LeapmotorがTech Dayで発表したCTC 3.0 High-Low Fusion Batteryが非常に興味深い。最大のポイントは、単なるCell-to-Chassisではなく、駆動用高電圧バッテリーそのものに低電圧系の電源機能を持たせ、従来の12V補機バッテリーをなくすというもの。同社によれば、従来世代に対して低電圧側の容量・機能を7倍に拡大し、通常の12Vバッテリーが担ってきた低電圧機能をCTC側でまかない、次世代車では独立した12V鉛蓄電池を搭載しないとしている。

従来のBEVでは概ね、高電圧駆動用バッテリーからDC-DCコンバーターで降圧して12Vバッテリーへエネルギーを送り、ECU/照明/ドアロック/インフォテインメント/各種アクチュエーター等の各種負荷を作動させるという二重構成としている。LeapmotorのCTC 3.0では、この「別建ての12Vバッテリー」をなくし、CTCパック側から低電圧系へ電力を供給する構成にしている。公式発表では「package-less battery and power supply system」の第3世代と説明された。従来の12Vバッテリー相当の電力供給能力を有し、低電圧側の容量・機能は従来世代比7倍とアナウンス。ただし「7倍」が容量そのものなのか、低電圧系としての機能・能力を包括した表現なのかは現在のリリースからはまだ読み取れない。

ユニークなのは「12Vバッテリーを別の小型リチウム電池に置き換えた」ではなく、高電圧バッテリーと低電圧電源系を、車両アーキテクチャとして統合するという点。この技術が次世代のリープモーター車に組み込まれると、70年以上ぶりに鉛蓄電池(12V)を使用しない公道走行車となり、そのような電源が不可欠であるという業界の既成概念に挑戦することになる。また、このシステムは生涯メンテナンスフリーで稼働し、数年ごとに電池を交換する必要がないため、車両所有期間を通じて所有者に大きなコスト削減効果をもたらす。

リリースでは、2027年から投入する次世代Leapmotor製品に採用するとしている。