660cc 直列3気筒自然吸気エンジンやターボエンジンが有力候補
三菱自動車が、今後6年間で13車種の新型モデルを投入する計画を明らかにした。ラインアップにはパジェロ復活モデルや新型ピックアップトラックが含まれ、ハイブリッド車 5車種、PHEV 5車種、EV 3車種を軸とした大規模な商品攻勢が展開される。

なかでも注目したいのが、パジェロミニをルーツとするコンパクトSUVの存在である。
三菱はすでに、かつて北米市場で「モンテロ」として販売されていたパジェロの復活を正式発表している。新型はラダーフレームを採用する本格クロスカントリーSUVとして開発される見込みだ。しかし、同社の新戦略はそれだけでは終わらない。

浮上しているのが、軽自動車サイズをベースとした新型パジェロミニ系SUVの投入計画である。正式発表されたモデルではないものの、近年の北米市場のトレンドを考えれば十分に現実味のある構想と言える。
現在の北米市場では、「コンパクトSUV」「アウトドア」「オフロード」が重要なキーワードとなっている。ジープ・ラングラーやフォード・ブロンコスポーツが支持を集めるほか、スズキ・ジムニーの北米導入を望む声も根強い。
もし次期パジェロミニが北米の安全基準や衝突規制に対応したサイズへ拡大されれば、「ベイビー・パジェロ」として独自のポジションを確立する可能性がある。
パワートレーンは、マイルドハイブリッドを組み合わせた660cc 直列3気筒自然吸気エンジンやターボエンジンが有力候補と予想される。将来的にはEV仕様やシリーズハイブリッドの設定も考えられるだろう。
デザインは、パジェロ譲りの力強さとデリカミニの親しみやすさを融合したものになりそうだ。角張ったボディにスリムなLEDデイタイムランニングライト、大型グリル、スクエアなフェンダーを組み合わせることで、ジムニーやブロンコスポーツとは異なる個性を打ち出せるはずである。
また三菱は、「オフロード製品グループ」と呼ぶカテゴリーの強化も進めている。ここには次期デリカD:5とみられるモデルや、新たなSUV群、改良版トライトンなどが含まれる可能性が高い。
さらに北米市場向けには、新型ピックアップトラックの投入も計画されている。現在、三菱は北米向けピックアップを持たないが、日産とのアライアンスを活用し、次世代フロンティアのプラットフォームをベースとしたモデルを開発する可能性が取り沙汰されている。
実現すれば、かつてのトライトンの北米復活とも言える存在になるだろう。
近年の三菱は、「個性あるSUVメーカー」としての方向性を鮮明にしている。パジェロ、パジェロミニ、デリカ、トライトンという強力なブランド資産を活用できれば、北米市場で再び存在感を高める可能性は十分にある。
コンパクトオフローダーとピックアップトラックという人気カテゴリーへの挑戦は、三菱にとって久々の大型攻勢となりそうだ。


