お便り グリップの交換時期ってあるの?

投稿者:福岡県/中洲のMAX

結論から言うと、グリップは「何年使ったら交換」とビシッと決められるものではないんだ。屋外保管なのか、ガレージ保管なのか、紫外線をどれくらい浴びているのか、雨風にさらされているのかで劣化のスピードは大きく変わる。グリップの素材や色によっても傷み方は変わるので、年数よりも状態で判断するのが正解かな。

では、どんな状態になったら交換時期なのか?分かりやすいサインは、グリップがズレたり、空回りしたりすること。これまでしっかり固定されていたグリップが動くようになったら、ゴムが劣化してゆるくなっている可能性が高い。走行中にグリップが回ってしまうと、操作感が変わってしまうのでかなり危険だ(筆者は経験アリ)。

もうひとつのサインが、表面のテカりや硬化。きちんと固定されていても、ゴムの表面がツルツルに光っていたり、指で触って硬く感じる、もしくはベタベタしてしまうなども劣化のサインだ。古くなったグリップは新品時のしっとり感や食いつき感がなくなり、雨の日や汗をかいた手では滑りやすくなる。さらにクッション性も落ちるので、ハンドルからの振動を拾いやすくなり、長時間乗ると疲れやすくなるんだ。

「ズレていないならまだ使えるでしょ?」と思うかもしれないけれど、そこが落とし穴。グリップは手で直接触れる操作系パーツ。アクセル操作、ブレーキ操作、クラッチ操作の安定感にも関わってくる。たかがゴム、されどゴム。滑る、硬い、握りにくい、手が疲れると少しでも感じたら、交換を考えるタイミングだと思って良い。

交換時には、古いグリップを外したあと、ハンドルバーやスロットルパイプに残った接着剤や汚れをきれいに落としておきたい。新しいグリップをただ差し込むだけでは、あとでズレたり空回りしたりする原因になる。必要に応じてグリップ用接着剤を使い、しっかり固定することも大事だ。とくにスロットル側は、取り付け後に引っかかりなくスロットル(アクセル)が戻るかも確認しておこう。

グリップは見た目のカスタムパーツとして選ばれることも多いけれど、実は安全性や疲労感にも直結する大切な消耗品。握った瞬間に「あれ、なんか滑るな」と感じたら、早めに交換しておくのが安心。グリップってけっこう大事なパーツなんですよ。

グリップがすり減り、内部のスロットルコーンが露出してしまっている。グリップの劣化により密着性が低下。スロットル操作をするとグリップがズレてしまったり、写真のように外側へ抜けてしまうことも。特に雨天走行時はグリップが抜けてしまう確率が上がるため非常に危険な状態。

まとめ

●ゆるくなったり、テカったり、固くなったら交換!

※この記事は月刊モトチャンプ2021年6月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】