大きなイノベーションはない。小刻みな一歩一歩。【歴代のRX-7シリーズ】

初代は1968年、77年にはグラスファイバーを格子状に編むことで強度をアップさせたcLc構造へアップデート。81年にはそれまでのホック留めだったシールドを新たなシールドシステムに進化させ、そして80~90年代にかけては鈴鹿8耐など耐久レースシーンと連動して暑さ対策のベンチレーションや着脱式システム内装も導入した。

しかしグラスファイバーのシェルに発泡ライナの衝撃吸収材を組み合わせるという基本設計は変わらない。ヘルメットの歴史は大きなイノベーションで飛躍するというより、ある意味地味な、小さなアップデートを繰り返した歴史だと言える。

【1968年】
【1977年】
【1981年】
【1988年】
【1990年】
【1991年】
【1993年】
【1995年】
【2000年】
【2003年】
【2008年】
【2010年】
【2015年】
【2022年】
【2024年】

ヘルメットには“胴体”がくっついている?

今のバイクは200psオーバーなんてザラ。そんな中でヘルメットに求められる性能って変わらないのカシラ? もちろん、あらゆる事例を汲んでの進化は止まらないわけだし、アップデートされる各規格にも準じていくわけだけど、副社長とのやり取りの中で面白かったのは「ヘルメットには胴体もくっついているからね」との発言。そうね。ヘルメット単体が200psのバイクに乗っているわけじゃなく、いつでも必ずライダー込みだということ。転倒時はヘルメットが真っ先に地面にぶつかるとは限らないし、ライダーは昔から反射的に防御姿勢をとるもの。転倒にはそういった複合的な要素が絡まっていることもあって、求められる性能が根本的に変わるってことはないみたい。なるほど、あくまで地道な進化なんだね〜。


※この記事は月刊モトチャンプ2025年1月号のものです。