PANDEM×フォージングRで魅せる!

走って楽しい本気のS14ドリフト仕様

AE86のスーパーN2仕様で富士スピードウェイを走り込むRSワタナベの渡辺さんが、新たな遊びとして手に入れたのが、このS14シルビアだ。

ベースは前期型だが、フロントマスクは後期仕様へ変更。さらにPANDEMのボディキットによってワイド化し、ナンバー7のミラーやステッカーワークでレーシーな雰囲気に仕上げている。

とはいえ、極端な競技専用車ではない。ナンバー付きのまま自走でサーキットへ向かえることも、このS14の重要なコンセプトだ。

これまでには、首都高でのオーバーヒートやサーキット走行中のエンジン&ミッションブローも経験。しかし、そのたびに仲間たちの協力を得ながら復活を遂げ、同時に各部をアップデートしてきた。将来的にはD1 NEXTへの参戦も視野に入れつつ、現在は誰でも安心して振り回せるドリフトマシンを目指している。

心臓部のSR20は、ナプレックの強化ブロックにビッグバルブ、東名パワードのポンカム、HKS製鍛造ピストンなどを投入した2.0L仕様。そこにHKS GTIII-RSタービンを組み合わせ、最大ブースト圧1.5kg/cm²時に401psを発揮する。

吸気系にはボッシュ980ccインジェクターと83φ電子スロットルを採用。エンジン制御はLINKのフルコンが担当する。

HPI製インタークーラーは、レスポンスの向上とクラッシュ時のダメージ軽減を狙って中置きにレイアウト。KOYORAD製ラジエターや社外オイルクーラーも投入し、連続走行時の冷却性能を確保している。さらに、ワイヤータックやシェイブドベイまで施されたエンジンルームは、機能性だけでなく見た目にもこだわった仕上がりだ。

トランスミッションには、耐久性を重視してZ33純正6速MTを流用。ニスモ2ウェイLSDとファイナル4.1を組み合わせ、ドリフト時の駆動系にも抜かりはない。

足回りは326パワーの車高調を軸に、D-MAXの調整式アーム&ロッド、Rブルー製ナックルを投入。スプリングはフロント10kg/mm、リヤ6kg/mmでセットアップし、十分な切れ角を確保している。

リヤはツインキャリパー化し、油圧サイドも導入。ただし、現状では効き方に課題を残しているため、今後はエンドレス6POTキャリパー+油圧サイドへの変更を予定している。フロントブレーキにはR32用対向4POTキャリパーとエンドレス製ローターを組み合わせる。

そして、このS14を象徴する存在が、RSワタナベの鍛造1ピースホイール「フォージングR」だ。

伝統の8スポークデザインを現代的に進化させたフォージングRは、高い剛性と強度を確保しながら軽量化も追求したモデル。今回装着するのは新たに登場した18インチで、コンケイブを効かせたデザインをPANDEMのワイドフェンダーに収めている。

サイズはフロント9.5J+30、リヤ10.5J+25。さらに80mmのスペーサーを追加し、タイヤには前後とも245/40サイズのアンタレスBLITZK RSを組み合わせる。

ドリフト競技で求められる強度を満たしながら軽さも追求したフォージングRは、タイムアタックだけでなくドリフトシーンでも、その性能を発揮するホイールだ。

インテリアにはサイトウロールケージ製9点式ロールケージ+サイドバーを投入。軽量化のためエアコンは撤去しているが、それでも極端な競技車両には仕立てず、あくまでもストリート仕様の延長線上というコンセプトを貫いている。

デフィの追加メーターやRSワタナベオリジナルステアリング、ブリッドとのコラボレーションによるフルバケットシートを装着。Z33純正6速MTのシフトレバー横には、油圧サイド用のレバーも配置されている。

約400psという扱いやすいパワーに、自由度の高いフットワーク。そして、RSワタナベが誇る最新の鍛造8スポーク「フォージングR」。

ストリートから自走でサーキットへ向かい、思い切りドリフトを楽しめる。このS14は、渡辺さんが求めた“走って楽しいクルマ”をカタチにした、RSワタナベ流のエンジョイドリフトマシンなのだ。

⚫︎取材協力:レーシングサービスワタナベ TEL:0120-811-562

「AE86にパドルシフト搭載!?」常識破りの魔改造チューンド現る

老舗ホイールメーカーが手がけた一台は、単なるデモカーでは終わらなかった。RSワタナベの名を背負うこのAE86は、軽量化と高出力化、そして現代的な制御技術を融合。ドリフトとグリップの両領域で結果を残すことを目的に、徹底的に作り込まれたリアル競技仕様だ。

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