金ラメで再現したタイガーライン!
500台以上が参加したモンキーミーティングの会場には、それこそ無限といえるほど様々な仕様にカスタムされたモンキーが見られた。カスタムの方向性はオーナー次第でもあるが、一定数見受けられるのがレプリカ風スタイルだ。ここではカワサキZ2仕様にまとめられた2台を紹介しよう。

まず1台目は埼玉の豆太郎さんが作り上げたグリーンメタリック仕上げのモンキー。「真似できるところはすべて作り上げました」というこちらの1台は縮尺こそ違うもののZ2スタイルそのもの。サイドカバーやテールカウルは複数のメーカーからリリースされているほど人気のアイテム。それらを駆使しつつ独自のカラーリングで仕上げているのだ。

カワサキZ2には「火の玉」や「玉虫」などと呼ばれる純正カラーリングが採用されたが、このモンキーには「タイガー」と呼ばれるラインが特徴的なスタイルを取り入れている。塗装は豆太郎さん自ら行ったそうで、ゴールドのラインはラメ仕上げとされ周囲のホワイトと対照的な輝きを作り上げている。

車体構成にも抜かりはなく、フロントフォークはNSR50用を移植。サブフレームやスイングアーム、さらには前後ホイールまでGクラフト製でまとめている。前後の足まわりを変更したことでロングホイールベース化されており、全体のスタイルが伸びやかになっていることも特徴だ。

当然エンジンはチューニングされている。デイトナ製キットにより88ccへ排気量を拡大しつつ、VM26キャブレターと自作マフラーにより吸排気特性を変更。刺激的な吹け上がりとパワー感を手に入れている。パワーアップに対応させるためブレーキは前後ともディスクブレーキへと変更されている。「カニ」という愛称でカスタム界で親しまれているブレンボキャリパーを使い、制動性能を大幅に引き上げている。

Z2イメージということで古さへのこだわりも発揮。前後のタイヤはミシュランS83でクラシカルなトレッドパターンが人気。3.50-10サイズを選びGクラフト製3.0J×10インチホイールと組み合わせている。またシートもGクラフト製の段付きタックロールとして往年のカスタムバイク風に仕上げてあるのだ。


なんと缶スプレーで自家塗装!

次なるモンキーは「火の玉」カラーにされたZ2イメージのカスタム車。オーナーは神奈川県のなべけんさんで、以前にダックスを自らカスタムしてきた人。ダックスでDIYカスタムに自信が持てたことから、次なるテーマとしてモンキーをカワサキZ2イメージで仕立てることにされた。

やはり外装にはGクラフト製のサイドカバーとテールカウル、シャコタン仕様のカスタムシートを用いてZ2イメージに近づけている。使っているパーツは同じようなものなのに、上で紹介したグリーンメタのモンキーとはずいぶんとイメージが違うから面白い。しかも「火の玉」カラーはなべけんさん自ら塗装したもので、ガンを使ったものではなく缶スプレー仕立てというから驚くべき技術力だ。

おそらく上のグリーンメタ車にはサブフレームが装着されていることでモンキーらしさを薄めているから、両車の印象が異なるように感じるのだろう。この「火の玉」カラー車にはサブレームがないため、フレーム下のルックスはほぼモンキー。ところがエンジンそのものがモンキーとは異なる。中国製のGPX125用に載せ替えられているのだ。メカニカルなチューニングを施すより安価に済むため定番のエンジンスワップでもあるのだ。

また見た目の印象としてドレミコレクションから発売されているZ2ウインカーを使っていることもポイントだろう。小さなモンキーに装着するとウインカーの存在感が非常に大きくなるのだが、あえてZ2らしさを追求したことによるもの。ヘッドライトをマーシャルにしたものの、ウインカーとほぼ同サイズくらいに見える。だがテールランプはキタコ製のZ2テールとしているので、リヤの印象にそれほど違和感はない。

エンジンを125cc化してあることから、ブレーキも強化されている。リヤは純正のドラムのままだが、フロントはANCHOR製ディスクブレーキに変更している。さらに前後ホイールをフェニックス製3J×10としてミシュランのS1タイヤを履かせている。グリップ性に優れるタイヤなので、ハイパワーをかけても強力なブレーキングをしても問題なく応えてくれる足まわりと言えそうだ。

フロントフォークはGクラフト製ステムを用いてNSR50用フォークを装着してある。またリヤにはメーカー不明の10cmロングとなるスイングアームを組み合わせた。ロングホイールベース化されたことで直進性もコーナリング性能も大幅に引き上げられているのだ。
