ブーストアップの速さを安心して使い切れる

HKS流トータルチューンの完成形!

GRヤリスのチューニングシーンが盛り上がる中、HKSが榛名の峠インプレッション企画へ持ち込んだのは、Gen.2のDAT(8速AT)車をベースとした最新デモカーだ。

サーキット走行を楽しむユーザーも増えているGRヤリスだけに、HKSもパーツ開発に注力。今回の車両はブーストアップを軸に、吸排気や冷却系までトータルで仕上げたファーストステップ仕様となる。

エンジンには「パワーエディターR」による過給圧制御をはじめ、カーボンインテークシステム、大容量インタークーラー、メタルキャタライザー、スーパーターボマフラーTiを装着。効率良く性能を引き出すパッケージングが施されている。

パワーエディターRは4チャンネル制御による緻密なブーストコントロールを実現。Gen.2 DAT車では単体で約20psアップを確認しており、吸排気系や冷却系まで含めたトータルチューンでは30〜40psの出力向上を果たしている。

小排気量ターボのGRヤリスは吸気温度の影響を受けやすいことから、HKSは冷却性能の強化にも注力。パワーフローをボックスで囲うカーボンインテークシステムに加え、Gen.2 DAT車専用として新開発した大容量インタークーラーを採用することで、吸気温度の上昇を抑え、安定したパフォーマンスを確保する。さらにオイルクーラーも追加し、高負荷走行への備えも万全だ。

そして、このデモカー最大の見どころが、今年2月にリニューアルされた「ハイパーマックスS」である。HKSが掲げる”フラットライドコンセプト”を追求し、路面のギャップやアンジュレーション通過後の不要な上下動を素早く収束。街乗りの快適性とワインディングでのスポーツ性能を高次元で両立している。

ダンパーは単筒倒立式を採用し、全長調整機構と30段減衰力調整機構を装備。スプリングレートはフロント7kg/mm、リヤ6kg/mmとし、Gen.2専用セッティングを投入する。また、新たに調整式ピロアッパーマウント仕様を設定したほか、ダストブーツやスタビリンクの仕様変更によって耐久性も向上。3年6万km保証が付帯することからも、HKSの品質への自信がうかがえる。

足元にはアドバンレーシングTC-4とアドバンAPEX V601を組み合わせる。街乗りも考慮したタイヤ選択ながら高い接地性を発揮し、ハイパーマックスSの性能を余すことなく引き出していた。

インテリアは、HKSオリジナルステアリングとブリッド・ストラディアⅢレイムスを装着し、スポーツドライビングにふさわしい空間へと仕立てられている。

「もっとパワーが欲しくなる足回りを目指しています」と語るHKSの細田さん。その言葉どおり、このGRヤリスはブーストアップによる速さだけでなく、その性能を安心して使い切れることまで見据えて作り込まれた一台だ。

実際に榛名で試乗した冨林勇佑選手も、その完成度を高く評価する。

「一番驚いたのは安心感ですね。アンジュレーションがきつい区間でも4輪がしっかり接地していて、まったく怖さがありません。最近の4WDはよく曲がりますが、その良さをさらに引き出したような印象でした。ブーストアップによる加速も気持ちいいですし、パワーに振り回される感じもない。ステアフィールも自然でアンダーステアは少なく、リヤが急に暴れることもありません。誰が乗っても速く走れるクルマだと思います」。

荒れた路面が続く榛名のワインディングでも、高い安心感と優れた接地性を披露したHKSのGRヤリス。速さを追求するだけでなく、その速さを誰もが安心して引き出せる懐の深さこそ、このマシン最大の魅力と言えるだろう。

●取材協力:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235

「ついに後期型GRヤリスのECU攻略が完了!」カンサイサービスが切り開いたチューニング新世界

後期型への進化によって完成度をさらに高めたGRヤリス。そんなマシンに対し、カンサイサービスは“まだ伸びしろがある”と考える。MTとDAT、それぞれ異なるコンセプトで仕立てられた2台のデモカーには、長年チューニング最前線を走り続けてきた老舗ならではの哲学が詰め込まれていた。

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