Mercedes-AMG GT 55 SUV

AMGが独自開発した「姿はSUV、本質はGT」

AMG初のフル電動SUV「メルセデス AMG GT SUV」のエクステリア。
「AMG GT 4ドアクーペ」に続き、高性能フル電動アーキテクチャー「AMG.EA」をベースに、「姿はSUV、本質はGT」として開発された。

メルセデス AMGは、59年の歴史で初めて完全に自社開発したフルサイズSUV「メルセデス AMG GT SUV」を発表した。高性能フル電動アーキテクチャー「AMG.EA」を採用した2番目のモデルであり、フルサイズSUVならではの堂々とした存在感と、スポーツカーの刺激的なドライビング体験を融合したと謳う。

最新の軽量化技術とインテリジェントな車両設計により、大幅な軽量化を実現。「AMG GT 4ドアクーペ」と同様、最上級モデルは、3基のアキシャルフラックスモーターを前後アクスルに搭載する。本物のV型8気筒エンジンや直列6気筒エンジンのサウンドを再現した没入感の高い音響システムにより、AMG製モデルに求められる濃密なドライビング体験を完成させた。

新型SUVは、ドイツ・ジンデルフィンゲン工場で生産。製造ラインが敷かれる第32組立ホールは「AMG.EA」技術の生産要件に対応するために専用の改修が施された。ラインナップは、ハイパフォーマンス仕様の「メルセデス AMG GT 63 SUV」を筆頭に、「メルセデス AMG GT 55 SUV」、「メルセデス AMG GT 53 SUV」の3モデルで構成され、エントリーモデルの「AMG GT 53 SUV」は10月20日から受注を開始する。

メルセデス AMGのシュテファン・ヴェックバッハ会長は、メルセデス AMG GT SUVについて次のようにコメントした。

「お客様にとって、新型メルセデス AMG GT SUVは、これまでにないかたちで2つの世界を融合したクルマとなるでしょう。広い室内空間、快適性、多用途性を備えたフルサイズSUVの実用性と、本物のAMGが持つ感情に訴えかけるスポーツカーの個性を両立しています。その鍵となるのが、アファルターバッハで生み出されたハイテク技術です。ひと言で表現するなら、『姿はSUV、本質はGT』と言えるモデルです」

AMG独自開発による高度な走行性能

AMG初のフル電動SUV「メルセデス AMG GT SUV」の走行シーン。
F1由来の「AMGハイパフォーマンス・エレクトリックバッテリー」を搭載し、優れた航続距離と充電性能を手にした。

新型「メルセデス AMG GT SUV」の革新的な駆動システムは、SUVセグメントに新たな次元のパフォーマンスをもたらすという。モーターはグレードに応じて、3基のアキシャルフラックスモーター、または2基のアキシャルフラックスモーターを搭載する。

F1由来の800V技術を採用した「AMGハイパフォーマンス・エレクトリックバッテリー」は、安定した出力を継続的に供給できるよう専用設計が施された。直接冷却式の円筒形セル、高い出力密度、インテリジェントな熱管理システムによって、短時間だけでなく、必要な時にいつでも高性能を発揮すると謳う。

106kWh容量のリチウムイオンバッテリーは、最大600kWの直流急速充電に対応し、10分間で最大380km航続距離を延長する。128kWh仕様は充電出力が最大710kWに達し、10分間で最大450km分の航続距離を追加するという。充電残量10%から80%までの充電時間は最短12分、400kWの充電器を使用した場合、所要時間は106kWh仕様で14分、128kWh仕様で16分となる。

新開発の「AMG ACTIVE RIDE CONTROL+」サスペンションは、ピッチングとロールを積極的に抑制。卓越したツーリング性能と優れたスポーツ性能を両立し、ゆったりとした巡航走行からサーキットを含むダイナミックな走行まで、幅広い状況に対応する。

「AMGFORCE Sport+」ドライビングプログラムは、AMG製V型8気筒か直列6気筒エンジンサウンドを忠実に再現。変速を再現する機能、シートの振動機構を備え、専用ディスプレイの表示を組み合わせ、没入感の高いドライビング体験を提供する。すべての演出は走行状況に応じてリアルタイムで調整され、本物の内燃機関搭載AMGモデルらしい高揚感を味わうことができる。

3種類のパフォーマンスレベルをラインナップ

AMG初のフル電動SUV「メルセデス AMG GT SUV」の走行シーン。
ハイパフォーマンス仕様の「AMG GT 63 SUV」を筆頭に、3種類のパワーレベルをラインナップする。

新型「メルセデス AMG GT SUV」は、2種類の駆動システムと3種類のスペックレベルをラインナップする。ハイパフォーマンス仕様の「AMG GT 63 SUV」は3基のアキシャルフラックスモーターにより、最高出力860kW(1169PS)を発揮。「AMG GT 55 SUV」は最高出力600kW(816PS)。エントリーモデルの「AMG GT 53 SUV」は、前後アクスルに1基ずつモーターを配置し、最高出力400kW(544PS)というスペックが与えられた。

「AMG GT 63 SUV」と「AMG GT 55 SUV」のモーターは、前後アクスルに配置された高性能電動駆動ユニット「HP.EDU」に組み込まれた。リヤの「HP.EDU」は、2基のアキシャルフラックスモーターと、それぞれに組み合わされるコンパクトな入力側遊星歯車機構を、ひとつのハウジングに統合されている。

フロントモーターはブースターモーターとして機能し、前輪に追加の駆動力やトラクションが必要に応じて作動。負荷が小さい状況では、ディスコネクトユニット(DCU)が瞬時にモーターを切り離し、駆動損失を抑制する。加速時や回生ブレーキ作動時には再び接続され、最適な性能を引き出す。

革新的な高電圧リチウムイオンバッテリーは、106kWh(18モジュール)または128kWh(22モジュール)の使用可能容量を備える。最大航続距離(WLTPサイクル)は「AMG GT 63 SUV」と「AMG GT 55 SUV」が806km、「AMG GT 53 SUV」は809kmを謳う。

独創的なデザインとアクティブエアロダイナミクス

AMG初のフル電動SUV「メルセデス AMG GT SUV」のエクステリア。
最新AMGモデルを主張する個性的なデザインを採用。速度によって展開するアクティブエアロダイナミクスが導入された。

「メルセデス AMG GT SUV」は、立ち上げられたフロントノーズ、ロングホイールベース、ワイドトレッド、力強いショルダー、リヤスポイラーに向かって低く傾斜したスポーティなルーフラインが特徴となる。ベルトラインの高さを慎重に設定することで、優れた全方位視界と高い人間工学的性能を確保しながら、スポーティなドライビングポジションを実現した。

パワードーム、張り出したフェンダー、大径ホイール、短いオーバーハング、力強いリヤショルダーが、精密さと力強さを兼ね備えたAMGのパフォーマンスDNAを明確に表現。また、乗降性にも配慮し、フルサイズSUVに求められる日常での使いやすさも確保された。

フロントとリヤのデザインは、特徴的なライトシグネチャーを採用。フレームと金属製の縦型バーで構成されたAMG専用ラジエーターグリルは、オプションでイルミネーション機能を加えることができる。また、センターのメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターも、オプションでライト機能を追加することも可能だ。

スターモチーフのデイタイムランニングライトを組み込んだヘッドランプ、タービンを思わせる6灯型円形テールライト、オプションのリヤライトストリップにより、ひと目で「メルセデス AMG GT SUV」と分かる個性的なエクステリアを手にした。

「AMG GT 63 SUV」と「AMG GT 55 SUV」は、アクティブ「AEROKINETICS」ルーフスポイラーを搭載。低速走行時にはシルエットに自然に溶け込む形状だが、150km/h以上の速度域では走行状況に応じて空気抵抗の低減、または走行安定性の向上を目的に、自動的に角度を調整する。

「AEROKINETICS」エアパネルは、フロントバンパーの垂直フィンを使って冷却用空気の流入量を調整するアクティブエアフロー制御システムだ。通常はフィンを閉じて空気抵抗を低減し、フロントアクスルに発生するダウンフォースを抑制する。一定の温度条件を超え、冷却用空気が必要になった場合は開く。

ドライバー重視のインテリジェントなコクピット

AMG初のフル電動SUV「メルセデス AMG GT SUV」のインテリア。
コクピットは、10.2インチ・メーターディスプレイと14.0インチ・マルチメディアディスプレイが配置された。

インテリアは、AMG GTのコクピットが持つDNAを、SUVのフォーマットへと落とし込んだ。ドライバーは一般的なSUVのように高いドライビングポジションではなく、車体に深く収まるような低い着座位置を取る。SUVでも、スポーティで正確な運転姿勢を実現したという。

コクピットは、10.2インチメーターディスプレイとドライバー側に傾けて配置された14.0インチマルチメディアディスプレイで構成。助手席には独立型14インチパッセンジャーディスプレイがオプションで用意される。AMG GT 63 SUVとAMG GT 55 SUVには、レスポンス、コーナリング、スリップ特性を個別に調整する3基の「AMG レースエンジニア・コントロールユニット」が配置される。

立体的な形状とボタンを組み込んだAMGパフォーマンス・ステアリングホイールは、走行機能へ素早くアクセスできるようにするとともに、パドルによってエネルギー回生を精密に制御することが可能だという。シートは優れた横方向のサポート性と長距離移動時の快適性を備えており、ヘッドレスト一体型AMGパフォーマンスシートもオプションで選ぶことができる。

ドアパネルは浮遊感のあるアームレスト、グラブハンドルに統合された機能、ダイヤモンドパターンのステッチを組み合わせた上質なデザインを採用。シート調整スイッチは操作しやすい位置に配置され、スピーカーグリルもインテリアへと自然に溶け込んでいる。

スポーティなシルエットにもかかわらず、リヤシートにも十分なヘッドクリアランスとレッグルームを確保し、快適な着座姿勢を実現した。後席は3人掛けのベンチシートを標準装備し、シートバックを折りたためるほか、ヘッドレストも電動で格納される。

全面ガラス張りの「SKY CONTROL」パノラミックルーフは、断熱性能も考慮した設計を採用し、車外の開放感をインテリアへと自然に取り込む。透明状態と不透明状態を切り替えることが可能で、オプションでは夜間にAMG独自の印象的なアンビエントライト演出を楽しむことができる。

内燃機関モデルのサウンドを再現

AMG初のフル電動SUV「メルセデス AMG GT SUV」の走行シーン。
コクピットに内燃機関搭載モデルのようなサウンドを響かせる「AMGFORCE Sport+」を搭載する。

内燃機関搭載モデルのようなサウンドを再現する「AMGFORCE Sport+」ドライビングプログラムを搭載しており、AMG GT 63 SUVとAMG GT 55 SUVではV型8気筒エンジン、AMG GT 53 SUVは直列6気筒エンジンのサウンドを再現したと謳う。「メルセデス AMG GT R」などの実車をベースに、16本のマイクを用いて100回以上の測定を行い、実際のエンジンサウンドを記録した。

再生されるサウンドはアクセル操作や変速に連動してリアルタイムに変化し、シートに内蔵された振動機構や専用ディスプレイの演出と組み合わせることで、フル電動モデルでありながら、AMGならではの臨場感あふれるドライビング体験を実現した。

「Powerful」「Balanced」「Silent」の各モードや、「Classic」から「Futuristic」までの設定により、好みに合わせた音響体験を選択することが可能。「AMGスピードシフト」トランスミッションを模した変速機能を備え、ステアリングホイールのパドルによる手動変速にも対応する。

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