Honda SENSING RIDEとは? 前後ミリ波レーダーで二輪車の安全運転を支援
ホンダが発表した「Honda SENSING RIDE」は、四輪車向けの「Honda SENSING」で培った技術や知見をベースに、二輪車特有の機能を加えた先進安全運転支援システムだ。
車体の前後に1基ずつ搭載したミリ波レーダーで周囲の状況を検知し、ライダーや車両の状態を総合的に判断。通知や警告、操作支援を通じて、安全・安心・快適なライディングと事故回避をサポートする。
初搭載モデルは、同日発表された「CRF1150L Africa Twin Adventure Sports」。今後、搭載機種を順次拡大していく方針だ。
ACCやグループライドアシストなど二輪車向けの全10機能を搭載
Honda SENSING RIDEには、アダプティブクルーズコントロール(ACC)をはじめ、二輪車ならではの走行環境に対応した全10種類の機能を採用する。
なかでも特徴的なのが、DCTと連携する「ストップ&ゴー機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」だ。設定した車間距離を維持しながら、停止と発進を繰り返す渋滞時の運転操作を支援する。DCTの滑らかな変速制御を組み合わせ、自動停止から発進までの動作にも対応する。
複数のバイクでツーリングする際に役立つのが「グループライドアシスト」。千鳥走行など、グループで走る際の適切な車間距離の維持をサポートする。
このほか、ライダーのスロットル操作中に先行車へ接近した際に車間距離の維持を支援する「ディスタンスアシスト」、衝突の恐れがある場合にブレーキ操作を補助する「エマージェンシーブレーキアシスト」なども備える。
Honda SENSING RIDEの搭載機能は以下のとおり。










- アダプティブクルーズコントロール(ACC):設定車速での走行と先行車との車間距離の維持を支援する。
- ストップ&ゴー機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC):渋滞時など、停止と発進を繰り返す状況で加減速操作の頻度を減らす。
- グループライドアシスト:グループ走行時の適切な車間距離の維持を支援する。
- ディスタンスアシスト:ライダーのスロットル操作中に先行車へ接近した場合、車間距離の維持を支援する。
- エマージェンシーブレーキアシスト:先行車との衝突の恐れがある場合、ライダーのブレーキ操作時に制動力をアシストする。
- 前方衝突警告:先行車との衝突の恐れをメーター表示で知らせる。
- ブレーキパルス:前方衝突警告と連携して、さらなる警告を行う。
- ブラインドスポットインフォメーション:死角となる斜め後方に他車が入った場合、ミラーインジケーターの点灯または点滅で知らせる。
- 後方衝突警告:後方車両との衝突の恐れがある場合、ウインカーを高速点滅させて後方車両に警告する。
- 後方車両接近通知:接近する後方車両の存在をメーター表示でライダーに知らせる。
DCTとの組み合わせで快適性も追求!ホンダの交通事故死者ゼロ目標



Honda SENSING RIDEと組み合わせるDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)は、2つのクラッチを備えた自動変速機だ。従来のマニュアルトランスミッション車で必要だったクラッチ操作が不要となり、駆動力を維持したままスムーズなシフトチェンジを実現する。
ホンダは2010年に世界で初めて二輪車へDCTを搭載。以来、進化を続けてきた。Honda SENSING RIDEとの組み合わせにより、ライダーのストレスや疲労を軽減し、快適な移動と操る喜びの両立を図る。
同社は「Safety for Everyone」をグローバル安全スローガンに掲げ、2030年に全世界でホンダの二輪車・四輪車が関与する交通事故死者数を2020年比で半減させる目標を設定。2050年には交通事故死者ゼロを目指している。
なお、Honda SENSING RIDEは運転支援システムであり、認識能力や制御能力には限界がある。道路や天候、車両の状態によって作動しない場合や、十分な性能を発揮できない場合もあるため、システムを過信せず、周囲の状況を確認した安全運転が必要だ。
