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今日は何の日?

■東京モーターショーでJPNタクシーを公開

2015年10月に東京モーターショー2015で発表され、2017年から発売された「JPNタクシー」

2015年(平成27)年10月30日、トヨタは東京モーターショー2015で2017年内に市販化する「JPNタクシー」を映像で紹介した。同車は、環境負荷低減、高齢化などの社会変化に対応した新たな「日本のタクシー」を目標として開発され、LPGを燃料とするハイブリッド車である。

トヨタのタクシーの歴史はトヨタAA型から始まった

トヨタが乗用車の開発に取り組んだ1930年代(昭和初期)、乗用車は高価な贅沢品だったことから、私用として購入されるよりも、ほとんどは官公庁やお金持ちが利用するタクシー用だった。

1936年4月にデビューした「AA型乗用車」

戦前の1936年4月に、トヨタ初の乗用車「トヨタAA型」が主にタクシー用として発売された。これが、トヨタのタクシーの原点となった。ちなみにトヨタAA型乗用車は、まだトヨタ自動車設立前の豊田自動織機製作所の自動車部が開発・生産した。

1953年10月にデビューしたタクシー用乗用車「トヨペットスーパーRH型」

戦後になって1953年10月には、タクシー用の「トヨペットスーパーRH型」を発売。当時の厳しい道路環境に耐えられるように、ラダーフレームにリーフスプリングのサスペンションという頑強な仕様を採用。エンジンは、最高出力48psの1.5L 直4 OHVエンジンが搭載された。

1955年1月に誕生した初代クラウン「トヨペットクラウン」。日本初の純国産車

1955年1月に完全オリジナルの本格的な乗用車の初代クラウン「トヨペットクラウン」が誕生したが、同時にタクシー用として、「トヨペットマスター(RR型)」も発売された。トヨペットマスターも頑強なラダーフレームにリーフスプリングのサスペンションを搭載し、パワートレーンはクラウンと同じ最高出力48p/最大トルク10.0kgmの1.5L 直4 OHVと3速MTの組み合わせだった。

1955年1月にデビューしたタクシー専用車「トヨペットマスター」

ただし、クラウン自体の耐久性がタクシーとしても問題ないことがわかり、またタクシー業界からもクラウンを求める声が強くなったため、トヨペットマスターは発売から約2年で生産を止め、以降はクラウンがトヨタ製タクシーの主役となった。

その後、ほとんどの人気乗用車にタクシー車を設定、専用車コンフォート登場

1995年12月に発売されたトヨタの中型タクシー「クラウンコンフォート」

その後「クラウン」だけでなく、その時代の人気乗用車がタクシーとしても使われたが、1995年12月にトヨタは中型タクシーの「クラウンコンフォート」と、その小型車「コンフォート」を発売した。いずれもクラウンのイメージを継承しているが、実際は6代目「マークII」がベースだった。コンフォートは、クラウンコンフォートのホイールベースを105mm短縮して、小型タクシーの基準に合致させた。

1995年12月に発売されたトヨタの小型タクシー「コンフォート」

フロントフェイスは、9代目クラウンに似ており、サスペンションは前がストラット、後ろがコイル式のリジッド。また後席の居住性・乗降性を向上させるため、リヤピラーは立ち気味に設計され、後席とトランクのスペースをできるだけ大きくし、料金メーターや無線機などの設置場所が確保された。

エンジンは、クラウンコンフォートがLPG(液化石油ガス)仕様の最高出力79psを発揮する2.0L 直4 と110psの2.0L V6 を、一方のコンフォートはLPG仕様の2.0L 直4 と2.4L 直4 ディーゼルターボエンジンを搭載。トランスミッションは、5速MTおよび4速ATが組み合わされた。

車両価格は、タクシー専用モデルとして大幅に簡素化したおかげで、151万~218万円(クラウンコンフォート)/135万~183.5万円(コンフォート)に設定。当時の大卒初任給が19.4万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約179万~258万円/160万~218万円に相当する。

以降、コンフォートがトヨタの看板タクシーとなったが、2018年に生産終了。ただし、令和の現在でもまだ街中で活躍している姿を見かけることがある。

トヨタのタクシーは、コンフォートからJPNタクシーへ

2015年10月のこの日、東京モーターショー2015で紹介された「JPNタクシー」は、2017年10月に市販化された。

2015年10月に東京モーターショー2015で発表され、2017年から発売された「JPNタクシー」

JPNタクシーは、日本の“おもてなしの心”を反映し、お子様、高齢者、車いす使用者、外国からの観光客など、様々な人に優しく快適なタクシーであることを目指した。

2015年10月に東京モーターショー2015で発表され、2017年から発売された「JPNタクシー」

具体的には、お客様やお年寄りが乗降しやすい低床フラットフロアや大開口のリヤ電動スライドドア(左側のみ)、車いすでの乗車も可能な構造など、人に優しいユニバーサルデザインが採用された。

「JPNタクシー」のボディ構造とLPGハイブリッドシステム

ロングライフで流行に左右されない小型ハイトワゴン風スタイリングやピラーの位置・形状の工夫、フェンダーミラー等により、タクシードライバーの安全のために良好な視界を確保。さらに、ゴルフバック4個を収納できる広い荷室空間を確保し、ナビゲーション画面・料金メーターをお客様も見やすいセンター位置に設置するなど、お客様への細かな気配りも怠らなかった。

「JPNタクシー」のドアオープンランプ
「JPNタクシー」の大容量ラゲージ
「JPNタクシー」のT-Connectナビ装着状態イメージ

パワートレーンは、新開発のLPGハイブリッドシステムを採用。1.5L直4 DOHCエンジンとTHS IIを組み合わせ、トランスミッションは電気式CVTで、19.4km/L(JC08モード)の低燃費とCO2排出量の大幅な低減を達成。そして、「Toyota Safety Sense C」や6つのSRSエアバッグの標準装備など、安全装備も充実させた。

「JPNタクシー」のコクピット&フロントシート
「JPNタクシー」のリアシート

車両価格は、327.78万円(標準グレード:和[なごみ])/349.92万円(上級グレード:匠[たくみ])に設定された。

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日産「NV200」タクシー

かつては主要メーカーがタクシー事業に参入していた時期もあったが、公共交通機関の整備やライドシェアサービスの台頭などによって、タクシーの需要が大きく減少してほとんどのメーカーが撤退した。最近では、日産のNV200タクシーが活躍していたが、現在は撤退状態になっており、タクシーはほぼトヨタ一強となっている。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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