
前回の記事で何でも作ってしまうカスタムマニアの豆太郎さんと、その工房とも呼ぶべきガレージを紹介した。小さな部品だけでなく外装パーツまで製作して、さらには塗装もプロ級となれば怖いものはない。まさに自分だけのカスタムマシンを楽しんでいる。その工房はといえば、やはり実践的な装備が備わる素敵なガレージ。最新作はタイガーラインまで自ら描いて仕上げたカワサキZ2風スタイルとしたモンキーで、こちらも以前の記事で紹介しているのでご覧いただきたい。

その豆太郎さんが初めて手がけたモンキーを今回は紹介したい。というのも、このマシンでモンキーミーティングin多摩に参加すると、初参加にもかかわらず来場者による人気コンテストで見事に表彰されたから。表彰されたことで作るだけでなく見てもらう喜びまで得られた豆太郎さんは、その後も製作する手を休めず何台かのカスタムマシンを作り続けてきたのだ。

とても初めてカスタムしたとは思えない出来栄えで、当初から豆太郎さんの手腕が完成したものだったことを物語っている。タンクやヘッドライトこそ4Lモンキーのままだが、それ以外はほぼ別物。サイドカバーは純正がベースだとは思えない造形となっていて、FRP加工によりダクトが付けられている。さらにはラメ塗装まで豆太郎さんが施したもので、とても素人とは思えないほどだ。

最新作であるZ2風カスタムモンキーと同じGクラフト製ホイールを履かせていることにお気づきだろうか。このモンキーで初めて太足カスタムにチャレンジしたそうだが、その手法が今でも変わっていないところに豆太郎さんのこだわりを感じる。フロントフォークはディオ純正を加工して装着してあり、そこに4.0J×10インチのホイールと100-80/10サイズのピレリSL38タイヤを履かせている。もちろんブレーキは「カニ」と呼ばれるブレンボキャリパーによりディスク化されている。

Gクラフト製と思われるトップブリッジにはシフトアップ製のショートハンドルがセットされている。その幅に合わせてバイザーをカットしてあり、これもモンキーらしさを感じさせないポイントだろう。また純正ヘッドライトながらメーターはSP武川製の140km/hスケールとされ、このモンキーの実力を表している。

フロントよりさらに太いリヤタイヤは、やはりGクラフト製の6.0J×10サイズホイールとしたことで実現。そのサイズは実に130-70/10で、Gクラフト製のワイドなスイングアームによりセットされた。面白いのはチェーンの裏で、何やらもう1枚スプロケットがある。しかもチェーンが巻いてあり何かと聞けば、単なる飾りだそう。

エンジンはボアアップの定番である88cc化されている。使ったのはSP武川製のスーパーヘッドでミッションもSP武川製の5速とされている。吸気管長の長いインテークマニホールドはGクラフト製でキャブレターはVM26をセットするので、速さは語るべくもなく圧倒的な実力だろう。面白いのはクランクケースカバーでシワ模様とされた結晶塗装のようなブラック仕上げ。シリンダーなどは磨いて仕上げてあるが、クランクケースをブラックとすることでエンジンが際立つような存在感となっている。

エンジン・吸気とも手を加えてあるので当然のように排気側も変更してある。BRD製のステンレスマフラーでステーなどもそのまま使っている。今ではマフラーは加工による自作品を装着することが多い豆太郎さんだが、この頃はまだ市販品そのままでも気にしなかったのだろう。豆太郎さんのカスタムマシンはまだまだ取材してあるので、次回以降もお楽しみに!
