加入が必須なのが自賠責保険
バイクやクルマに乗るためには、必ず加入しなければならないのが自賠責保険だ。
これは、主に、交通事故の被害者救済を目的とした「人身事故」専用の強制保険。被害者1名につき、ケガ(傷害)で最大120万円、死亡で最大3000万円、後遺障害で最大4000万円が支払われることになっている。

11月からバイクの新保険料はいくらになる?
今回の保険料改定は、金融庁の審議会で、業界団体の「損害保険料率算出機構」が届け出た保険料が了承されたことで実施されるものだ。
実施時期は2026年11月1日からで、同日以降の契約から新料金が適用される。また、改定率は、前述の通り、全車種平均で6.2%の引き上げ。では、実際に、バイクの場合、どれくらいの値上げになるのだろうか。以下に、新保険料の例をまとめてみた。

上記は、離島・沖縄を除く、主な契約期間(1年・2年・3年)の新料金だ。とくに、小型二輪(250cc超)の場合、新車で購入した際に加入する3年契約が1020円の増加。値上げ幅が比較的大きくなっている。
また、原付(125cc以下)や特定小型原付の2年契約や3年契約も増加幅が1000円を超えており、こちらも大きめの値上げ幅だといえる。
なお、本島以外の場合、自賠責保険の新保険料は以下の通りだ(いずれも12か月契約の場合)。
【沖縄県を除く離島地域(12か月契約の場合)】
小型二輪(251cc超)6420円、軽二輪(125cc超~250cc以下)6140円、原動機付自転車(125cc以下)5970円、特定小型原付5950円
【離島地域を除く沖縄県(12か月契約の場合)】
小型二輪(251cc超)5940円、軽二輪(125cc超~250cc以下)5970円、原動機付自転車(125cc以下)5970円、特定小型原付5950円
【沖縄県の離島地域(12か月契約の場合)】
小型二輪(251cc超)5940円、軽二輪(125cc超~250cc以下)5970円、原動機付自転車(125cc以下)5970円、特定小型原付5950円
値上げの理由は?
では、なぜ自賠責保険の保険料が値上げになるのだろうか。金融庁の審議会によれば、現行の自賠責保険の基準料率(保険料)は、2023年(令和5年)4月に引き下げられているとのこと。
理由は「令和4年(2022年)度末の滞留資金7239億円を契約者に還元する」ため。滞留資金とは、契約者から徴収した保険料が事故の被害者に支払われるまでの間、保険会社に一時的に留保されるお金のことだ。自賠責保険は「利益も出さず、損失も出さない」という非営利の原則であることで、利益分を契約者に還元するために保険料を引き下げていたということだ。
ところが、その滞留資金が、2025年(令和7年)度末には5215億円まで減少。原因は、物価高による医療費や事務コストの増加などで、現行保険料のままでは収入が不足することを危惧し、保険料を改定することになったという。
10月が満期のライダーは更新時期に注意!
ここで、注意したいのが、自分の愛車が加入する自賠責保険が「2026年10月中」に満期を迎える場合だ。10月中に更新すれば、現行の安い料金が適用され少しお得になるため、忘れずに手続きを行いたい。
ちなみに、車検のある小型二輪(250cc超)の場合、車検のタイミングで自賠責保険も更新することがほとんどだ。2025年4月からは、車検を有効期間満了日の「2か月前」から受けることができるようになったが、これに伴い、小型二輪に関しては、自賠責保険も同じく最大「2か月前」から更新できるようになっている。

また、車検のない250cc以下のバイク(軽二輪や原付など)は、満期の1か月前から更新でる。車検のある250cc超のバイクと違い、一部のコンビニや郵便局、インターネットでも手続き可能なので、比較的手軽だ。
うっかり更新忘れは厳罰も!
なお、もし、自賠責保険に未加入もしくは期限切れのままバイクやクルマを運転すると、「無保険運行(無保険運転)」とみなされ、検挙されると以下の罰則を科せられる。
【無保険運行(自賠責保険の未加入・切れ)の罰則】
・違反点数:6点(前歴なしでも即30日間の免許停止)
・刑事罰:1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金

うっかり更新を忘れたことで重い罰則を受けないよう、くれぐれも注意したいものだ。
