FORVIA HELLAのいう「3-in-1」とは、これまでバッテリーパック内に個別に配置されていた「BMU(バッテリーマネジメントユニット)」「CMU(セル測定ユニット)」「BJB(バッテリージャンクションボックス=高電圧接続箱)」という3つの機能を、ひとつのユニットに統合したシステム。これにより、バッテリーと車両の間を流れる高電圧電流を直接制御でき、システムの応答速度と機能安全性の向上につながる。また、セル監視方式を最適化することで必要なCMUの数も削減する。このことから、パック内のスペース、重量、および複雑な配線(ワイヤーハーネス)を削減する実装アーキテクチャの進化も期待される。いわば、バッテリーパック内の「管理・監視」と「高電圧系の接続」を一体化した製品と言える。
3-in-1高電圧BMSは、当初、大型フルハイブリッド車の要件に合わせて設計されたものだったが、拡張可能なアーキテクチャにより、さまざまなOEM要件およびバッテリーパック設計に柔軟に対応できるという。BEVへの適用も可能としている。
なお、48VパワーパックについてもコンバーターとBMSを統合した設計としている。12Vバッテリーに加えて搭載されるハイブリッド車向けシステムで、回生エネルギーの活用やエンジン停止中の惰行走行などを支える。
FORVIA HELLAのCEOであるピーター・ライアー教授は次のように述べている。「今回の新規量産受注は、当社の製品ポートフォリオの大幅な拡大であると同時に、FORVIAグループのIGNITE戦略の重要な検証でもあります。これは、お客様が、複雑さを軽減しつつ、多様な車両アーキテクチャや要件に対応するために必要な柔軟性を維持する、高度に統合されたシステムソリューションをますます重視していることを示しています。当社のEnergyCoreポートフォリオは、バッテリーとパワーエレクトロニクスにおける当社の強力な専門知識を、自動車メーカーにとって明確な価値を生み出す拡張性の高いシステムソリューションへと統合しています」
アメリカおよびヨーロッパの自動車メーカー2社向けに、2027年12月および2028年春から量産開始予定。
