今や超希少な昭和なスバル

市販モデルとしてはスバル360に始まるスバル車の歴史だが、流石に昭和のスバル車のエントリーは多くはなかった。特に目立っていたのが初代&2代目のレオーネだ。

左から初代レオーネ1600エステートバン4WD、レオーネRXクーペ、2代目レオーネRX。
初代レオーネやアルシオーネ!? 限定モデルに日本未導入車まで『富士でスバルの秋祭り』の超希少車をチェック | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

イベント参加車両で一番古いモデルは初代レオーネRX 『富士でスバルの秋祭り』はオールスバルミーティングだけに、新旧様々なモデルがエントリーする。前回の『エコパでスバルの秋祭り』ではスバル360が最古のモデルだったが、今回 […]

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レオーネRXクーペは2025年の『富士でスバルの秋祭り』にもエントリーしていたクルマ。初代レオーネといえば1972年に量産乗用車初となる4WDを設定したことで有名だが、今回エントリーしていたレオーネエステートバンも4WD。おそらく1977年のマイナーチェンジ以降のモデルだろう。

レオーネ1600エステートバン4WD
レオーネ1600エステートバン4WD
リヤゲートには排気量と「4WHEEL DRIVE」のエンブレム。
レオーネ1600エステートバンのコックピット。ブラック基調でバンの割には意外とスパルタンな印象。2本スポークのステアリングが細い。
レオーネ1600エステートバンのコックピット。トランスファーレバーはシフトレバーの奥、かなり前から生えている。
トランスミッションはRXの5速と異なり4速。トランスファーレバーはハイ/ローは無くFF/4WDの切り替えのみ。

そして超綺麗な初代レオーネ2台の隣で異彩を放っていたのが2代目レオーネ(AB型)のクーペRXのラリー車。スバルは1980年代前半にスバルのセミワークスチームが毎年サファリラリーに挑戦し、高岡祥郎氏が当時の日本人最高位(1983年/総合5位/グループ2)を獲得している。

レオーネRXクーペ。本当に実戦車だったのか確認できなかったが、その佇まいは当時の雰囲気を漂わせていた。

展示車のレオーネRXクーペは1984年サファリラリーの34号車で、Tony Fowkes/Peter O’Gorman組のエントリーネームがフロントフェンダーに見える。リザルトは総合12位、グループA2位、A7クラス1位。1984年のサファリラリーでは、スバル車はAB型レオーネRXクーペを中心に、セミワークスとプライベーター合わせて12台が参加。後に「ケニヤの英雄」となるパトリック・ジルもエントリーしていた(リタイヤ)。

レオーネRXクーペ。当時モノと思しきステッカーに時代を感じる。

外観は、はもちろんのこと、アニマルガードやライトガード、補助灯やウイングランプもそのまま残っており、ナンバープレートもケニアで仕様する日本からの移行ナンバーのまま。法的に走行はできないので、キャリアで運ばれて展示された。

レオーネRXクーペのコックピット。ステアリングはNARDI(ナルディ)・クラシックを装着。

グループB時代のセミワークスチームのグループA車両だけにコックピットはノーマルの雰囲気を色濃く残すものの、ロールバーに加え、Halda(ハルダ)のツイントリップやマップランプ、無線、追加スイッチ類、外付けのヒューズなど、ラリー車的な装備が設えられている。

レオーネRXクーペのコックピット。シートはフルバケットタイプに4点式シートベルトを備えるが、こちらは新しいもののように見えた。ロールバーにアシストグリップを装着しているのが面白い。

AB型クーペのサファリラリー仕様車は、当時のスバルセミワークスチーム「SMSG(SUBARU MOTOR SPORTS GROUP/スバルモータースポーツグループ)」を率いた小関典幸氏と跡を継いだ小関高幸氏のショップ「KITサービス」でも1台がレストアされ保管されており、折々のイベントで姿を見せている。

インプレッサWRX!レガシィRS!ヴィヴィオRX-R!本物のWRCマシンが並んだ『グループAラリーカーミーティング』 | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

スバル系プロショップ「KITサービス」主催のイベント このイベントを企画したのは群馬県にあるスバル系プロショップ「KITサービス」。スバルの昭和時代のモータースポーツ活動のキーマンだった故・小関典幸氏の興した会社で、現在 […]

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KITサービスがレストアしたグループAのヴィヴィオとレオーネRXクーペがお披露目された『グループAラリーカーミーティング』(2024年8月)。

また、スバル初のスペシャルティカーであるアルシオーネもグループで参加。スバル系ミーティングイベントではお馴染みのアルシオーネオーナーズクラブ「XAVI」の皆さんだ。

初代アルシオーネはオーナーズクラブから4台がエントリー。

その一方で、今回のイベントでは2代目アルシオーネであるSVXや、最後のレオーネである3代目レオーネ、あるいはドミンゴやジャスティ、スバル製のレックスなどの姿が見られなかったのが残念だった。

オリジナルサンバーが大挙エントリー

スバルが軽自動車の自社開発から撤退(2008年)してから18年、生産終了(2012年)からもすでに14年が経過。どんなに新しいクルマでもそれだけの年月が経過している。そんな”スバルの軽”も今回のイベントに多数エントリー。その多くを占めたのが、まさにスバルの軽の最後を飾ったサンバーだった。

グループで参加したサンバー。サンバーはバンよりトラックの方が多かった印象。

流石に旧規格時代や昭和のサンバーの姿はなかったものの、バリバリのカスタム車やミントコンディションのクルマいる一方で、「近所の人がちょっと寄ってみました」的なクルマがいたのもサンバーらしいと言えばらしい。

サンバートラック。ホイールを除けば非常に”素”な1台。
特別仕様車サンバートラック「WR BLUE LIMITED」

しかも、トークショーでマリオ高野氏と辰己英治氏が盛り上がったサンバーがアワードで辰己賞を受賞したり、主催者によるD’zgarage賞にR1が受賞するなど、生産終了から時を経てもファンの中ではスバルの軽は未だ健在と感じられた。

スバルの地元&『頭文字D』の舞台!聖地・群馬にスバル車が大集合!【HARUNA SUBARU FES 2026!レポート vol.1】 | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

『HARUNA SUBARU FES 2026!』とは? 『榛名スバルフェス』はレーシングカフェD’zgarageが主催して2025年より始まったミーティングイベント。会場はスバルの地元でもある群馬県、そして […]

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アワード受賞車についてはvol.1を参照

日本導入も噂されるアメリカ専売スバル

スバルは北米がメイン市場で、意外と古くから工場を建設し(設立当初はいすゞと合同で)、現地生産を行なってきたし、輸出専用で国内に導入されなかったモデルも少なくない。現行モデルでは、日本では6代目で終わったアウトバックの7代目が販売されている(群馬生産の輸出専用)し、7名乗りSUVのアセントがある(アメリカ生産)。

スバル・アセント。奧2台が前期型、手前の1台が後期型。

そのアセントが前期後期合わせて3台もエントリー。正規販売はされておらず、並行輸入モデルということになるが、生粋の北米スバル車は実に希少だ。日本での正規導入の噂もあるが、果たしてどうなることか……。エクシーガ/クロスオーバー7以来途絶えているスバル製7名乗車モデルに需要はあるか!?

スバル・アセント。同じく手前が後期型、奥2台が前期型。
スバル待望の3列SUV「アセント」日本導入へ? エクシーガ後継を期待する人が知っておきたいこと | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

スバルが長年国内ラインアップで空白としてきた3列シートモデルが、いよいよ復活する可能性が高まってきた。 SUBARUは2026年6月、北米で販売する大型SUV「アセント(ASCENT)」の日本導入を検討していることを明ら […]

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アセント日本導入の噂アリ

北米をメイン市場としているスバルは、これまでも専売モデルを投入してきた。古くはレオーネのピックアップトラック仕様であるBRAT(ブラット)や、3代目レガシィにラインナップされたピックアップトラックであるBAJA(バハ)が挙げられる。これらは既存車種の派生モデルだが、完全オリジナルの専売モデルで、アセントの先代とも言えるトライベッカがある。ただ、残念ながら今イベントには参加車両はいなかったようだ。

フォトギャラリー:『HARUNA SUBARU FES 2026!』

ここまで紹介してきた画像にの他にも、本文にはない画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(34枚)」から見ることができる。イベントの様子をタップリの画像で楽しんで欲しい。

ダイハツ・ミラのOEMとなった2代目プレオの姿も。STI風にカスタムされており、いすゞアスカCX同様に、OEMモデルでもオーナーの愛を感じる。