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今日は何の日?

■ノア/ヴォクシーに続いた兄弟車エスクァイア

2014年10月29日にデビューしたトヨタ「エスクァイア」

2014年(平成26)年10月29日、トヨタは人気の5ナンバーミニバン「エスクァイア」を発売した。エスクァイアは、クルマの基本的なメカや構成は、2014年1月に発売された3代目「ノア/ヴォクシー」と兄弟車であり、内外装の変更によって“高級車化”が演出された。

FFプラットフォームに両側スライドドアを装備したノア/ヴォクシー

2001年11月、トヨタは5ナンバーながら3列シートで余裕の8人乗車を実現したミッドクラスのミニバン「ノア/ヴォクシー」を発売した。

2001年11月にデビューしたトヨタ「ノア」

ノアとヴォクシーは、販売店系列の異なる兄弟車で、“クリーンで親しみやすさ”をイメージしたノアがトヨタカローラ店から、“シャープなスポーティさ”をイメージしたヴォクシーはネッツトヨタ店から販売された。

2001年にデビューしたトヨタ「ヴォクシー」(ノアとは兄弟車)

ノア/ヴォクシー最大の特徴は、従来の商用車ベースのFRから乗用車ベースのFFプラットフォームが採用されたこと。もうひとつは両側スライドドアが装備されたことである。

ヴォクシー/ノアは、2名/3名/3名の3列シート8人乗り。FFプラットフォームにすることでフロアを下げ、さらにホイールベースの110mm拡大によって広いフラットなフロアを実現。セカンドシートは、簡単な操作で跳ね上げられる“ワンタッチタンブルシート”を装備。また、左右シートが回転できる“マルチ回転シート”は、オプション設定された。

パワートレーンは、最高出力152ps/最大トルク20.4kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC直噴エンジンと電子制御4速AT、駆動方式はFFとフルタイム4WDが選べた。

車両価格は、ノアとヴォクシーはほぼ同額で189万円~230万円(2WD)/213万円~254万円(4WD)に設定された。

3代目ノア/ヴォクシーに兄弟車のエスクァイア追加

2014年1月にデビューしたトヨタ3代目「ノア/ヴォクシー」

その後も「ノア/ヴォクシー」は、進化しながらミッド・ミニバントップクラスの人気を続けた。2代目(2007年6月~)を経て、3代目(2014年1月~)ではハイブリッドモデルが登場し、予防安全技術“Toyota Safety Sense C”も採用された。

2014年10月29日にデビューしたトヨタ「エスクァイア」
トヨタ「エスクァイア」のリアビュー

そして2014年10月のこの日、3代目ノア/ヴォクシーの兄弟車として、トヨタ店およびトヨペット店から「エスクァイア」がデビューした。

トヨタ「エスクァイア」のサイドビュー

エスクァイアのデザインはノアに近いが、大きなメッキグリルやLEDヘッドランプ、サイドウインドウ下端のステンレス製ベルトモール、大型のバックドアガーニッシュなどで高級感を演出。インテリアも、合成皮革で覆われたインストゥルメントパネルや、黒木目調の装飾が施されたステアリングホイールとシフトノブ、ピアノブラックのパネル類、落ち着いた配色のシートなどで質感の向上が図られた。

トヨタ「エスクァイア」のシートアレンジ
トヨタ「エスクァイア」に採用されたSRSエアバッグ(運転席・助手席)+SRSニーエアバッグ(運転席)/SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)+SRSカーテンシールドエアバッグ(フロント・セカンド・サードシート)

さらに、低くフラットな床面や超ロングスライドが可能な7人乗りのセカンドシート、6:4分割のチップアップもできる8人乗りのセカンドシート、スライドドア、簡単操作で跳ね上げ収納できるサードシートなど、広さと使い勝手良さはノアゆずりである。

トヨタ「エスクァイア」の荷室空間
トヨタ「エスクァイア」に搭載されたSuper CVT-I (自動無段変速機)

パワートレーンもノア/ヴォクシーと共通で、ガソリン車とハイブリッド車が用意された。ガソリン車は最高出力152ps/最大トルク19.3kgmを発揮する2.0L 直4 DOHCエンジンと、7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きのCVTの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが選べた。ハイブリッド車は、ノア/ヴォクシーと同じ1.8L 直4 DOHCエンジンとモーターの組み合わせで構成されるリダクション付THS-IIシステムが搭載された。

車両価格は、259.2万~302.9142万円(ガソリン車)/304.3543万~320.4万円(ハイブリッド車)に設定された。

2022年に1代限りで販売を終えたエスクァイア

ノア/ヴォクシーよりワンランク上の高級感を与えた新しい選択肢として登場した「エスクァイア」だが、2022年1月にノア/ヴォクシーが4代目(現行)にモデルチェンジしたのに対し、エスクァイアは後継が出ることなく1代限りで生産を終えた。

2014年10月29日にデビューしたトヨタ「エスクァイア」

ノア/ヴォクシーとの差が主に内外装であり、決定的な差別化をアピールしづらかったこともあり、販売台数はノア/ヴォクシーの1/3程度だった。ただし、ノア/ヴォクシーは人気モデルなので販売台数でみれば2020年実績で約2万台は確保されており決して人気がなかったわけではなく、販売不振が販売終了の直接的な理由ではなかった。

エスクァイアが販売を終えた最大の理由は、2000年以降トヨタが進めた販売系列整理と車種整理という、トヨタの社内事情だったのだ。

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トヨタの車種統合は、2015年以降本格的に始まり、全店全車種併売化は2018年~2020年に実施された。これにより、ノア/ヴォクシー/エスクァイアを販売店ごとに用意するという当初の狙いが薄れ、販売面で劣るエスクァイアの存在意義がなくなったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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