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今日は何の日?

■東京モーターショー2015でイグニス公開

2015年10月の東京モーターショー2015で初公開されたスズキ「イグニス」

スズキは、2015年(平成27)年10月28日から開催された第44回東京モーターショーで、コンパクトクロスオーバー「イグニス」を出展した。イグニスは、軽クロスオーバーSUV「ハスラー」と、小型クロスオーバーSUV「エスクード」の間を埋める新ジャンルのモデルとして企画された。

初代スイフトの海外名だったイグニス

1983年10月にGMとの共同開発されたスズキ初代「カルタス」。3代目カルタスがスイフトの前身に相当

「イグニス」は、初代「スイフト」の海外名として初めて登場した。スイフトは、スズキ初の世界戦略車としてGMと共同開発され、1983年10月に誕生したコンパクトカー「カルタス」の後継車として2000年2月にデビューした。

2000年2月にデビューしたスズキ初代「スイフト」

初代スイフトは、1998年10月にデビューした軽自動車「Kei」のプラットフォームを流用し、ホイールベースは同じでトレッドを広げた5ドアハッチバックのコンパクトカーに仕上げられ、2000年2月に誕生した。パワートレーンは88ps/11.6kgmを発揮する1.3L 直4 VVT付DOHCエンジンと、3速および4速ATの組み合わせ。駆動方式はFFと4WDが用意された。

スズキ初代「スイフト」のベースとなった1998年10月にデビューした「Kei」、軽のクロスオーバーSUV

スイフトは、KeiベースでKeiの部品を流用した低価格が売りだったが、逆に軽自動車のイメージから脱却できず、日本では存在感をアピールすることはできなかった。

一方欧州向けのイグニスは、小さくて実用的なハッチバックとして一定の存在感を示した。また、スイフト誕生の3年後2003年6月に、スイフトより全幅を50mm拡大、全高を15mm下げて、スポーティな初代「スイフトスポーツ」が誕生した。

JWRCで大活躍したスズキ「イグニス・スーパー1600」。”Yellow Bullet(黄色い弾丸)”と呼ばれた

このスイフトスポーツは、海外では「イグニススポーツ」を名乗ってJWRCで大活躍。イメージカラーのチャンピオンイエローから“黄色い弾丸(イエローブリッド)”と呼ばれ、2004年にはドライバーズチャンピオンに輝き、国内より特に欧州の走り屋から人気を集めたのだ。

しかし、2代目スイフトからは海外名もスイフトに変更され、この時点でイグニスの車名は一旦途絶えた。

東京モーターショーでイグニス名が復活

2015年10月の東京モーターショー2015で初公開されたスズキ「イグニス」

スズキは、2015年10月のこの日から開催された第44回東京モーターショーで、コンパクトクロスオーバー「イグニス」を出展した。イグニスは、“オンにもオフにも使える小型車の新ジャンル”と謳う、コンパクトでスタイリッシュなクロスオーバーモデルだった。

フロントグリルとヘッドライトがつながったフロントまわりや五角形のリアサイドウインドウ、躍動感のあるリアビューなどシンプルながらスタイリッシュな欧州風スタイリングを採用。インテリアは、オーディオやメーター類、エアコンパネルなどのデザインを独立型として先進性が強調された。

2015年10月の東京モーターショー2015で初公開されたスズキ「イグニス」

ボディサイズは、2代目「スイフト」よりも全長が150mm長く、全幅は35mm小さく、全高は95mm低い。また、最低地上高はスイフトより50mm高い180mmでオフロードにも対応。ホイールベースはスイフトとほぼ同じである。

パワートレーンは、最高出力91ps/最大トルク12.0kgmの1.2L 直4デュアルジェットエンジンと、マイルドハイブリッドが組み合わされた。トランスミッションはCVTのみ。駆動方式は、FFまたは4WDが選べた。

スズキ「イグニス」搭載の1.2L 直4デュアルジェットエンジン

デュアルジェットとは、1気筒に2本のインジェクターを装着して筒内の混合状態を最適化する手法。マイルドハイブリッドは、ISG(モーター機能付き発電機)とリチウムイオンバッテリーの組み合わせで、燃費と走りの両立が実現された。

安全性については、4WD車にはグリップコントロールやヒルディセントコントロール、衝突被害を軽減するためのデュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能などが装備された。

翌年に日本で発売開始もクロスビーの登場で存在感薄れる

「イグニス」は、モーターショーの翌2016年2月から、日本で車両価格138.24万~177.976万円で発売された。

2015年10月の東京モーターショーで公開されたスズキ「イグニス」

イグニスは月販2000台超のまずまずの成績で滑り出したが、2017年12月にコンセプトの近い「クロスビー」がデビューすると、イグニスの販売は低迷し始めた。

スズキ「イグニス」のリヤビュー

イグニスは、欧州風テイストの車高の低いスタイリッシュなクロスオーバーで室内や荷室広さは最低限を確保。一方のクロスビーは、「ハスラー」の小型車版でワゴン並みの室内空間と荷室を確保したハイトワゴンで、室内空間でイグニスを上回り、レジャーなどにも使うことが前提とされた。

スズキ「イグニス」のコクピット

イグニスは、背の低い都会派のスタイリッシュなSUV風のクロスオーバー、クロスビーは背が高く走破性も重視した実用的なクロスオーバーSUVとして棲み分けられたのだが、市場では流行りのSUV色の強いクロスビーにユーザーが流れてしまったのだ。

スズキ「イグニス」のキャビン&シートアレンジ
スズキ「イグニス」の荷室空間

結局、イグニスは2024年2月に国内向け生産を終了した。

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現在日本市場では、デザイン性よりも実用性重視の志向が強い。イグニスもお洒落なコンパクトカーだったが、室内スペースや荷室スペースが十分でなかったことで、市場で支持されなかったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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