お便り 信号待ちでヘルメットを脱ぐと違反になりますか?

投稿者:埼玉県/オヨヨ

夏のツーリングや通勤で一番ツラいのは、走っている時より信号待ちかもしれない。風が止まった瞬間、ヘルメットの中は一気にムワッと熱気がこもる。「30秒だけでも脱ぎたい……」なんて思った経験がある人も少なくないだろう。最近はワンタッチバックルを採用したヘルメットも増え、脱ぎ着は以前よりずっとラクになった。でも、そこで気になるのが「信号待ちでヘルメットを脱ぐと違反になるの?」という疑問だ。

そのため、今回は警視庁交通相談へ確認してみた。すると返ってきた答えはこちら。「動いていない状態であれば違反になりません。完全に停止している状態であれば、携帯電話の注視や使用などと同じく、ヘルメットを脱いでいても問題ありません」というものだった。

つまり、赤信号などで完全に停止している間であれば、ヘルメットを脱ぐこと自体は違反にはならないということだ。「じゃあ毎回脱いでも大丈夫?」と思うかもしれないが、話はそう単純ではないようだ。

動き出した瞬間から違反! 焦って発進するほうが危ない

警視庁交通相談では、続けてこのようにも説明してくれた。

「ただ運転は継続中ですから、信号が青になって走りだすときには確実にヘルメットをかぶっていなくてはなりません。動いたらその時点で違反ですよ」。

例えば、「まだ赤だから」とヘルメットを脱いだ途端に信号が青へ変わり、後ろのクルマから軽くクラクションを鳴らされて慌ててヘルメットをかぶる……。そんな経験があるライダーも中にはいるのではないだろうか。急いであごひもを締めようとしてバランスを崩したり、慌てて発進して立ちゴケしそうになったりすれば本末転倒。違反かどうか以前に、安全面を考えてもあまりおすすめできる行動ではないのは理解できる。

暑さ対策は「脱ぐ」より、首を「冷やす」が効果的

今回、電話に対応してくれた担当者は元白バイ隊員だったそうで、こんな暑さ対策も教えてくれた。

「暑さ対策には首の後ろに保冷剤を巻くのが最も効果的でした」。最近はネッククーラーや冷感リングなど便利なアイテムも増えているが、保冷剤をタオルで包んで首元を冷やすだけでも十分効果が期待できる。もちろん、こまめな水分補給も忘れずに。

真夏の信号待ちは確かに我慢大会。でも、暑さばかり気にして焦って発進したり、安全確認がおろそかになってしまっては意味がない。無理をせず休憩を取りながら、暑い季節のバイクライフを安全に楽しみましょう。

まとめ

●完全停止していれば違反ではないが、脱がないほうが無難で安全

※この記事は月刊モトチャンプ2022年8月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】