「バイク仲間が欲しい」から始まった朝活

「朝活ミーティング(以下、朝活)」を主催するトモダさんは、一般的なサラリーマン。「これは趣味です。1円の稼ぎにもなってないんで」と笑います。イベント運営を仕事にしているわけではなく、根っこにあるのは単純に“バイクが好き”という気持ち。

学生時代にはバイクに乗っていたものの、その後はいったん離れ、コロナを機に2021年ごろにリターン。ところが、昔一緒に走っていた仲間は遠方にいて、横浜周辺にはバイク仲間がいなかったそう。

そこで「同じようにバイク仲間を探している人もいるんじゃないか?」とInstagramをスタート。朝にバイクで走った様子を発信していると、「僕も走ってました」なんて声が届くようになり、「じゃあミーティングしてみる?」と2023年夏ごろから朝活がスタート。

それが今回で185回目。

基本的には毎週末、横浜赤レンガ倉庫周辺や二子玉川、外苑、七里ヶ浜など関東近郊のどこかで開催。今回のGREEN NUTSでも、何度か「朝活」を開催している。

バイク仲間を探すために始めたInstagram「みんなの単気筒 minnano_tankito」も、取材時点でフォロワーは3万人超え。もちろん数字がすべてではないけれど、それだけ「バイクを通じて誰かとつながりたい」と感じている人がいる、ということなのかもしれません。

ただ集まるだけ。でも、そこがいい

この朝活には、決められたプログラムもなければ、「これをやりましょう」という催しもないのがいい。

バイクで会場へ入ってくると、すでに集まっている人たちから自然と視線が向く。バイクを停めてヘルメットを脱げば、「おはようございます」と挨拶を交わす。

交流は、そんなところから始まります。

気になるバイクがあれば眺めるし、話しかけてもいい。写真を撮ってもいいし、少し離れたところでのんびりしていてもいい。

何かをしなきゃいけないわけじゃない。だからこそ、おしつけがましくないんですよね。

バイク乗りって、ひとりで走るのも好き。でも仲間がいれば、それはそれで楽しい。なのに、自分から知らない人へ声を掛けるとなると、ちょっとシャイだったりする。

……わがままか(笑)。

そんなバイク乗り同士だからこそ、「バイクで来た」という共通点がひとつあるだけで、思ったより自然に会話が始まるのかもしれません。

そして個人的に「いいなぁ」と感じたのが、トモダさんがひとりでいる参加者にも自然に声を掛けていたこと。

誰かが孤立しないように、あちこちを回りながら会話のきっかけを作っている。そんなさりげない配慮があるからこそ、初参加でも輪に入りやすいんでしょうね。

この朝活の様子は「みんなの単気筒」のYouTubeでも見ることができます。写真だけでは伝わりにくい、バイクが到着したときの視線や挨拶、参加者同士の距離感まで感じられるので、気になる人はこちらもチェックしてみてください。

単気筒じゃなくてもOK! 約50台がゆる~く集合

「みんなの単気筒」という名前ではあるけれど、参加するバイクに縛りはありません。単気筒はもちろん、2気筒も4気筒も、国産も輸入車もウェルカム。

この日は横浜市内や東京都23区を中心に、相模原、八王子、千葉方面などから約50台が集合。主催者の肌感では輸入車も半数ほどで、千葉からやってきた初参加のカップルの姿もありました。

並んでいるバイクも新旧さまざま。ピカピカの現行車もいれば、長年大切に乗られてきた旧車もいる。ノーマルもカスタムもあって、見事なくらいバラバラです。

でも、だから話のきっかけが生まれる。「これ何年式ですか?」「そのパーツ、どこのですか?」そんな会話があちこちから聞こえ、参加者同士で愛車の写真を撮り合う姿も見られました。

気になる1台があれば近寄って、そこから話が始まる。そのくらいが、朝活にはちょうどいいんです。

コーヒー片手にバイクを眺める人もいれば、ずっと話し込んでいる人もいる。この“好きに過ごしていい感じ”も、この朝活の居心地の良さにつながっているのでしょう。

気付けば“バイク仲間を作る場所”になっていた

トモダさんがこの朝活について話してくれた言葉で、いちばん印象に残ったのが「友達、仲間を作る場所」というもの。

もともとは自分自身にバイク仲間がいなかったことから始めたSNS。それが朝活になり、人と人がつながって、185回も続く集まりになった。

バイクに乗って朝集まる。顔を合わせる。話す。また次の週末に会う。そうしているうちに、気付けば仲間が増えていた。タイトルどおり、まさにそんな朝活でした。

そして今回の会場となったGREEN NUTSも、そんな集まりと相性のいい場所です。

横浜市神奈川区羽沢町にあるホットドッグショップで、アメリカンな雰囲気の店内に加え、アガベやサボテンなどの植物、雑貨、アパレルなども販売。駐車スペースもあり、バイクでふらっと立ち寄りたくなる雰囲気。

バイク系の集まりもあり、125cc以下を対象とした「Mini Motorcycle Nuts Meeting」も二か月に一度位のペースで開催中。小排気量車を並べて交流し、その後ショートツーリングを楽しむという、こちらもGREEN NUTSらしい集まりです。開催情報は公式サイトやInstagramでチェックしてみてください。

さらに2026年11月15日には、同じGREEN NUTSで「ヨコハマカフェレーサーミーティング」も予定されています。こちらは朝活ミーティングを含め、「みんなの単気筒」の最新情報もInstagramで随時告知されています。

ひとりでバイクに乗るのも楽しい。でも、同じ趣味の人と「それいいですね」なんて話せたら、もっと楽しい。

そんなシンプルなことから始まった朝活が、気付けば185回。

そして気付けば、そこにはバイク仲間がいっぱいになっていました。

朝活に集まったバイクをもう少し!

ここからは当日集まったバイクや、GREEN NUTSの雰囲気を写真でもう少し。国産、輸入車、新旧、排気量問わず、見ているだけでも飽きません。

【モトチャンプ編集部】