新世代ステレオカメラ採用で、交差点での衝突回避支援機能が進化か

トヨタのコンパクトSUV「ライズ」が、11月24日に一部改良を受ける見通しとなった。

トヨタ ライズ

スクープ班が入手した情報によると、今回の改良では外観デザインを基本的に変更せず、予防安全機能「スマートアシスト」を大幅にアップデートするという。価格は各グレードで5万円前後引き上げられる可能性がある。

トヨタ ライズ

2019年11月に登場したライズは、まもなく発売から7年を迎える。通常ならフルモデルチェンジも意識される時期だが、今回は基本設計を維持しながら、安全装備を中心に商品力を高める方向が選ばれたようだ。

交差点での安全性能を大幅強化へ!?

今回の改良で最大の注目点となるのが、スマートアシストの進化だ。

スクープ班が入手した情報によると、新世代のステレオカメラを採用し、従来よりも幅広い交通状況に対応できるようになるという。

現行ライズも、前方の車両や自転車、昼夜の歩行者などを検知する衝突回避支援機能を備えている。しかし、今回の改良では交差点での対応能力が大きく引き上げられる見込みだ。

具体的には、交差点を横断する自転車や、右折時に直進してくる対向車、右左折時に横断する歩行者などへの対応を強化。従来のシステムでは対応が限られていた交通場面でも、衝突回避や被害軽減を支援できる範囲が広がるとみられる。

ライズのボディサイズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mm。5ナンバーサイズに収まるコンパクトな車体は、狭い道路や住宅街でも扱いやすい。

街乗りを中心に利用するユーザーにとって、交差点での安全支援機能の充実は大きなメリットとなる。

外観は継続、室内には小さな変化も?

一方、エクステリアについては大幅な変更が行われない見通しだ。

現行型の特徴である大型フロントグリルやヘッドライト、バンパーなどの基本デザインを継承し、フロントマスクを刷新するような改良にはならないとみられる。

発売から7年を迎えても基本スタイルを維持する背景には、現行型のデザインを生かしながら、安全装備の充実によって商品力を高める狙いがあると考えられる。

インテリアでは、上級グレードの「G」と「Z」に小変更が加えられるようだ。

入手した情報によると、左右のエアコン吹き出し口を囲むサイドレジスターリングの加飾を、従来のレッド&シルバーからレッド&ガンメタリックへ変更すると思われる。

インパネ全体のデザインは継承しながら、細部の色使いを見直すことで、室内の印象に変化を与える内容となりそうだ。

パワートレインは継続、燃費28.0km/Lのハイブリッドも維持

パワートレインについても、大幅な変更は予定されていないようだ。

現行ライズには、1.2L直列3気筒自然吸気エンジンを搭載する2WD車、1.0L直列3気筒ターボエンジンを搭載する4WD車、さらに1.2Lエンジンを発電専用に使用するシリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」が設定されている。

ハイブリッド車はエンジンで発電した電力を使い、モーターで駆動する方式を採用。WLTCモード燃費は28.0km/Lを実現している。

今回の改良でも基本構成は維持される見込みで、ハイブリッド車への4WD追加やエンジンの大幅な変更といった情報は入っていない。

現行型の燃費性能や取り回しのよさを維持しながら、安全装備を進化させることが今回の改良の基本方針となりそうだ。

価格は約5万円アップ、最上級ハイブリッドは250万円目前!?

気になる価格については、安全装備の強化などに伴い、各グレードで5万円前後の値上げが実施される可能性がある。

現行ライズのメーカー希望小売価格は、1.2Lガソリン車の「X」(2WD)が180万700円、ハイブリッド車の最上級「Z」(2WD)が244万2000円となっている。

仮に一律5万円の値上げとなれば、最廉価グレードのXは185万700円、ハイブリッドZは249万2000円となる計算だ。

また、ガソリン車の「G」(2WD)は現行の195万8000円から200万8000円へ、同「Z」(2WD)は215万2700円から220万2700円へ上昇することになる。

これらは現行価格に予想値上げ幅を加えた試算であり、正式な改良後価格ではない。

近年はコンパクトSUVでも車両価格の上昇が続いているが、ライズは比較的手頃な価格設定も魅力のひとつだ。

改良後も最廉価グレードが200万円を下回れば、価格面での競争力を維持できると考えられる。

一方、上級グレードでは200万円台前半から250万円近い価格帯となるため、購入時には安全装備の進化と価格上昇のバランスが重要になりそうだ。

兄弟車ロッキーも同時期に改良か?

ライズと基本構造を共有するダイハツ「ロッキー」も、同時期に一部改良を受ける見込みだ。

両車はプラットフォームやパワートレインを共有しており、予防安全機能についても共通したアップデートが実施される可能性が高い。

今回の改良は、ライズとロッキーの双方にとって、今後の商品競争力を維持するための重要な変更となる。

現在、ライズは一部販売店で新規受注が難しい状況となっており、改良型への切り替えが近づいているようだ。

発売から7年を迎えても外観を大きく変えず、安全性能を進化させるライズ。今回の改良は、現行型の魅力を維持しながら、日常の使い勝手と安心感を高めるアップデートとなりそうだ。