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今日は何の日?

■1BOX型の9人乗りデリカスターワゴン

1979年6月26日にデビューした三菱2代目デリカ「デリカスターワゴン」

1979(昭和54)年6月25日、三菱自動車は現在も4WDミニバンとして唯一無二の存在感を放っている「デリカ」の2代目「デリカスターワゴン」を発売した。1968年7月に商用車の小型トラックとして誕生したデリカ。その後バンと乗用ワゴン「コーチ」を追加し、初めてのモデルチェンジで乗用ワゴンをスターワゴンと名乗ったのだ。

キャブオーバー小型トラックから始まったデリカ

1968年7月に誕生した三菱初代「デリカ」。最初は小型トラックでデビュー

「デリカ」は、1968年7月に誕生した。初代デリカは、ラダーフレームにキャブオーバーの3人乗りキャビンを組み合わせた小型トラックから始まった。

アピールポイントは、ライバルよりも2割程度多く積める積載量、クラス初の前席3名乗車、そしてクラス最強レベルのエンジンだった。エンジンは、実績のある乗用車「コルト1100」の最高出力58ps/最大トルク8.3kgmを発揮する1.1L 直4 OHVを搭載し、トラスミッションは4速MT、駆動方式はFRが採用された。

1969年3月にデビューした9人乗りの乗用モデル、三菱初代「デリカバン/コーチ」

翌1969年3月にはラインナップ拡充を図り、リアに上開きのドア、左側面にスライドドアを設けた500kg積載のワンボックス型商用車「デリカライトバン&ルートバン」と、バンをベースにした9人乗りの乗用ワゴン「デリカコーチ」が追加された。

スタイリングは、丸型2灯式ヘッドライトとベンチレーター開口部が備わる丸みを帯びたフロントマスクが特徴。パワートレーンはデリカトラックと同じだった。その後もバリエーションの拡充によって、デリカシリーズの生産台数は1968年度の6639台から1970年度には一気に1万5239台へと倍増し、三菱を支える主力モデルへと成長した。

1972年、ルーフゲート開閉式の「デリカキャンピングバン」をリリース
1972年、ルーフゲート開閉式の「デリカキャンピングバン」をリリース

2代目デリカの乗用ワゴン、デリカスターワゴン誕生

1979年6月26日にデビューした三菱2代目デリカ「デリカスターワゴン」

1979年6月のこの日、デリカは初のモデルチェンジで2代目へと進化した。その際、それまでの乗用ワゴン「デリカコーチ」は、「デリカスターワゴン」として生まれ変わった。

三菱「デリカスターワゴン」のリアビュー

2代目デリカは、直線と平面で構成されたクリーンで洗練された1BOXスタイルで、後部の上開き式リアゲートドアと左側スライドドアを配置。車幅は小型車枠一杯まで拡げられ、トレッドも拡大されたことからユーティリティとともに走行安定性も向上した。

三菱「デリカスターワゴン」のコクピット

そして乗用のスターワゴンは、家族でさまざまな用途に使えることを前提に、デリカバンをベースにラグジュアリーな乗用車的な雰囲気の3列シートのミニバンとして仕立てられた。3×3の9人乗車で左側スライドドアを装備した3ドアの5ナンバーボディで構成。最前列の中央席が可倒式となるほか、2列目シートと3列目シートの背もたれを倒しフラットにすることもできた。

三菱「デリカスターワゴン」のシートレイアウト

パワートレーンは、最高出力86psの1.6L 直4 SOHCエンジンと5速MTの組み合わせ、駆動方式はFR。車両価格は、99.7万円/112.2万円に設定。当時の大卒初任給は10.9万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約210万円/237万円に相当する。ちなみに、商用バンよりも約20万円高額だった。

1980年5月には、最高出力100psの1.8L 直4 SOHCエンジンが追加され、1982年10月のマイナーチェンジではパートタイム4WDモデルが設定され、オフロード性能を強化。さらに、ロングボディモデルや2.3L 直4 SOHCディーゼルターボや2.0L 直4 SOHCエンジンも追加されて、バラエティに富んだラインアップが完成したのだ。

その後も進化し続け、現在も高い人気を維持するデリカ

1986年3月にデビューした三菱3代目デリカ「デリカスターワゴン」
1994年5月にデビューした三菱4代目「デリカスペースギア」

デリカは、その後1986年6月にデリカの3代目となる「デリカスターワゴン」、1994年5月に4代目「デリカスペースギア」へと進化。両モデルはパジェロとともにRVブームを牽引し、同時に1990年代の三菱躍進の原動力となった。

2007年1月にデビューした三菱5代目デリカ「デリカD:5」
2007年1月にデビューした三菱5代目デリカ「デリカD:5」

RVブームが去った2007年1月に登場した5代目「デリカD:5」は、先代のスペースギアのオフロード重視から、ミニバンやSUVとしての機能を重視。スペースギアとの違いを決定付けたのが、スペースギアのベースがFRのパジェロに対して、D:5のベースはFFのアウトランダーであること。これにより、看板である4WDシステムについては、スペースギアのスーパーセレクト4WDに対して、デリカD:5は電子制御式4WDであり、クロカン性能はスペースギアほど本格的ではなく、SUV風になったのだ。

2019年2月フロントフェイスがダイナミックシールドに変更された三菱「デリカD:5」
2019年2月フロントフェイスがダイナミックシールドに変更された三菱「デリカD:5」

デリカD:5はマイナーチェンジで進化を続けるが、2019年2月にフルモデルチェンジに匹敵するようなビッグマイナーチェンジを実施。フロントフェイスは、三菱が進めているデザインコンセプトの“ダイナミックシールド”を採用し、パワートレーンは改良された2.2L 直4ディーゼルターボと8速ATが組み合わされた。

2019年2月フロントフェイスがダイナミックシールドに変更された三菱「デリカD:5」

さらに衝突被害軽減ブレーキ(FCM)や車線逸脱警報(LDW)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)“などをパッケージングした”e-Assist”を採用するなど、最新の安全技術や快適技術を装備して次世代化を図り、進化を続けている。

歴代デリカ(初代~5代目)
歴代デリカ(初代~5代目)
歴代デリカ(初代~5代目)
歴代デリカ(初代~5代目)

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現在のデリカ人気の原点は、アウトドアも楽しめる4WDの1BOX型ファミリーカーとして人気を獲得した2代目「デリカスターワゴン」である。現行のデリカD:5は、市場のニーズに合わせてSUVイメージが強まったが、それでも唯一無二の4WDミニバンという評価は揺るぎない。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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