgm を発揮する660cc 直4 SOHC、64ps/9.9kgmの同DOHCインタークーラーターボの2種エンジンと、5速MTおよび3速ATの組み合わせ。駆動システムは、FRとハイ&ローの4WDが選べるセレクティブ4WDが採用された。

当時の軽オフローダーは、スズキ「ジムニー」の独壇場だったが、パジェロミニはジムニーよりも都会的な雰囲気を持つややソフトなイメージで多くのファンを獲得した。
キープコンセプトで人気を維持した2代目パジェロミニ

1998年10月、モデルチェンジした2代目パジェロミニは、人気を獲得した初代のキープコンセプトで同じくパジェロの縮小版のスタイリングを継承した。

1998年に軽自動車の規格改定が行われ、全長+10mm、全幅+8mmに拡大されて現行サイズ(全長3.4m、全幅1.48m、全高2.0m)となった。2代目もサイズアップして、衝突安全性を向上するために三菱独自の衝突安全ボディ構造のRISEが採用された。

パワートレーンは、最高出力52ps/最大トルク6.3kgmの660cc 直4 SOHC 、高出力64ps/10.2kgmの660cc直4 DOHC インタークーラーツインスクロールターボ仕様の2種エンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。駆動方式は、セレクティブ4WDをメインに安価なFRも用意された。
オフロード色の強いジムニーに対して、2代目パジェロミニも乗用車テイストのソフトなイメージとスタイルで人気を維持した。その後、2000年を迎えた頃には三菱自動車自体の経営が不安定となり、パジェロミニはモデルチェンジすることなく、マイナーチェンジによって内外装やエンジン仕様の変更を繰り返し、なんとか人気を維持していた。

ところが、三菱再生のための大幅な車種削減の対象となり、パジェロミニは2012年6月に生産を終えることになった。
ラストモデルは、プレミアム~ファイナルアニバーサリー
生産終了が決まったパジェロミニは、2012年3月のこの日、特別仕様車「プレミアム~ファイナルアニバーサリー」を設定し3月26日に発売することを発表した。

特別仕様車は、パジェロミニVRグレードの4速AT車(4WD)をベースに、特別装備が付加されて上質感と機能の向上が図られた。
エクステリアは、フロントドアの撥水ドアガラス、メッキの親水ドアミラー、フォグランプ、フルカバータイプのスペアタイヤケース、シルバー塗装のルーフレール。インテリアについては、ブラウンの本革とスエード調ファブリックを組み合わせたシート地、本革巻きステアリングホイール、リアビューモニター付ルームミラーが採用された。
車両価格は、ベースモデルより17.7万円高の168万円だった。
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軽の本格オフローダーのスズキ「ジムニー」に対して、「パジェロミニ」はジムニーにはない快適性を持つ都会的な雰囲気を持つソフトな4WDオフローダーとして、独自のジャンルを開拓した。現在、「デリカミニ」が人気であること考えると、パジェロミニの復活があってもいいのでは、と期待したくなってしまう。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。