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今日は何の日?■フェローMAXにハードトップモデルを追加

1971(昭和46)年8月2日、ダイハツは前年4月にモデルチェンジした2代目フェロー「フェローMAX」に軽自動車初となるハードトップモデル「フェローMAX HT」を追加することを発表(発売は8月10日)した。「ホンダN360」が火を付けた軽の高性能化時代に対応したフェローMAX、さらにスポーティさを強調するHTを追加して存在感を高めたのだ。
ダイハツ初の軽乗用車フェロー




1958年3月に誕生した「スバル360」で日本の軽自動車市場は幕を開けた。その後マツダ「キャロル」、三菱「ミニカ」、スズキ「フロンテ360」と各メーカーから立て続けに新型軽自動車が投入され、一気に軽市場は活況を呈した。そのような中、「ミゼット」や「ハイゼット」の成功によって軽商用車で確固たる地位を築いていたダイハツが、1966年11月に満を持して市場に投入した軽乗用車第1弾が「フェロー」だった。


フェローは、リアにトランクを持つ3ボックススタイルに、日本初の角型ヘッドランプを採用。搭載エンジンは、実績のあるハイゼット用エンジンを水冷化した最高出力23ps/最大トルク3.7kgmを発揮する360cc 2気筒2ストロークエンジンで、駆動方式はFRが採用された。


4輪独立懸架の乗り心地の良さや運転のしやすさ、広い室内空間などが評価されてフェローは順調に販売を伸ばした。ところが、1967年3月に31ps/3.0kgmの高性能で広い室内、おまけに低価格を実現した「ホンダN360」が登場して爆発的な人気を獲得。フェローの存在は薄れ、販売も徐々に失速してしまったのだ。

高性能化を図った2代目フェロー、フェローMAX

ホンダN360が火を付けた軽の高性能化時代に対応するため、ダイハツは1970年4月に初めてのモデルチェンジで2代目フェロー「フェローMAX」を投入した。

フェローMAXは、ロングノーズにカムテールを組み合わせたダイナミックな2ボックススタイルに変貌、また車室内空間を確保するため、FRからFFに変更。搭載エンジンは初代と同じが、圧縮比を10に高めるなど改良を加えて最高出力を33ps/最大トルク3.7kgmまで向上、価格は31.8万円~販売された。ちなみに、当時の大卒初任給は3.7万円程度(現在は、約23万円)なので、単純計算では現在の価値で約200万円に相当する。

フェローMAXは、当時の高性能・高機能競争に対応するため積極的にモデル展開を進め、同年7月には軽最強の高性能モデル「フェローMAX SS」を追加。フェローMAX SSは、フェローMAXと同じ360cc直2・2ストロークエンジンだが、圧縮比を11に高めるなどチューンナップして、最高出力40ps/最大トルク4.1kgmの当時の軽では最強のエンジンとなった。最高速度は120km/h、0→400m加速は20秒を切る19.8秒を記録した。
軽ハードトップの先陣を切ったフェローMAX HT


日本のハードトップ車は、1965年7月の「コロナハードトップ」に始まるが、その後各社から続々とHT車が登場し、スポーティ化を代表するボディスタイルとして流行の最先端を走っていた。ところが、当時は大衆車と軽自動車クラスにはまだHT車は登場していなかった。

その先陣を切ったのが、1971年8月のこの日にデビューした「フェローMAX HT」である。フェローMAX HTは、セダンのフェローMAXをベースに、センターピラーレス、フルオープンウインドウ、ロングノーズ、低く流れるフロントピラー、大胆にカットされたリアなど、スポーティかつスタイリッシュに形成された。
インテリアについても、HTの採用によって4人乗りの室内は明るく開放感に満ち快適だった。スポーティなブラックとシックな木目のインストルメントパネル、三連メーター、三本スポーク、スポーティなシフトノブなどによって、スポーティさが強調された。
パワートレーンは、フェローMAXに搭載された33ps/3.7kgmエンジンと、SSに搭載された40ps/4.1kgmエンジンの低中速域を改善して、グレードで使い分けられた。

車両価格は、41.8万円&42.8万円(33psエンジン)/44.8万円&47.1万円(40psエンジン)に設定。当時の大卒初任給は4.7万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約205万円&209万円/219万円&230万円に相当する。
軽として初のハードトップモデルを投入し、セダンとハードトップを用意したフェローMAXは、それぞれ1万台、計2万台を超える販売を記録するヒットモデルへと成長した。
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大衆車や上級車のHT車は、1960年代終盤~1980年代にかけて一大ムーブメントを起こした。一方、軽のHT車はフェローMAX HT以降1972年11月に「ホンダZ」にHT車が設定されたが、それ以外にはHT車は登場しなかった。小さな軽では、衝突安全性を確保するのが難しかったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


