お便り エンジンオイルフィルターは手で締めたほうがいいの?

投稿者:福井県/ニーゴーシビ子

この質問は、現行の250cc以上のモデルに多いカートリッジ式オイルフィルターのことだね。「Oリングがよじれるから手締めが基本」「工具で締めると次に外せなくなる」「手締めで十分むしろ手締めのほうが良い」といった話を耳にすることもある。私もそう聞いたことがあったので、今回はレース経験も豊富なプロショップ「ガレージdb」の前田さんに聞いてみた。
返ってきた答えは、意外にもきっぱり。「手締めなんて絶対ダメです!」
オイルフィルターは走行中に絶対緩んではいけない部品。手だけで締めるのではなく、フィルター本体やパッケージに記載されている締付角や締付トルクに従い、工具を使って確実に締め付けるのが基本だという。「でも工具で締めると、次の交換で外れなくなりませんか?」という疑問も聞いてみた。すると、「たとえ固着して工具で緩まなくなっても、外す方法はいくらでもあります。それよりも重要なのはオイル漏れを絶対に起こさないこと。もし走行中にオイルを路面へまいてしまえば、自分だけでなく後続車まで危険にさらしてしまいます。レースではフィルターをワイヤリングで固定するほど、絶対に緩んではいけない部品なんです」とのこと。なるほど、確かに安全を考えれば納得だ。
もちろん、ただ締めれば良いわけではない。新品のOリングにはエンジンオイルを薄く塗布し、エンジン側のシール面に古いOリングが貼り付いたままになっていないか必ず確認すること。そしてシール面の汚れをきれいに清掃してから取り付けることも重要なポイントだ。これを怠ると、規定どおり締めてもオイル漏れの原因になることがある。
結局のところ、一番大切なのは「手締めか工具か」ではなく、メーカー指定の方法で確実に締め付けること。思い込みで作業せず、フィルター本体やサービスマニュアルの指示どおりに作業することが、安全なオイル交換への近道だ。正しいトルク値で締め付けましょう。

まとめ

●走行中緩まないように、工具できちんと締める!

※この記事は月刊モトチャンプ2021年3月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】