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長所短所が分かりやすい1シリーズ

3代目のBMW M135i and BMW 118d
3代目のBMW M135i and BMW 118d

現行型で4代目を数えるBMW「1シリーズ」は、2代目までがクラス唯一のFRで、3代目の「F30」型からはFFに転身した。筆者はプレス試乗会で「このクラスは、BMWが抱くイメージほどは駆動方式にこだわっていない」という調査結果(ただし、日本ではなく海外市場で)を聞いたことがる。

FF化の狙いは室内や荷室を広くすることで、実際に3代目になり居住性、積載性は大幅に改善している。2代目までは前席は頭上まわりがかなり狭く、後席は足元も頭上空間もタイトだった。大人4人で移動したことがあるが、荷物も多いとかなり窮屈だったのは確かだ。

初代BMW1シリーズ
初代BMW1シリーズ

一方で、2代目までのFRならではの走りを高く評価する声も根強い。同じ1シリーズであっても走りを重視するのか、後席や荷室を含めた高効率パッケージングを優先させるかによって中古車選びは変わってくる。それに加えて、2011年登場の2代目は、年代的にも古くなりつつあり物件も減っている。

2004年デビューの初代もまだ残っているものの、その車齢からも分かるように年々減っていて、現在は50台程度となっている。2026年4月上旬現在の中古車平均価格は40万円前後で、4万〜8万km程度の物件が多い。初代はなんといっても3.0リッター直列6気筒エンジンを積む「130i」がイメージリーダーだが、約2割程度しか流通していない。6速MTとなるとさらに希少だ。

初代1シリーズのリヤビュー

初代は、イニシャルコストの利点は大きいものの、エンジンオイルや冷却水の漏れ、エアコンの故障などのほか、電装系のトラブルなどのリスクもあり、個体によってはランニングコストが嵩張る可能性も織り込む必要がある。

FRの1シリーズは2代目が現実的

2代目1シリーズ
2代目1シリーズ

2011年登場の2代目は、現在260台ほどが流通している。自然減に加えて、とくにディーゼルエンジン車が海外に流出している流れもあり、年代的にも最後の購入機会が近づきつつあるといえるだろう。中古車平均価格は100万円程度で、2012年式、2013年式が多い。走行距離は5万〜7万km程度の物件が多くなっているが、登録未使用車を含めて3万km以下の個体も選べる。

2代目1シリーズのリヤビュー
2代目1シリーズのリヤビュー

パワートレイン別は、2015年8月に1.5リッター直列3気筒ガソリンに変わった「118i」、2.0リッターディーゼルターボを積む「118d」の人気が高い。3.0リッター直6を積む「M135i」、「M140i」も予算300万円で選択肢が揃う。人気グレードは定番の「Mスポーツ」だ。

3代目1シリーズはFF化と同時に全幅が1800mmに拡幅

FFになった3代目1シリーズ
FFになった3代目1シリーズ

2019年デビューの3代目は、FF化と同時に全幅が1800mmと2代目よりも35mmワイドになり、パッケージングの面では大きく改善した。後席足元、荷室の広さを重視するのなら3代目が価格面からもベストチョイスだ。新しいだけに中古車平均価格は250万円弱まで跳ね上がるものの、登録未使用車も多い。

その中でも比較的多いのは、230万円以下、2000年式近辺の物件で1.5リッターガソリンの「118i」、2.0リッターディーゼルの「118d」が多くを占めている。年式を問わず3代目全体では、定番の「Mスポーツ」のほか、2020〜2021年に販売された特別仕様の「118d Play Edition Joy+」が人気となっている。

3代目1シリーズのインパネ

ある程度の電装系のトラブルなどは可能性を否定できないが、2代目までよりはリスクが少なく、予算300万円でも十分に手が届く。なお、2024年11月登場の4代目はまだ物件はかなり少なく、予算的にもまだ待ちという状況だ。

Aクラスは3代目以降が現実的だ

2代目までのAクラスは二重床構造だった

メルセデス・ベンツ「Aクラス」は、初代と2代目がBセグメント級で、サンドイッチ構造(二重床構造)を採用。3代目の「W176」型から現在のCセグメントハッチバックになっている。

中古車流通量を考えると現実的なのは、2013年1月発売の3代目から。サンドイッチ構造と決別したことで、乗降性や居住性、積載性が大幅に改善し、重心の低い走りも手に入れている。

3代目Aクラスの中古車平均価格は、2代目1シリーズよりもわずかに高い110万円弱で、買い得感はかなり高い。1.6リッターガソリンを搭載する「A180」であれば、走行距離3万km未満でも100万〜150万円という値付けになっている。「A180 AMGスタイル」や2.0リッターガソリンを積む「A250シュポルト 4MATIC」であっても200万円前後で十分に手が届く。

2013年に登場した3代目Aクラス
2013年に登場した3代目Aクラス

W176での注意点は、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のトラブルで、ジャダーや大きめの変速ショックをはじめ、電装系、エンジンオイル漏れ、足まわりの劣化なども報告されている。2015年式以降の後期型が比較的安心だろう。後期型でも予算に収まる物件は多いのもメリットだ。

4代目Aクラスも登録未使用車が狙える

鮫のような顔つきが印象的な4代目Aクラス
鮫のような顔つきが印象的な4代目Aクラス

2018年10月発売の4代目は、3代目よりもすでに物件数は多く、年々増えつつある。予算300万円以内でも200台以上流通していて、登録未使用車も比較的多い。

パワートレイン別では、主力である1.3リッターガソリンの「A180」を筆頭に、2.0リッターディーゼルを積む「A200d」が続く。グレードでは「A180」「A200d」を問わず「AMGライン」系が圧倒的な人気となっている。最新世代だけに不具合は少ないようだが、インフォテイメントシステムの「MBUX」のトラブルもあるようだ。将来的には、DCTのケアも必要になってくるかもしれない。

1シリーズ、Aクラス、結局何代目を買えばいい?

4代目Aクラスは、MBUXなどの最新インフォテイメントシステムを享受できる
4代目Aクラスは、MBUXなどの最新インフォテイメントシステムを享受できる

1シリーズは、FR狙いであれば2代目がおすすめで、予算300万円であれば「M135i」「M140i」もターゲットに十分入る。トラブルのリスクが少なく、室内と荷室の広さを享受するのなら3代目が旬で、予算300万円でも登録未使用車も狙える。どうしてもFR!というのでなければ3代目がおすすめだ。

Aクラスは、3代目の値頃感が際立っている。後期型でも予算300万円以内に十分に収まるのが魅力だ。4代目Aクラスは、「MBUX」やメーターとナビが一体化したワイドディスプレイ(メーター)、先進安全装備の進化などが盛り込まれている。3代目よりもホイールベースが30mm延ばされたことで、後席足元が広くなり、荷室容量も341Lから370Lに拡大。2人までの乗車であれば3代目でも十分だが、4人乗車が多いのなら4代目を狙うのがベストチョイスだろう。

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