前期型はウイークポイント多し! 壊れる前の予防メンテが重要

■ECUTEK現車セッティング

■D2 JAPAN スーパーレーシング車高調サスキット(F 22kg/mm R 18kg/mm)

■調整式アーム

■ピロボールブッシュ

■D2 JAPAN F 8/R6 POT ブレーキャリパー

■D2 JAPAN F 400mm R380mmローター

■HKS DCTクーラー

■ラッシュファクトリー アテーサコントローラー

■フェニックスパワー エアロキット

■ボルテックス GTウイング

■VOLK RACING G025(F 20×10.0J inset 35 R 20×11.0J inset 15)

■ POTENZA RE-71RS(F 255/40R20 R 285/35R20)

初期型はミッションが弱点!! 独自メニューで適正化

生産期間が異例に長く、アップデートを重ねてきたR35 GT-R。しかし、初期型は経年劣化に加え、ウイークポイントも少なからず存在する。デモカーを含め、多くのDCTトラブルを経験してきたスクリーンではそれらの事例を検証し、オリジナルのアッパープログラムを設定。

2010年までのモデルに頻発するCリングの脱落を防ぐ対策に加え、ソレノイドバルブ洗浄や油圧ポンプの強化などを行い、トラブルの抑止と同時にパワー向上に対する備えを両得。ミッションが壊れると修理費も跳ね上がり、転ばぬ先の杖として施工する人が多いという。

一方、エンジン系の代表的なトラブルはラジエーター。容量は十分だが、経年劣化でサイドタンクが破損。スクリーンではアルミ製サイドタンクへの交換を推奨しており、前期型なら流量の大きい後期用サーモスタットを使ってもよい。

また、電動ファンの作動は個体によるバラつきがある。ファンが回転するタイミングやスピードが適正かどうかを、プロにチェックしてもらい、異常があれば速やかに対策したい。

ソレノイドバルブの洗浄は街乗りでも5万km未満が目安

ハイパワーを安全に楽しむため採用されたDCTだが、ゆえにトラブルも決して少なくない。顕著なのはソレノイドバルブに鉄粉が付着し、変速時のショックや異音が発生する症例。スクリーンでは洗浄やフルード交換などをセットにしたメニューを15万3190円で設定し、多くのカスタマーから高く評価されている。

上記に加え、Cリング脱落防止や油圧の強化を含むGR6ミッションアッパープログラムも44万円で設定。街乗りオンリーの車両でも5万km未満での施工を薦めており、頻繁にサーキットを走る車両ならより短いサイクルで行いたい。

油圧アップやシフトフォークのクリップ追加による強化など、R35を知り尽くしたスクリーンが手掛ける独自のメニュー。アッパープログラムは初期型に限らず全年式に対応する。

前期型はプロペラシャフトの強度もウイークポイントで、ステアリングを大きく切ってアクセルをグッと踏むだけで折れることも。外見は変わらないが後期用に交換すれば解消する。

冷却系はまとめての作業で工賃を節約

R35は総じて冷却系のキャパシティに余裕があるため、ブーストアップならラジエーターもオイルクーラーも純正で十分。ただし、別記のように経年劣化のトラブルは避けられず、見逃すとエンジンブローなどにつながるので注意。

なお、ラジエーターを含むフロント部は多彩なパーツが詰め込まれており、何かを交換するときは脱着する部品の点数が多く工賃も高くなりがち。そのためラジエーターと電動ファンを同時に交換するなど、複数の作業を一度にこなしたほうがコストは抑えられる。

電装系ではプラグ。走るステージに関係なく9番を薦めている。コイルは純粋なメンテナンスなら純正の新品、チューニングも兼ねるなら市販の強化タイプを推奨。

ラジエーターに多いトラブルがサイドタンクの破損だ。スクリーンは純正コアにアルミ製サイドタンクを組み合わせるメニューを用意。

コイルも経年劣化は避けられない。スクリーンのデモカーは強化タイプに交換済みだが、走行距離が多い車両なら純正の新品でもよい。

テンショナーのブラケットが割れた事例もある。破損の確率は高くないかもしれないがベース車の状態によっては交換したほうが安心。

基本的なことだが定期的なオイル交換も欠かせない。ストリートなら5W-40または10W-50、サーキットなら5W-50を薦めている。

ローターのベルハウジングはすべての年式に共通する弱点

R35は純正でもハイパワー&重量級のボディに相応しいブレーキが装着され、ストリートがメインであればパッドやローターの消耗を定期的に確認するくらい。

しかし、サーキットを頻繁に走るなら、ベルハウジングは定期的な交換が必要となる。これは初期型に限らず、全年式にいえること。もうひとつ、必至といえるアイテムがブレーキを冷却するダクト。装着によってパッドとローターの寿命が大幅に延びる。

ABSユニットのトラブルも初期型ではよくある。新品は25万円〜と高価だが、RH9オリジナルのリビルトを使えば安く修理できる。

ステージを問わず効果が大きいブレーキの冷却ダクト。スクリーンではD2 JAPANローター+ダクトの組み合わせが最も多い。

ブッシュの劣化は意外と早いので注意

頻繁にサーキットを走る車両に限らず、街乗りでもブッシュは劣化しやすい。おもな原因はハイパワーと1700㎏を超える重量級のボディで、性能を維持するには定期的なリフレッシュが必須といっていい。走りを重視するなら足の動きがよいピロボールや、アライメントの自由度が増す調整式アームも選択肢。スクリーンはアライメントのデータも豊富に有しており、ターゲットとするサーキットに合わせてセッティングできる。

車高を落とすとドライブシャフトのブーツに亀裂が入りやすくなる。目で見てわかりやすい部分なので定期的にチェックしておきたい。

モニターやスイッチ類も経年劣化する

室内で多いトラブルは液晶モニターの変色やドット抜けで、スクリーンでは対策済みのリビルト品を用意している。またエアコンの調整用ダイヤルが破損して、温度のコントロールが効かなくなることも。ダッシュボードの割れも初期モデルで頻発しているが、脱着しての補修なので工賃が高くなるのが難点だ。


■プロショップスクリーン

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